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改訂版投下用スレッド

147奥義・フリオニール式戦闘術/3:2003/12/04(木) 13:01
「じゃ……これはどうかな」
 耕一の突進をかわしたムツミ。切り返しが来る前に翼の力を収束、そのまま地、すなわち川の中へと降り立った。
「!? 下に!?」
 一瞬訝しがる耕一。少なくとも、地上ならば自分が有利だ。相手もそれはわかっているはず。
 だがそれでもあえて自分の不利なフィールドに降りるということは……
「なにか……来るな!?」
 叫びながらも大きく跳躍。太陽を背に、真上からムツミに迫った。
「……ハッ!」
 瞬間、裂帛の気合いとともにムツミの瞳の色が変わる。川底に手のひらを叩きつけ、
「土神招来! 土の……術法!」
 呪文を叫ぶ。同時に川底の岩盤が大きく剥がれ、数個の巨大な岩と化し耕一へと迫った。
「ヒュゥ! 魔法! やっぱ君もアッチ側……いや、コッチ側の人間か!」
 耕一の巨体が轟音を伴い岩盤の中へと消える。それを確認するとムツミは即座に側転。
 後ろから岩とともに耕一が川へ落ちた音を確認すると、飛び立たんと翼を広げるが……
「けど甘い! この程度じゃ俺は止めれないな!」
「ッ!?」
 後ろから聞こえてきた軽口。振り向いたムツミが見たものは……
「忍法土の術法返し! ……ちょっと違うかな?」
 魔法で作り出した岩の塊を、生身の馬鹿力で投げ返してきた耕一の姿だった。
「……冗談みたいな人だね」
「よく言われるよ!」

「ちょ、ちょ、ちょ、ちょ、ちょ! 黒きよさん!!」
 そのちょっと下流。黒きよ小隊。一行はムツミの追撃は一休み。揃って河原へと上がっていた。
「な、なんなんですか、これは〜!」
 黒きよの足下でドリィが悲痛な声を上げる。そりゃそうだ。今の彼は上着を剥がされた上四肢を巨大な流木と結びつけられ、身動きとれない状況になっていた。
「黒きよさ〜ん、できました〜!」
「ご苦労、グラァ」
 とその時、さらに下流の方向からグラァが現れた。その手には一本の鞭が握られている。
「蔓を縒って作りました。急場しのぎですが、実用性に問題はないはずです」
「な、ぐ、グラァ!」
 ドリィの悲鳴は無視し、


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