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改訂版投下用スレッド

140BATMAN/4:2003/11/19(水) 19:13
「……で、僕に頼みっていったい何なんだい?」
 状況適応能力だけは高いハウエンクア。しばらくすると落ち着きを取り戻し、事情もあらかた把握すると一人でしゃんと歩き、ねーちゃんの後ろを着いて行っていた。
「ん〜……屋台がね〜、ちょっと轍にはまっちゃって。あたし一人の力じゃどうしようもないから、押すの誰かに手伝ってもらおっかなって」
「君、屋台を引いてるんだろう? 売ってる道具の中に何か使えるものはないのかい?」
「ん、まーね。本来『シュイン』ていう魔法があって、屋台の移動はそれを使うはずだから問題ないんだけど……」
「……ないんだけど?」
「ちょーっとあたしの屋台だけは大荷物抱えててねぇ。魔法を使った移動ができないから困りものなのよ」
「大荷物?」
「そ。参加者の持ち物だったんだけど、放っておいたらゲームバランスを著しく崩しかねない代物だったからね。今はあたしが引き取ってるの。
 ……とはいえ、あたしじゃ扱い方がわからないから荷物にしかなんないんだけどね」
「そりゃまたずいぶん面倒な代物を抱え込んだんだねぇ」
「ま、それでも一応あたしも運営側の一人だからね……っと、ああ、見えた。あれよあれ。あれがあたしの零号屋台に、どこぞのお嬢ちゃんが持ち込んだ……」
 森の中、ねーちゃんが指をさす。
 その先で木々の間から顔を覗かせるのは、昨日の雨の影響か、ぬかるんだ地面にしっかりと車輪を食いこませた零号屋台。
 そして……
「……確か、名前は……ア、ア、アヴなんとか……」
「あれは……!」
 思い出そうとするねーちゃん。だが、ハウに説明は必要なかった。なぜなら、それはハウにとってはあまりに見慣れたものだったから。
 林間に聳えるは、白亜の巨人。クンネカムンが最終兵器。
「アヴ・カムゥ! 聖上の機体だ!」
「そうそう。それよそれ」


【ハウ 零号屋台。クーヤのアヴを発見】
【零号屋台 現在身動きとれず】
【四日目午前 高台の森】
【登場 ハウエンクア・ショップ屋ねーちゃん】


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