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改訂版投下用スレッド

21アナザー4:2003/04/01(火) 01:34
「きゃあ!」
「な、何すんねん!!」
「グゥ…!」
「痛いよー目がちかちかするよー」
 唐辛子の霧を食らって、あわてふためく智子組の四人。その横を・・・
「ご協力感謝しますね、久瀬さん♪」
 栞が駆け抜けていった。
 それは、一瞬の出来事だった。
「し、栞ぃ!!」
 あわててマントを脱ぎ捨てるが、もうそのときには既に栞は視界から消えていた。
「相沢君!!なんで追わないのよ!?」
「手を出さないっていっただろ?」
 肩を竦められる。香里は噴霧器を久瀬に向けた。
「あ、あの子の手助けをしたわね…?」
「そりゃあね、どうせ僕のポイントにならないのなら、
君のポイントにならないよう妨害するしか選択肢はないからね」
 悪びれず久瀬はいう。
「その装備を見る限り、君もかなりポイントをためているんだろう?
なら独走を許すわけにもいかないじゃないか」
 肩をすくめて、
「弱者の保護が僕の目的だけどね、優勝ぐらい狙っていいだろう?」
「よく言うわね、まったく」
 郁未は呆れた様につぶやくと、怒りで震える香里の肩に手をかけた。
「結局ね。状況を見誤ったのよ、あなたはね」
「…」
 香里はしばらく黙っていたが・・
「クククク、アハハハハ・・」
 狂ったように笑い出すと、ため息をついて、
「ふう、やられたわ」 
 どこか、晴れ晴れした顔でつぶやいた。
「OK、ここは私の負けでいいでしょう。あんたの覚悟、見せてもらったわよ、栞?」

【栞 逃亡成功】


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