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チームメンバー問題スレ

15空と踊る男:2009/10/05(月) 00:27:33
師匠がアッサリ正解されたようなので、問題の解説をば。


・アガサ・クリスティも「彼女はいつも違う」と言って愛読した、
アメリカの女性ミステリ作家は?
○マーガレット・ミラー/×ヘレン・マクロイ


なんか、あんまり面白みのない問題でサーセン。。
ぶっちゃけマーガレット・ミラーの話題に振りたかっただけだったりw

ミラーはカナダ生まれのアメリカのミステリ作家、というよりサスペンス作家と言った方が正確かな。
法リンも影響を受けたハードボイルド作家、ロス・マクドナルドの夫人でもあった人です。
ロスマクは不勉強ながら未読なのですが、ミラーは海外の作家では数少ない、邦訳された長編は全作読破した
人で、また本気で「全作読み返したい」作家です。とにかく凄く好きです。

騙しの技巧とサプライズエンディングの見事さは超一流、淡々とした文体で強烈なサスペンスを産み出す
手腕も他の追随を許しません。
でも僕が何より好きなのは、この人の持つ「人間の弱さ、愚かさ」への眼差しの「優しさ」なんですよね。

非情なまでの冷徹さで登場人物たちの精神的な綻びを容赦なく描き出しながら、ミラーは決して
それを「ほら人間ってこんなに愚かで醜いんだよー」みたいに露悪的にあげつらおうとはしない。
救いのない物語ばかりなのに、そのささやかな優しさに救われた気になれるんです。

ググッてみたらやはり熱狂的なファンがいるようで、
「とびきりの、最高の小説家」「世界最高のミステリ」とまで絶賛してるブログもありました。
(まあ「地味」「上品すぎて面白みがない」「展開が盛り上がりに欠ける」
というような意見もありましたが……)

現在、作品は残念ながらほぼすべて新刊書店では入手不可のようですが、驚愕のラストに背筋が震える
『殺す風』『まるで天使のような』『ミランダ殺し』の三作は探してでも読む価値あり!
「泣ける」度では『心憑かれて』がダントツかな。ああ、書いてたらまた読みたくなってきた〜〜〜。

……あれ、ここチームメンバー問題スレでしたっけ?w 長々と熱くなってすみません(汗)


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