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改訂版投下用スレッド
193
:
課題が見出される瞬間/3
:2003/12/16(火) 15:04
黒きよはガッと二人の頭を両脇に抱えると、その耳元に囁く。
(あのね……私はそんな口うるさい奴隷を持った覚えはないわよ?)
とうとうドリグラ、奴隷扱い。
(私が奴隷に求めるのは二つのみ……! いい声で鳴くことと、私の命令に絶対服従することのみ! わかった!?)
(は……)
(……はいっ!)
黒きよ、ここでにっこりと微笑み、
(ああ……そんなに怖がる必要ないのよ……私だってあなたたちは大好きなんだから……
……そうね。ここで上手くやってのければ……今夜は、二人まとめて面倒みてあげようじゃない!)
キラーン! とドリグラの目が輝く。
(ホ……)
(……ホントですかぁ!?)
(ホントもホント……だからいい? ここは双子喧嘩してる場合じゃないわ……二人一致団結、なんとしてもあの黒娘を殺るのよ!)
(わかりました!)
(必ずや殺ってみせます!)
ビシッ! と敬礼。
「その意気やよし! 出陣(で)なさい! ドリィ! グラァ!」
「はい!」
「はいっ!」
意気込み高く、二人はザバザバと川の中ほどまで進み、川底に片膝をつくとキリリと弓を引き絞る。
「……………………」
「……………………」
目指すは上流の一点。狙うはムツミが姿を見せるその一瞬。
下僕レベルが上がろうとも、イケナイ快感に目覚めようとも、そこは朱組、蒼組を率いるトゥスクルの武将、ドリィとグラァである。
水を打ったような静寂とともに、写し鏡のような二人の姿。壮絶なまでの集中力(コンセントレーション)で全神経を目の前の一点に集中させる。
「……………………」
狙撃準備は、整った。
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