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改訂版投下用スレッド

41ふぬぬぬぶふごっのテーマ(酒が呑めるぞVer.02):2003/04/03(木) 15:37
「よし。んじゃ……いっせーの、せでいくぞ」
 北川は大吟醸のボトルに手をかけた。
「――ちょっと待て。いっせーの、せっ の『せ』で行くんだよな?」
「え? いっせーの、せっ、フンッ! じゃないのか?」
「いやいやいや、いっせーの、『せ』だろ」
「一呼吸おいたほうがやりやすくないか?」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「ワンツースリーだな」
「ああ」
 若干の意見の対立を経て、二人はようやく作戦を開始した。

「いくぞっ」
「おおっ」
「ワンッ」
「ツーッ」
「「スリーッ!!!」」
 北川は大吟醸を思いっきり引き抜き、すかさず住井が一升瓶――中身はただの水道水――をそのスペースに嵌め込む。
 計算が正しければ、機械はそれを大吟醸と錯覚するはずだ。

「――やったか?」


 作戦は見事成功した。
 証拠に大吟醸の棚のランプは『未』と灯ったままである。


「……みたいだな」
「ふふふっ……はははははは」
「うはははは! いやったー!」
 二人は喜びに明け暮れて部屋中を走りまくった。ときおり『夢だけど夢じゃなかったー』とか
『父さんは嘘吐きじゃなかったんだー』とか訳の分からんことを叫びつつ。


 だから、天井のすみに設置してある監視カメラにも全然気がつかなかったのだった。



-LIVE/鶴来屋本社管理人室-

「……」
「……」
「どうしますか? 足立さん」
「流石にダメじゃないんですか?」
「じゃあ、彼らが屋台に立ち寄った時にでも請求しておきましょうね」

 そう言いながら律儀に領収書を書き始めた千鶴の目の前のモニターで、
北川と住井がラッパ呑みバトルを繰り広げていた。


【北川・住井 作戦失敗 あとで来栖川の怒り一升分を請求されることなるとは全く気付かず朝酒】
【時間→午前7時】


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