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【セ】彼方よりの来訪者 2015【BBT】

373虎鶫ヒデル:2015/10/13(火) 01:14:41
「あっ、えっ、おおお〜〜〜〜〜〜〜っ……!」
「えと、あの……ありがと、よ……!」

「……改めて言うと気恥ずかしい、な。コレ」


――昨日、しばらく事件の記憶を避けて会うことのなかった、
『あの二人』の様子を見に行ってみた。

警察の専門の部署に捕まって忙しく働かされているって話のちとせさん。
彼女には会いに行ってはみたが、直接その姿は見られなかった。
死霊課――見に行ったのは初めてだが、名は体を現す部署だ。
みんなゾンビみたいな顔をしながら一日30時間の労働を強いられているとか……ちとせさんが心配だ。

ランは花屋の近くを通りがかった時、人の良さそうな笑顔で接客している様子が見えた。
元通りの中華風な装いの男装――あの地下で鎧を脱ぎ捨てた時の、女性の姿は幻かなにかだったみたいだ。
あの笑みの下に隠されているのは犠牲も厭わぬ正義? 力ない者のための盾として立つ英傑?
……途中で、覗き見しているこっちが見られている気がして、怖くなって帰ってきてしまった。

「あのさ、あゆみ……」

アレだけのエゴの力を使い無茶をしながらも、みんな『人』の日常に戻ってきた。
彼女達にも、自分にとってのあゆみのような、日常への道しるべとなる多くの『絆』があるのだろう。
それはとても心強くて――――皆がいるなら、きっとこの先の困難も越えて、
昼と夜の境界線を守っていけると、そう思える。

きっとこの選択に、間違いはない。


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