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改訂版投下用スレッド
253
:
せめて最後の援護を
:2004/05/05(水) 23:24
「フフフ……楽しくなってしまいますね。ここまで人を怒らせることができるとは」
葉子は穏やかな笑みを口元に浮かべる。目は全く笑ってなかったが。
「一体何時間説教できるのか……記録を伸ばしてみるのもよいかもしれません」
「付き合うぞ、葉子殿。余の連れ合いを侮辱した罪は重い」
「よろしくお願いします、神奈さん。
そうですね……神奈さんにはいざという時私を止めてもらう役目もしてほしいです。
フフ、困ったものです。私も修行が足りませんね。自制をきかせられる自信がまるでありません……」
「心得たぞ、葉子殿。思えば葉子殿にはお世話になった。余としても葉子殿の役に立てそうで嬉しいぞ」
力強くうなずく神奈に、瑞希もまたうなずいた。
「私も協力するわ、葉子さん。この馬鹿どもをコントロールできなかった私にも責任、あるもの。
あ、良かったらこれ、使ってね」
そういって、釘バットを差し出す。
「お二人ともありがとうございます。さて、あなた方、なにか言い残したことはありますか?」
濃密になっていく殺気を前に、往人は大志に向かって叫ぶ。
「いや、だから待て! おい、大志! 言い出したのはお前だろ! なんか言えよ!!」
往人から話を振られて、大志はフム、とうなずいた。
「強いて言うのならば……葉子とやら。その年で熊さんパンティは我輩としてもどうかと―――」
「余計なこと言ってんじゃねぇ!! おいこら、そこまて! 無言で釘バットを振りかざすな! 目が怖いぞマジで!!」
「釘バットに始まり釘バットに終わるか。フム、これもまた我輩らしい鬼ごっこであったな」
「綺麗にまとめてんじゃねぇよ! ああ、糞! 俺が一体何をしたって言うんだぁぁぁ!!」
「それが分からないのが、一番の問題なんです!!」
ウルトリィと葉子が同時に叫んだ。
―――一方その頃。
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