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改訂版投下用スレッド

296ダンスナンバー:2004/05/26(水) 16:28
「ハウエンクア君、キミの服洗濯終わって今は乾燥機にかけてるから。たぶんそろそろ着れるようになると思うよ」
「あ、どうも……」
「ハウエンクアさん、もうちょっと待っててくださいね。お料理、もうすぐできあがりますから」
「あ、すいません……」
「どうしましたかハウエンクアさん? さっきからずいぶんとお静かですけど」
「あ、いえ……」
「ぴこっ?」
「あ、うん。ありがとう」
 迷い兎ハウエンクアが南女史に保護されて数時間。
 高倉みなみ・風見鈴香両名が待つマンションの一部屋に招かれた彼を待ちかまえていたのは、凄まじいまでの接待攻撃だった。
「その……こういうの慣れてなくて……」
「ふふ、緊張する必要なんてないんですよ」
 朝方醍醐を見送って暇をもてあましていたお姉さん方。
 そんな彼女らにとって、ボロボロの風袋でまるで打ち捨てられたペットのようだったハウの姿など、格好の餌食でしかなかったのだ。
「あの……僕、嵌められてないですよね?」
「何がですか?」
 思わず疑問を口にしてしまった。が、曇り一つない南の笑顔で返されてしまう。
 あまりに慣れない扱い。いつものアハハハ笑いもなりを潜め、恐縮しきりのハウエンクアであった。


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