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改訂版投下用スレッド

38誤解、再び:2003/04/03(木) 15:34


 ――――これでいい。
 ああなった由綺の足には常人は追いつけない。
 しかも「自分から去っていった」のだから、弥生が共に行動できなくても「仕方ない」、ということになる。
 ――――これであの人物の探索に専念できる。
「あー、もしかしてアイドルとその彼、マネージャーの三角関係とかだったりします?」
 あまりの光景に毒気を抜かれたのか、響子は記者らしくない直接的な質問を投げかける。
 その質問には答えず、弥生は由綺に追いたてられる冬弥を一瞥すると
「…嘘…ですけどね…」
 あの台詞を言った。


 シェパードに追われながら、冬弥は思った。
 なぜこの場面で、理奈シナリオよろしく弥生にビンタが飛ばないのか。
 なぜ『契約』もしてないのにお楽しみなしでこんな目にあわなければならないのか。
 なぜ本編ではあんなにプレイヤーに都合のいいキャラだった由綺がこんなになってしまったのか。

 その疑問に答える者は誰もいない。


【冬弥・由綺・七海 弥生・響子と接触】
【弥生 和樹を捜索中】
【冬弥 金無し】
【由綺 シェパードマイク所持】
【時間 二日目昼〜夕方】


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