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改訂版投下用スレッド
206
:
見えない壁と白い悪魔と
:2004/01/12(月) 23:19
詩子を追い続けているもう1人の鬼、御堂も苛立っていた。
一緒に追っている小娘が、面妖な力を使ってこっちを妨害してくる上に、虎の子のトリモチもことごとくかわされる。
お互いに攻撃している間、逃げ手との差を詰めることが出来なかった。
さらに、金髪の娘が通り過ぎた後に現れたガキの1人がこう言った。
「あ!郁未いるじゃねーか!逃げ手があっち行っちまったぞ!」
「わかってるから、とりあえず、そのオッサン止めて!」
「よくわからんが、わかった!」
クソッ、邪魔くさいことに、ガキどもが両手を広げて立ち塞がった。
そういえば、このアマの味方だったか、畜生運が悪い。
ぶつかっていっても、迂回して行っても、時間の浪費だ。
なら、どうするか。当然、お得意の武器で仕留めていく。
「ヘッ、その程度で俺様が止められると思ったかよ!」
そして、トリモチを立て続けに発射する――
「それを待ってたわ!!」
ドゴンッ!
郁未が叫ぶのとともに、何も爆発したようには見えないのに大きな爆発音がした。
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