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改訂版投下用スレッド

250せめて最後の援護を:2004/05/05(水) 23:23
 ウルトリィにも葉子の考えなど先刻承知なのだろう。だから、葉子からの不可視の力による妨害を法術でしのぎながら、自分もまた風の法術で神奈の飛行を邪魔する。

(思ったよりも粘りますね……!)
 葉子は歯噛みした。自分の作戦は成功しかけている。
疲れてきているのだろうか、相手の術の威力も下がってきているのだ。
もうすぐ神奈を前に出すことが出来るだろう。
 だが、ここで時間を浪費するわけには行かない。目標は彼女を脱落させることではなく、楓を捕まえることなのだ。
これ以上先頭集団から引き離されることは致命的になりかねない。

(たいしたものですね……賞賛します)
 葉子は思った。相手の疲労は顔色で分かる。
それでもウルトリィは一歩もひかず、神奈を前に出さず、ともすれば自分が前に出ようとする。
その、気力は確かに賞賛に値する。だが、これ以上勝負を長引かせるわけにはいかない。

(ですが、ここで決めます!!)
 スっと、目を細め葉子は集中力を高めた。この状況で許される限りの力を集め始める。
 だが―――
「ウルトリィ! 今から最後の援護をする!!」
 いざ、その力を使おうとした矢先、かなり後方からそんな叫び声が聞こえてきた。

「往人さん!」
 顔を輝かせるウルトリィ。
(援護ですか……!?)
 力をためているため、とっさに反応できない葉子。


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