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改訂版投下用スレッド
102
:
睦(5)
:2003/11/04(火) 13:52
(お父様のことを思い出したなら、連鎖的に私に考えが及んでもいいはずだけど……)
……あなたは、まさか!
(そう。私はあなた。もう一人のあなた。……私の名は……)
「…………!?」
ゾクッ!!
一瞬、カミュと目が合った耕一。
刹那、耕一のエルクゥとしての本能が叫んだ、けたたましく。
『危険だ!』
「……くっ!」
体の内部から湧き出る怖気を無理やり押さえ込むと、慌ててカミュから十数Mの距離をとる。
「ど……どうしたんですか耕一さん……?」
瑞穂が訝しげに耕一の顔を覗き込む。が、そこにあった耕一の顔はいつものおチャラケた表情とは違い、マジな目つき……恐ろしいぐらいの形相に変貌していた。
「瑞穂ちゃん……悪いけど、ちょーっと……このへんで待っててもらえるかな?」
言いながら、近くの大きな岩の上に瑞穂を置く。
「え……?」
「どうやら……本気を出さなきゃならないみたい……だッ!!!!」
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