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改訂版投下用スレッド
128
:
セパレイト(3)
:2003/11/08(土) 21:47
語り口がいったん止まったところでハクオロが割って入ろうとする。しかし。
「でも、それだけなんだ」
「……?」
「ずっとずっと、みちるたちはオロに守られてばっかだったなぁ、って」
「『人探ししながら逃げま賞』ではなく、『守られちゃいま賞』になってしまいました……」
「今まで会ったほとんど人たちは、逃げ手の人も、鬼も、自分の力で『鬼ごっこに参加していた』」
「これ以上ハクオロさんにご迷惑はかけられません……」
「それは!」
その言葉を聴き、ハクオロは語調を強くした。
「それは違う! 私は、迷惑など!」
「……うん、わかってる」
「わかっています。ハクオロさんは、そういう方ですから……人がいいで賞、進呈」
はい、と紙袋をハクオロに手渡す。
「あ、ありがとう……」
……改めて、説明再開。
「オロはみちるたちのわがままをずっと聞いてくれた」
「……だから、これが最後のわがままだと思ってください……」
「……?」
「みちるたちは」
「私たちはは」
「……自分の力で、鬼ごっこをしたいのです」
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