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改訂版投下用スレッド

249せめて最後の援護を:2004/05/05(水) 23:22
 走りながら小声で告げられた大志の作戦は簡潔なものであり……
「……この距離じゃ難しいぞ」
 往人の能力を超えたものでもあった。
「だが、このままでは状況は同じだ。我輩としても、どうせならば一度は手を組んだウルトリィに勝利して欲しい」
 チラリと後ろを向き、もはや走ることすら困難な瑞希を見て、
「我輩たちも他に何も出来そうにないしな」
 そう付け加える。

 往人はもう一度、前をにらむ。遠い。しかも走りながらだ。大志の提案は己の能力を超えている。
だが―――もはや彼に出来ることは、その他に無いのだ。
(出来るはずだ……! やってやる!!)
 前に手をかざし、法力を使うべく集中力を高めながら、往人は叫んだ。

「ウルトリィ! 今から最後の援護をする!!」


 葉子、神奈、ウルトリィの第二集団も、互いへの妨害が激しくなってきた。
「神奈さん! 何とか前へ!!」
「わ、分かっている! しかし……!」
「いかせません!!」

 自分がウルトリィを押さえ、神奈を単独で先頭集団に追いつかせる。それが葉子の目論見だ。
 実際、それしか選択肢はない。
 よく状況が把握していないのだが、前を行くアルルゥ達は、ウルトリィに協力しているらしい。
 ならば、せめて神奈だけでも前に行かせないことには勝負にならないのだ。


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