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改訂版投下用スレッド

98:2003/11/04(火) 13:50
「わひゃぁぁぁっ!? わぁぁぁぁっ!!?」
「うーん、さっすが空を飛べるってのは大きいなぁ。ちょっと手間取りそうだ」
「勝てそうですか?」
「もちのロン。最後に勝つのは俺さ」
 三者三様の、カミュと、耕一と、瑞穂の追撃戦。
 通常ならばFlying可能で地上クリーチャーをすり抜けることができるオンカミヤムカイの小娘、カミュが有利なところである。
 ところがどっこい相手は自称地上最強の生物柏木耕一。レベルを上げれば異次元の怪物ガディムもを単体で狩ることができるその戦闘能力に加え、
 尋常ならざる跳躍能力、疾走能力、いかなカミュが翼を有するオンカミヤリューの末裔であろうとも、そうそう高い場所を飛行できるわけではないのでこの勝負、徐々にカミュの側が押されつつあった。
 しかもその上……

「射れ射れィ! 矢の雨を降らせろ!」
 地上。黒きよみが手近な枝を鞭のごとく振りかざし、従者のドリグラに命を下す。
「き、きよみさん……」
「なんか、キャラ違ってきてますよ……」
「いいじゃない。一回言ってみたかったのよ、この台詞。それより二人とも、急がないとマヂで逃げられちゃうわよ」
「あ、そ、そうでした!」
「カミュ様ごめんなさい! てぇぇぇーーーーーっ!!!!」

「わ! ちゃ! ええっ!? ど、ドリ君グラ君手加減してよぉ〜……」
 上空から弓なり軌道を描いて飛来する矢の雨が遅い来る。確かに鏃がペタンコに付け替えられているため殺傷能力自体はないが、
 すでにカミュの体に張り付いたいくつかは彼女の飛行能力に少なからず影響を与えており、ただでさえとり難い高度をさらに阻害する結果になっていた。
 かと言って、ちょっとでも高度を下げると……

「そぉぉ……りゃあっ!」
「わきゃっ!?」
「チッ、惜しい! あと10cm!」
 ……自称最強の生物の一撃が待ち構えている。


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