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改訂版投下用スレッド

158恋慕の袋小路・改定版/6:2003/12/05(金) 03:11
 そんなこんなで、初音とあってから、約24時間。
千鶴は楓を捕まえるために奔走していた。
管理者特権を使って、楓の位置を探る、などの小細工(そもそも反則だが)は思いつかなかったらしく、楓には出会えていない。
感情に任せて走り続けた足がもつれて、千鶴は転んだ。
すっかり乾いた地面に顔から突っ伏す形になり、鼻の痛みと共に少しだけ冷静さを取り戻した。
――なんて酷い格好。もしも耕一さんに会った時に、これでは心配をかけてしまうじゃない。
現在の千鶴の思考は、森での散歩のかいもなく耕一、あるいは楓に直結していた。
――川にでも行って、身体を洗わなくちゃいけない。そんな時に耕一さんが来たら…キャッ☆
徹夜でハイになっている思考は、先ほどまでの体と同様に暴走気味である。
そして鬼の力を解放したまま向かった川。そこに、彼女はいた。いてしまった。
偶然か、運命か、エルクゥの血の宿命か、それとも耕一への愛のなせる業なのか。
千鶴は、一気に加速した。


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