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改訂版投下用スレッド
179
:
夢魔/3
:2003/12/13(土) 18:32
一団の中心で祐一がソッと香里の耳元に囁く。
「……香里、まさか……」
「……ええ。どうやらそのまさかのようね」
祐一が何を言わんとしているか、香里はすでに察していた。
「……北川に命令できる人物」
「そして、私たちを狙う人物」
「何より……」
「……さっきの声」
「……間違いなさそうだな」
「ええ……。よくもまぁ、性懲りもなく……」
確信した香里。一団から一歩進み出ると、呼んだ。
「……栞! 出てきなさい栞! そこにいるんでしょう!」
住井と北川の中心。そこの茂みに向かい、己の妹の名を。
「……大正解。さすがはお姉ちゃん、そして祐一さんですね……」
元凶は、微笑と共に現れた。
距離にして約10メートル。竜虎姉妹は再び邂逅した。
「……どうやって返り咲いたのかは知らないけど、相変わらず精力的に動いてるようで何よりね」
「お姉ちゃんも相変わらず便利すぎるメイドロボを引き連れて新たなお仲間を招き入れて、頑張って鬼ごっこやってるみたいですね。私も妹としてうれしいです」
「私としてはできればあなたにはもう少し精力を押さえ込んで大人しくしててもらいたいんだけどねぇ」
「そんなひどいこと言わないでくださいよぅ。私だってお姉ちゃんに負けない活躍がしたいんですから」
「活躍をするのは勝手よ。けどそれならもう少し手段をまともにしたらどう?」
「まとも? まともってどういうことですか?」
「北川君とその連れをたらし込んだり、月宮さんから最終兵器を奪い取ったりっていう卑怯な手を使わない、ってことよ」
「卑怯? 今卑怯って言いましたか? どこが卑怯でしょうか? 北川住井さんは私を助けてくれたことをきっかけに一緒に行動、協力して鬼ごっこをやっているだけですし
あゆさんとはきちんと交渉、お互い合意の上での物品交換だったんですよ? 私だってちゃんと一万円払いました。これのどこが卑怯なんですか?」
「全部卑怯じゃない」
「嫌ですねぇお姉ちゃん。お姉ちゃんらしくないですよ。もっと日本語は正しく使わないと」
唇をニヤリと歪め、答える。
「これらは全て……知略です!」
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