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改訂版投下用スレッド

136Shiori unlimited:2003/11/13(木) 01:07


 一方、管理側分室――――。
 
「ゲートウェイサーバーを落としました。これでホテル内LANから外部への接続は不可です」
 足立社長が報告書を手渡した。
 ある事件により分室は半壊してしまい機能の大半が停止しているため、HMを数体とホテルのPCを
動員しクラスタを構築していた。現状では、サーバーひとつ停止させるのも簡単ではない。
「…HMX-13のサテライトキャノン、探知機等の屋台の便利すぎるアイテム、そして今回の件。
少々、事前の手回しの不備が目立ちますね。担当者は『めっ』です」
 秋子は報告書を受け取り、モニターを見上げた。 
 モニターにはPC室で喧喧囂囂の彼らの模様が映し出されている。
「ところで、あの最終兵器のことなのですが…」
 彼女の手が弄んでいる瓶をそらおそろしそうに見つめながら、足立社長が問い掛けた。
「あぁ、アレですか」
 くすり、と秋子は含み笑いをした。
「もともとは不測の事態に備えて講じておいた緊急措置の一部なんですよ。アレ」
「……はぁ?」
「適切な手続に従って使用すると、来栖川のサテライトサービスを介し島全域に配置している
HMに対し強制的にコマンドを割り込ませることができます。固有の周波数と独自のアルゴリズム

(中略)

上位コマンドと認識され、最優先で実行される。――――これを使用することで、例えば、島中のHM-13に対して、まだ鬼になっていない方たちの身柄を確保・連行を命じることも可能となります」
「それ、本当ですか…?」
 それでは、事実上最終兵器を使用できる人物のワンサイドゲームになるではないか。
 この鬼ごっこのルール下においては、ほとんど反則技だ。
 表情を引きつらせる足立社長を見て、秋子は頬に片手を置いてたおやかに微笑んだ。
「―――冗談です」



【栞、北川、住井 ホテル】
【HM−13 栞に注意】
【水瀬秋子 足立社長 管理分室】
【柏木千鶴 ???】
【最終兵器、未だ不明。英文解読進まず】
【四日目朝】


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