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【セ】彼方への郷愁【銀剣のステラナイツ】

11有明 刃:2018/10/22(月) 01:17:40

困ったように眉尻を下げて、苦笑する。
少し、悲痛なぐらいに。それでも、努めて明るく。

「だから、落ち着かないんだけどね……」

シースとブリンガーは、本人の意思か……精神的な適性で決まるという。
宍戸香音は前に立つ精神性を持ち、有明刃は他者を支える精神性を持っていた。
……それだけのことなのだろう。
いっそ、残酷なまでに。

「負けることよりも、キミが傷付くことの方が怖いよ」
「どうしようもないことなのは、わかってるけどね」
「僕にできるのは、パンを焼くのと……キミと一緒にいることぐらいさ」

ステラバトルの間、シースは何もすることができない。
ただそこに在るだけ。
手を貸すことも、代わりに戦うこともできやしない。

「……でも、ありがとう」
「心配してくれるんだね。嬉しいよ!」

だからせめて、笑顔ぐらいは。
それぐらいは作れる。幸せを噛みしめることと、それを伝えることはできる!

「そう――――そう、来週ウチの店で新作のパンを出すんだ!」
「これがまた絶品でね。チーズでコーティングしたやつなんだけど、出来立てだとトロっとしたチーズのまろやかさがそのままで……」
「是非カノンにも食べてもらいたいな!」
「一口食べれば、ただでさえチャーミングなキミが笑顔でさらにチャーミングになること請け合いさ!」


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