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改訂版投下用スレッド
65
:
鬼と力と情報と
:2003/04/19(土) 02:08
刺すような、静寂。三人は雨の下、彫像のまま動かない。
久瀬は三人のほうに向かいながらおずおずと口を開く。
「どっちが、勝ったんだ?」
その問いに、郁未はフッと笑った。
「やってくれるわ、久瀬君」
「な、なにがだ?」
とまどう久瀬。その久瀬の肩に、オボロの手がポンとのせられた。
「勝ったのは俺だ、久瀬。お前のおかげでな」
「僕の?」
理解できない久瀬に、今度は耕一がふてくされたように説明する。
「お前の一言で俺の動きが一瞬止まった。そのせいでほんのわずかだけ、
追いかける速度と迎える速度の差が縮められちまったんだ。
見て分からなかったのか?」
「……分かるわけ無いだろう?」
どこかあきらめたような調子で久瀬はつぶやいた。
「そうか。じゃあ、結局は運かもな……初音ちゃんのことはどこで、聞いたんだ?」
「昨日の晩の屋台で、たまたま初音さんがあなたの事を話しているのを耳にしたんだ」
郁未のほうを向く。
「天沢さん、あなた達がボイコットした美坂さんの祝勝会でのことだよ」
全く情報なんて何が役に立つものか分からないものだな、と付け加える。
「なるほどね。情報差で負けちゃったというわけか」
どちらかというと痛み分けなんだがな、と久瀬としては思う。結局ポイントの集中が出来なかったわけだから。
耕一達の心情を考えて口にはしなかったが。
「昨日追い掛け回しちゃった事の、リベンジってところかな?」
「冗談を言わないでくれ、仕返しをするような度胸など僕にあるはずも無い」
郁未の軽口に、久瀬はそう応じた。
【久瀬 1ポイントゲット 通算5ポイント】
【オボロ 1ポイントゲット 通算2ポイント】
【耕一 オボロによって鬼化】
【瑞穂 久瀬によって鬼化】
【教会付近の小屋】
【時間は昼ごろ】
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