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改訂版投下用スレッド

210見えない壁と白い悪魔と:2004/01/12(月) 23:28
御堂は余裕の笑みを浮かべて言った。

「ヘッ、テメエごときでこの俺様が足止めできるかよ!引き摺ってでも追いついてやるぜ!」

強化兵たる自分なら、人1人くらい運んでも相当なスピードを出せる自信があったのだ。
銃が使えなくなったのは痛いが、まだまだ勝機はある。
自分を抑えたと思った相手の隙をついて捕まえてしまえばいいのだから。
が、自信ゆえに出たセリフは、言葉の選び方が悪かったといえる。

「引きずってでも、か。なるほど、いいこと言うな、オッサン。じゃあ、やってみせてくれよ」

そう言って、祐一は地面に倒れこみ、右手を地面に思い切り押し付ける。
ベチャッ。
ただし、トリモチを、その中にある御堂の腕を挟んで。
祐一の意外な腕力と、御堂の油断があってこそできることだった。

「ゲーック!動かせねえ!テメェ、何しやがる!!」
「あんたは腕くるまれてるから、そう簡単に剥がれないだろうな。だが俺は手がはりついてるだけだからな…フンッ!でりゃ!!」

何度か祐一が全身に力を込めて手を持ち上げると、トリモチがはがれていき、取れた。

「よしっ。できるだけ地面と仲良くしててくれよ。んじゃな」

祐一も走り去る。
残されたのは、自分が気に入っていた武器の性能を改めて知ることになった御堂だけであった。

「ゲーーック!クソガキども、覚えてやがれぇぇぇっ!!!!」


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