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【セ】彼方よりの来訪者 2015【BBT】
266
:
ラン・ホンイェ
:2015/10/01(木) 00:29:31
登場
diceBot : (1D6) → 4
残人間性:2→-2(変異最終段階突入)
舞台裏での回復
diceBot : (3D6) → 9[4,2,3] → 9
全回復
「――――ハ、ハ、ハ」
その瞬間、木蘭の花が爆ぜるように咲き誇った。
濃密な檸檬の香りに抗うように、問答無用に咲き誇る木蘭の花。
「随分面白いことになってるじゃないか、川見センセ」
パシッと、放り投げられた鞄を受け取る。
「…………いやまったく、人使いが荒すぎるヨ死霊課は。おかげで遅刻しちゃったヨ」
あの後、死霊課との司法取引によってシング討伐の走狗となる契約を結んだランは、シングの掃討に回っていた。
長沢と言ったか、あの男……中々どうして大胆で強かだ。英霊を露払いとしてこき使うとは!
だが、それはさておこう。多少遅れたが……ラン・ホンイェはマザーシングの喉元にたどり着いたのだから。
「まっ、折角の御指名だから頑張るけどネ。
というか、キミも運が無いヨセンセ。よりによって『バーバ・ヤガー』に目をつけられるなんてサ」
『バーバ・ヤガー』……北方の魔女。失われた神聖。大自然の顕現。
遠い昔、冥界を治めた神格であったとも、森の乙女の長であったとも、魔女の開祖であったとも言われる彼女たち。
その『765番目の彼女』に目をつけられて、彼女の前には善行を積む少年がいて、ついでに怖い騎士もいて。
――――ああまったく、度し難い。
木蘭の香りも、檸檬の香りも、なんと頼りない事か。
「――――さ、始めようか」
…………少しだけ、足が震える。
ラン・ホンイェは、花木蘭は、実のところそこまで強いわけではない。
彼女にはバックボーンが無い。人より強い理由が無い。彼女はただの女で、神でもなんでもない。
彼女には苦い記憶がある。生前の、敗北によって全ての価値観を失った記憶がある。
その恐怖を、民衆が期待していると、そういう責任感で飲み下して。
……そうだ。剣を、怪物に、向けるのだ。
(『絆:民衆(責任)』を取得)
(変異段階の進行に基づき、即座にそれを【エゴ:恐怖】に転換)
(同時に【エゴ:恐怖】の罪を申請)
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