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改訂版投下用スレッド

187水は何度でも還る(2)決定稿:2003/12/14(日) 00:44

「どうした?」
「うん、でぃーもおみずかければおきるよね?」
「むぅ、叩いても起きないのだから・・・いや、やってみろ、何もしないよりはましだ。
だが思いっきりやれ、そうでもなければ起きまい。」
「うんっ」

返事をすると、まいかは目を閉じ、精神を集中させる。すると体が光に包まれる。

(きた・・・でももっと、もっと、つよく、つよく・・・)

岩切の助言通り以前より深く精神を集中させていく。

(あぁ、べつの、なにか、くる・・?)

そんなまいかの集中に呼応するかのように力が高まり、あふれ出てくる、

「あぁ、くるぅ、くるぅ・・・!」

輝きが一気に増し、まいかが叫ぶ、


「みずのじゅっぽう!!」


――バリバリバリ!!――

瞬間、まばゆく蒼い閃光と音が炸裂した。それは、まさに小型ながら、イカズチだった。
スパークする蒼雷がまいかの手から放たれているのだ。

「なっ!?」

岩切に驚愕の声があがる。そして、

「はぁ、はぁ、やった、これならでぃーも・・・」


――焦げていた。目を覚ますどころか痙攣している。

「なんというか状況が悪化したような・・・」
「うぅ、ごめんねぇ・・・」

が、岩切は気付いた。焦げたのがDだけでないことに。

「いや、これなら・・・」

そういって再びトリモチに手を伸ばす。すると、
ボロリ、と崩れる。残ったトリモチも固まりかけていた。
異臭が鼻につくが、気にせずに次々と除いていく。

「よしっ!」

拘束は、解かれた。

「わぁい、ありがとう、おねぇちゃん!」
「礼はいい、それより追うぞ。」
「よぉし、いこー!」


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