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改訂版投下用スレッド

18アナザー:2003/04/01(火) 01:32
「天沢…」
 祐一のささやきに、
「ん?」
 郁未は答えた。
「あいつらを行動不能にする方法はあるか?」
「そこまでしなくても、別にタッチしたいだけなら簡単よ。
シールドをはって一直線に獲物に向かって走ればいい。でも、
彼女の剣幕見てると、その後に地獄見ると思うわよ?」
 私だけは平気だけどね、と肩をすくめて付け加える。
「そうだよな…栞の奴、何したんだか」
 ため息をつくと、祐一は決断を下した。選択肢1だ。
「OK、俺達は手をださない。好きにしてくれ」
 ささやき声をやめ、そう大声で告げる。
「だ、そうよ、栞?年貢の納め時ね」
 前に出ようとする香里。だが、その前に隣にいた久瀬の大声が響いた。
「待ちたまえ!!今彼女は冷静さを欠いている!!」
 手を広げてお得意の演説を始める。
「彼女は病弱なのだろう!?そんな栞さんを香里さんの手にゆだねていいのだろうか!?」
「よく言うわ」
 ボソッと郁未がつぶやく。
「だいたい、この光景は気分が悪い!!たった一人のか弱い少女を囲んでいたぶるとは!!」
「だ、だけど、栞さんは人を盗んだり、財布を…」
「確たる証拠はあるのか!?」
 抗議しようとした坂下を、久瀬は激しくさえぎる。
「え?」
「証拠だ!!香里さんが味方を増やすために作った嘘ではないと、なぜ言える!?」
「あ…」
 互いに顔を見合わせる智子組。


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