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改訂版投下用スレッド
56
:
クライム・ザ・ラダー/サウンド・ザ・ボイス(アナザー)
:2003/04/14(月) 01:22
『ま〜いしぃすたぁ〜』
『うわっ! ちょ、ちょっと! あんまり近寄らないでよ!』
『んー、特にあてもないしなぁ。嬢ちゃんどうする?』
『そうですね。ちょっと疲れちゃったかな』
国崎が椅子に上がろうとした時。
階段から、居るはずの無い四人の声が聞こえた。
「国崎さん!」
今度はウルトリィが先走った。呼び止める暇もなく、彼女は階段を抑えにかかる。
「にゃぁ……国崎さん、どうしますか?」
悩む国崎。状況から考えれば、おとりである可能性は十分あり得た。
だが、獲物の肉声という圧倒的な証拠の前ではそれも怪しい。これ以上の証拠がどこにあると
いうのだろうか?
――くそっ。
「――行くぞっ!!」
「にゃぁぁああ、国崎さん待ってくださいー!」
この行動を愚かだと思う方はいるだろうか。普通に考えればある可能性が思いつくはずだ。
しかし。国崎はテレビ予約すら出来るか怪しいほどの機械音痴。千紗は、その存在自体は
知っているだろうが、こういった活用法に気付いているだろうか。ウルトリィに至っては「機械」の
概念すら知らないだろう。
だから、現場に辿り着いた時、ウルトリィは文字通り困惑した。
『これでは我輩達が何階にいるかまる分かりではないか……!!
他の階のボタンも押しておくべきだったのだ!』
『……なるほどな。そうかもしれんがあの状況でそんな事を思いつくのは総大将ぐらいだぜ
大志、あんま自分のミスを責めなさんな』
「なんなの、これ?」
足元に転がるは、アウトドア派オタク七つ道具の一つ・テープレコーダー。
むろんそんなもの見た事も聞いた事も無いウルトリィはどうしようもなかった。
ややあって国崎が到着、音の正体を理解した彼は歯がゆそうに地面を睨む。
が、それも一瞬。
「――!!! 1Fだ!」
「え?」
「にゃっ」
ほとんど落とすように二人の背中を押し、彼は駆けた。
無人の1F。
身調査のエレベーター。
そして、衝撃音。
既に役は揃っていた。
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