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改訂版投下用スレッド

91M.G.D.:2003/10/28(火) 14:37
「あ〜……ヒマだな〜……」
「うむ……暇だな……」

 場面は変わってイビル・エビルの弐号屋台。
 ディーと別れた後、彼女らは山腹をぐるりと一回り。お客を探して練り歩いていたのだが、人っ子一人発見するに至らなかった。

「ホントにこの島……150人以上がウロウロしてんのかぁ? あたいたちが今まで会った人数……から考えるととてもそんな頭数いるとは思えないぜぇ?」
「まぁ……全員が全員山や森にいるとも限らんからな。ましてやこのあたりは見通しも悪い。相当近づかねばお互い発見するのは困難だ」
「やっぱアレじゃねぇか? 住宅街とかホテルの方。あっちうろついてた方がもっと人間いたんじゃねぇのか?」
「しかしあまり一所に留まりすぎても本来の私たちの目的である参加者への食糧配給が困難になってしまう。たまにはこういうところにも回る必要があるだろう。
 実際、ディーたちは見つかったわけだしな」
「つってもなー。家族連れが一組じゃ……たいした儲けには……」

 ……などとダレきっているところに。

「ああああああああああああああああああ!? やっぱり私はこういう目に遭う運命なのか!? Oh神よ! 嗚呼神よ! つか神は私か!」
「うるさい黙れ! しがみつくな! どこを触っている! あ……っ……。ッ! 違う! 受身が取れないだろう!
 というかその翼は何だ!? 伊達か!? 羽生やしてるのなら空の一つや二つ、飛んでみせろ!」
「そのことは言うな! 飛べるのなら最初から飛んでるわ!」
「やる前からあきらめるのか!!」
「やってからあきらめたのだ!!」
「うるさい! この根性なしめが!」
「何か言ったか! この半魚人めが!」
「っ……! 地面が!」
「なんだと!?」
「仕方ないD! お前、クッションになれ! そぉらぁっ!」
「あっ!? えっ!? ちょっ……待っ……!」


 どっごーーーーーーーーーんっ!


「…………」
「…………」

 凄まじき轟音と土ぼこり、ついでに驚いて飛び立つ小鳥を伴い、道路脇の藪の中にうるさい塊が落っこちた。

「……おいイビル。今のは……」
「……放っておく訳にもいかんだろうな」

「イツツツツ……」
 もうもうと立ち込める土ぼこりの中、岩切はゆっくりと顔を上げる。
 とりあえず確認するのは自分の体の状態だ。手足の腱、骨、五感、順々に一つづつ確認していく。
(目よし、耳よし、指よし、手よし、足よし、腱もよし、骨にも異常なし……よし、大丈夫そうだな)
 所々、枝や葉で切ったのか、体に浅い切り傷ができているが岩切にしてみれば無傷に等しい。程なく血も止まり、仙命樹が傷をふさぐだろう。
「……ディーは?」
 自分の確認が終わったところでディーを探す。一応、目の前で死なれては寝覚めが悪い。

「う……うう……」

 と、体の下から苦しげなうめき声が聞こえてきた。

「おお、生きていたか。思ったよりも丈夫だな……って……」

 そこで気づく。自分の下から、すなわちディーの体から、二本の腕が伸びていることに。
 それ自身は問題ない。問題なのは……

 むにぃ。

 ……ディーの手が、わっしと岩切の双乳を握り締めていることだ。
 意識は朦朧としているにも関わらず、その手だけは、力強い。

「うう……大きさは中の上だが……形がよい……張りも上々……」

「……………」

「ななじゅう……ご……てん……。ごうかく……だ……」

「……ひゃっぺん死んで地獄を巡れ!!!!!」


「珍しい光景だな」
「ああ」
 そんな二人を藪の隙間から見守る二人。
「血まみれの女が男を騎乗位で逆レイプ。しかもマウントポジションで左右に激しく殴打。筋金入りのサディスト」
「男の方もボコボコにされながら手だけは胸から離さねぇ。ある意味賞賛に値するほどだな……」

「死ね! 死ね死ね! 死ね死ね死ねェェェェェェェェ!!!!!!」

「……そろそろヤベェんじゃねぇか?」
「……そうだな。さすがに助けるか」


【岩切 鬼に】
【ディー +1】
【岩切・ディー・イビル・エビル 崖下】
【レミィ・まいか・御堂 崖上、湖畔】


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