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改訂版投下用スレッド

113ランカーズ(8):2003/11/05(水) 14:02
「しかしよかったのか? ……その、宮内とやら。上着代、お前に出させてしまって」
 屋台組の食事もひと段落。食後の茶を飲みながら雑談を交わしていた。
「ウン、かまわないよ。もともと私たちのせいで破いちゃったようなものだし。Dが一万円GETしたんだから、水着の一枚ぐらい平気だヨ」
「そうか……うむ、すまんな。どうやら私は少々アメリカ人への印象を変えねばならぬようだ。お前のような者もいるようだからな」
「Hmm....一応私、日本人なんだけど……」

「……で、おっさん」
「おっさんじゃねぇ。御堂と呼べ」
「なんでれみぃおねぇちゃんがおっさんのめしだいやくすりだいまでださなきゃならないの?」
「ンだと? 俺の怪我ァ手前のせいなんだぞ? ガキの不手際で迷惑こうむったんだ。なら親が保障すんのは当たり前だろうが?」
「さきに手をだしてきたのはそっちなんだけどねぇ〜……」
「あぁ? うっせぇぞ。あんまりギャーギャーわめくと……」
「わめくと……なに?」
 まいかは手をかざし、再度力を収束させる仕草を見せた。
「ぐっ……ひ、卑怯だぞテメェ!? ヒトの弱点突けると思っていい気になりやがって! おい保護者! お前からなんとか言え! 言ってやれ! おい! お前!」
 ガクガクとDの肩を揺する御堂。だが、Dからは何の反応もない。
「おいコラ! ヒトの話を……聞……って!?」
「……うるさい」
 ようやくDの口から出たのは、そんな言葉だった。
「なんだとテメェ!? あんま人をなめると……」
「……うるさい、と言っている」
「つっ……!?」
 睨み。一睨み。
 Dが気だるそうに一睨みすると、一瞬にして御堂は黙ってしまった。
(な、なんなんだコイツ……?)
 少しDから距離をとる御堂。
 だがけっして、彼はけっしてDに胆で負けたわけでない。
 彼が恐ろしかったのは……

(なんなんだアイツの眼。……あれは……まるで……)


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