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改訂版投下用スレッド

127セパレイト(2):2003/11/08(土) 21:46
「な!?」
 仰天のハクオロ。
「ど、どういうことだ!?」
 美凪の手を引き、問い詰める。
「痛いです……」
「あ、す、スマン」
 慌てて手を離す。二人は50cmの距離を取り、お互いに向き合った。

「その……何故だ? 急に。何か……私はお前を怒らせるような真似をしてしまったか? いや確かにお前たちの疲労のことも考えず、連れまわしてしまった。だが……」
 自分が気づかぬうちに粗相をしてしまったかと思うハクオロ。先に謝罪しようとするが……
「いいえ。それは違います」
 それは美凪が彼女にしては強く否定する。
「……ハクオロさんには感謝しています……。それこそ、感謝してもしきれないぐらい……いっぱいお世話になっちゃいました。
 ハクオロさんは自分のことも省みず、ずっとずっと私たちを庇い続けてくださいました……ありがとうございます」
 いきなりペコリと深くお辞儀する美凪。ついつられてハクオロも頭を下げる。
「あ、いや、感謝されるほどのことではない。当たり前のことをしただけだ。……だが、それならなぜ……?」
「……それは……」
「……そこからはみちるが説明するよ」
「みちる?」
 いつの間にか、みちるはハクオロの腕をすり抜け、美凪に寄り添うように立っていた。

 ずいと体半分を美凪とハクオロの間に割りこませ、神妙な顔でみちるは口を開く。
「思ったんだ。……思ってたんだ。みちるたち、全然鬼ごっこしてないなぁ、って」
「……え?」
「みちるたち、最初にオロに会って、エルルゥとアルルゥを探すって言って一緒になって、そのままずっと過ごしてきた」
 続けて美凪も口を開く。
「楽しかったです……」
「エルルゥと追いかけっこしたり、駅に行ったり、トロッコに乗ったり。ずっと三人で一緒に過ごしてきた」
「借金生活も、それはそれでオツなもの……」
「オロと同じようなでっかいのとの追いかけっこも、スリルがあって面白かった」
「柳川さんたちはご無事でしょうか……」
「……なら」


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