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改訂版投下用スレッド
120
:
Shioly Brownie(3)
:2003/11/06(木) 19:38
「やっぱりダメでしたか」
北川の死体を脇に追いやり、栞は次善策を講じる。
「それじゃ次は鬼塚●吉先生直伝のこれでいきましょう」
どこぞで見つけたガムテープをゴソゴソとストールの裏から取り出すと、
「では住井さん、がんばってください」
はい、と丸っこいその束を住井に手渡した。
「………は?」
「ですから、奥の部屋に繋がるそっちの窓ガラスを叩き割ってください。音がするとマズイですから、そのガムテープを貼り付けてから」
平然と説明する。
「割るってったって……」
確かに壁の一面はドア以外にも大きな窓ガラスで奥の部屋へと繋がっている。今はカーテンで仕切られていて向こうの様子は伺えないが、叩き割れば部屋に入ることもできるだろう。
だが……
「……これって危なくないの? ガラス片とか刺さったら……」
「(たぶん)大丈夫ですよ。(今までさんざん無茶やってきた)住井さんならやれます。(ダメならダメで私には影響ないから)頑張ってください」
若干言葉を省いた言葉で応援する。
可愛いめの女の子にそう言われては住井も引き下がるわけにはいかない。
覚悟を決めるとガラスの中心部にペタペタとガムテープを貼り付け、
「……(ゴクッ)」
生唾を飲み込み、勢いをつけた肘をテープの真ん中に……
ガショッ!!!
「痛てっ! 痛てっ!! 痛ててててっ!! 痛ててっ!! は、挟まった挟まった! 引っかかった引っかかった! 刺さる! 刺さるぅ〜〜!!!!」
さすがは高級旅館。ガラスもいいものを使っている。
強化ガラスではないのは幸いであったが、ワイヤーで補強されていたガラスは砕け散るところまでいかず、中途半端に住井の腕に噛み付いた状態で耐えしのいでいた。
服の袖が引っかかり、下手に動かせば腕を切りそうになるといった状態で住井は身動きが取れなくなる。
「これでもダメですか……秋子さんやりますね……」
顎に手を当てしばし熟考。とりあえず何か役に立つものはないかと改めてカウンター周辺を調べてみることにした。
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