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改訂版投下用スレッド

304До свидания:2004/05/29(土) 16:59
「しかし、なぜあんな試験を?」
「試験は相手を試すためにするものじゃなくて?」
「いや、それはそうだが……」
「ふふ。ごめんなさい。そうね――」
 ヴィクセンは顎に手を当て、しばし逡巡した後……
「あえて言うなら……自分の我侭のため、かしら」
「我侭?」
「そう。どうせ捕まえるなら……彼か、それでなくとも、彼に並ぶ人に捕まえてもらいたかった――そんな、個人的な願いかしら」
 彼――とは誰か。訊くのは――野暮というものか。
「…………それで、俺は、合格……というわけか」
「ええ。文句なしに、ね。私のコンボを破ったのはあなたで二人目。あなたに捕まったのなら、私も文句はないわ」
 ふぅ、と一息つく。
「それでヴィクセン。お前はこれから……どうする?」
「そうね……もう鬼としても活躍できる時間なんて残されてないでしょうし、何よりあなたとの追いかけっこでちょっと疲れたから……
 このあたりでしばらく休むことにするわ。坂神、あなたは?」
「俺は――まだ逃げ手を捜すとしよう。おそらく一番最初に鬼になり、6点どまりというのは少々情けないのでな」
「Wow! Six-points....やるわね、あなた」
「そうも言ってられん。俺の……旧い仲間などは、もっと点を挙げているだろうからな」


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