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改訂版投下用スレッド
197
:
課題が見出される瞬間/7
:2003/12/16(火) 15:06
ある程度耕一を引き離したムツミ。『ある程度』と言ってもそのアドバンテージは1秒少々でしかないのだが。
だがこの極限の戦いにおいて1secの価値はあまりに思い。
ある程度川の広がった空間。変わらず周囲に崖はそそり立っているが、空間転移の前には意味を成さない。
「ふぅ……はっ!!」
バッ! と翼を広げ、中空に停止。
限界を超えた速度を支えた両翼から『澱み』を振り払うように、最後に一際大きく一回転、法力を収束しつつ、なにげに前方を見やる――――
――――ムツミは忘れていた。
いや、耕一との追撃戦があまりに激しく、思い出す暇が、考える時間が無かった、と言う方が的確である。
己が翼を休めたそこ。その場所。そここそは――――
「来たわよ! ドリィ! グラァ! ……」
目に飛び込んできたのは、川の中心に居座るドリィ、グラァ、そしてその直後の黒きよみ。
「臨める兵闘う者、皆陣烈れて前に在り!!!」
「南無八幡大菩薩! この矢外させたもうな!!!」
きよみが、鬨の声高らかにその鞭を振るう。
「…………てぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーーーーーーーいッ!!!!」
――――最初、己が目覚めた場所だったのだ。
【ムツミ 空間転移で逃げんとするも、挟撃を喰らう】
【ドリィ・グラァ ムツミの前方より一斉射撃】
【耕一 ムツミの背後より迫る】
【黒きよ 薙ぎ払え!】
【瑞穂 そのへん】
【登場 カミュ(ムツミ)・【柏木耕一】・【藍原瑞穂】・【杜若きよみ(黒)】・【ドリィ】・【グラァ】】
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