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改訂版投下用スレッド
235
:
その思いが届けば
:2004/04/18(日) 14:49
(ならば、勝負を決めるか!)
スっと目を細める蝉丸。
だが、まるでその気を外す様にして、甲高く幼い少女の叫び声が、蝉丸の耳に突き刺さった。
昼下がり、駅舎は大人数でひしめいていた。
七瀬、佐祐理、清(略、垣本、矢島、べナウィ、美汐、琴音、葵、瑠璃子、そして真琴のしめて11人。
駅舎の外にいるシシェを入れれば、11人と1匹か。
茜と澪は、シャワーと着替え、それから食事を終えた後、既に暇を告げて立ち去っていた。
なんでも詩子という仲間を探したいらしい。
同行しようか迷うべナウィに二人はどこか謎めいた笑いを見せると、
『いえ、シシェさんもお疲れでしょうし、休ませた方がよいでしょう』
『うんうん、シシェさんに蹴られたくないの』
と告げて(書いて)、今までお世話になりました、と頭を下げていた。
べナウィは困惑していたが、何か思い当たることがあったのか微妙に赤らんで、
『分かりました。あなた方にもよい縁を』
と答えていた。
そのべナウィはというと、今は湯飲みを片手に、美汐と和やかに談笑している。
「粗茶ですいません……」
「いえ、おいしいですよ。すばらしいお手並みです」
そんな会話が聞こえてきて、
(お茶なんてさっきから何杯も飲んでいるじゃないよぅ)
と、真琴はなかば呆れ、なかばすねた感じでつぶやいた。
どうも、この二人。何があったか知らないがなかなか他の人が入りにくい雰囲気を作っている。
武術の事でべナウィと話したいことがあるのか、葵がなんとかその空気に入ろうと頑張っていたが、
基本的に遠慮がちな彼女の事、結局失敗して横目でチラチラ二人の事を見ながらお茶を飲み、
琴音がポンポンとなぐさめるようにその肩を叩いていた。
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