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改訂版投下用スレッド
243
:
ずっと傍に
:2004/04/18(日) 14:52
実は、ダリエリには物凄く気になっていることがあった。
というよりうずうずしてると言おうか。
できるだけ表面には出さないようにしていたつもりだが、どうやら失敗したようだ。
(できれば、参加したかったが)
先程から感じている、少し離れた場所の二つの巨大な力。
そして始まった力同士の交錯。
片方は紛れもなく……
(次郎衛門……いやいっちゃん、流石だな)
最強のエルクゥであるはずの自分が怖気を覚えるほどの力。
あらためて友の凄まじさを知る。
しかも、どうやらもう一つ感じられる力は、それすら凌いでいるようだ。
まさに極限の闘い。体に歓喜の震えが走る。
かの二人はどれほどの闘いを行っているのであろうか? どれ程の力を見せてくれるのであろうか?
バトルマニアの血が騒ぐ。
(しかし……)
少し目線を横に向ける。
「どうかしましたか?」
そこには今生の天使がいた。
全てを捨てても守ると決めた、眼鏡の妖精。
(夕霧嬢のそばを離れるわけにはいかぬな)
これが普通の状態であれば、少々夕霧に待っていてもらって自分も参戦したかも知れない。
しかし不幸にもダリエリは普通の状態ではなかった。
といっても体の調子が悪いとかいうわけではなく、もっと別のことだ。
……これだけ探しても見かけるのが鬼ばかりということは、もう終わりは近いということでしょうね……
先程の高子の言葉が頭をめぐる。
…そう、終わりは近い。
ダリエリは鬼ごっこ参加前を思い返した。
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