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改訂版投下用スレッド

95シオリンサーガ(3):2003/10/30(木) 19:13
「栞ちゃん、そろそろ終わったかい?」
「そろそろ腹が減ったかもな」
 そんなヤバ気な栞に二人は平然と声をかける。
 ひとえにこんな躁鬱病寸前の少女に二人がついていけてるのも、要は似た者同士である地雷原ズならではという部分が大きいのだろう。
「終わってりゃとっくの昔にこのWeaponを駆って数多の逃げ手どもを駆逐してますって! 役に立たないならせめて邪魔しないでくださいブツブツブツブツ……」
 などとまくし立て、再度自分の中に入り込んでしまう。
 それを見た北川と住井は
(ダメだこりゃ)
 とお互い肩をすくめた。

 お前たちに言われちゃお終いだ。

 …………ポク、ポク、ポク………

「……ん?」

 その時だ。どこからともなく、木魚のような音が聞こえてきた。
「何か言ったかマイブラザー」
「いいや、俺は何もしてないが……」

 ポク、ポク、ポク……

「それじゃあこれは……」
「いったい……?」

 訝しげに顔を向け合う二人。まぁ、彼らの世代では知らないのも無理からぬことであろう。早朝の再放送を見ていれば話は別だが。

 チーン!

 最後の音はいきなり甲高い鐘の音になり、栞の頭から聞こえてきた。


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