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改訂版投下用スレッド

112ランカーズ(7):2003/11/05(水) 14:02
「おぼっ、はがぁ!?」
 閃光と化した黄金の右膝が祐一の鼻っ面に決まった。
 1Mほど後ろにぶっ飛ばされ、顔面を押さえ込んで七転八倒する祐一。
「がっ、はぁ!? くはっ!? な、なんだ何をする郁未!? え? お、あ……?」
 鼻血を拭きつつ起き上がる祐一。しかしその瞳は再び輝きを取り戻していた。
「あれ……俺、何を……?」
「目ェ覚めた?」
 憮然とした表情で祐一の顔を覗き込む郁未。
「―――――祐一、頑張った?」
「頑張ったって……なんのことだ、舞」
「―――――うん、頑張った……」
「ええっと、俺は確か、すばしっこい中学生を追ってて、逆に穴にはめられて、出ようとして、んでもって名雪に踏まれて―――――あれ?」
 順々に記憶を整理していく祐一。が、郁未たちはそれならばよしとそんな祐一は無視し、
「さて、目が覚めたんなら話は早いわ。さっさと先に進み……」

『……ーック! …めろ! ……やがれ!』

「!?」
 郁未と舞が顔を見合わせる。
「聞こえた!?」
 郁未の問いに、舞が首を縦に振る。
「……人の声……」
 そうと決まれば話は早い。瞬間、声の方向に向かって駆け出す。
「…………」
 一瞬遅れ、舞もその後を追う。
「あっ、待ってくださいよ郁未さん!」
 さらに数秒遅れ、由依も舞の背中を追いかけて駆け出した。

「………それで、ええっと、名雪の声が聞こえて、怒鳴り返して、それから……ええっと……」

 一分後、祐一は戻ってきた舞に支えられ、ゆっくりと郁未を追いかけていった。


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