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【やりたいように】スマクエから10年後【やればいいんじゃないの】
1
:
名無しのカウンセリングだべ
:2017/02/27(月) 01:34:36 ID:gH0qIgoo0
スマクエの世界での戦い――
かつて現実世界から迷い込んだ人々を巻き込んだその戦いは、あの時確かに終わったはずだった。
10年後の現実世界。
少年少女は大人になり、あの時の戦いの事など忘れ自分達の人生を歩んでいくはずだった。
あの日、異世界と現実世界が繋がることがなければ――
※スマクエ世界・学園世界・RPG世界入り乱れてお話作ってもいいんじゃない?
※新規キャラも作っていいんじゃない?
※本の少し動いたと思ったらストーリー立てていきます
※絵楠君は出ます
458
:
名無しのカウンセリングだべ
:2017/06/05(月) 12:46:00 ID:PaMtY9Go0
>>456
「……私も打撲程度にしか思ってなかった、それに折れるほどの怪我ではなかったから気づかないのも無理はない」
腕に痛みがあったのはもちろんだが、動かす事自体は問題なく出来ていたのだ
こういった応急処置は本人の自己申告によるところが多いし、あの場には専門家がいなかったのだからしょうがないだろう
「右腕の数箇所にヒビ、落ちた時茂みに入った時のかすり傷、バス内で負った顔の怪我」
「……を除けば無傷そのもの、痕には残らないみたい」
心配していた顔の怪我も、男がまだメリケンサックをつける前だったのが幸いしたのか痕には残らないらしい
大きな怪我を負っていないようだ、それにしては 表情がどこか暗かった
「…………それで、私が眠らされた後の話と、加害者についての話が聞きたいけれど……」
「……………… ここでは、目立つわね」
ちなみに服装は依然として、被害者の…… あの組織の男を助けた時についた血の跡が残ったままである
459
:
名無しのカウンセリングだべ
:2017/06/05(月) 21:12:25 ID:aQ6guZ4s0
>>458
「そうですね……薬の処方が終わっているなら、一先ず車へと行きましょう。
そういえば、私の弟はどこへ行ったのやら。
…………消えたか」
「勝手に人を消さないでください」
後ろから半目の翔が声をかけてきた。
その手にスマホが握られているのを見て、ああ、と瑠奈は声を出した。
「詳細、聞けましたか。
誰だったとか、人相とか」
「――いえ、名前等はまだ。
それに、人相なんて、関わった張本人なのに聞けませんよ」
「……調書となると、犯人の様子からなにからの状況を説明しなくてはいけないはずですが、
本当になんとかなるのですかね」
「それはこちらとしても同意見
です」
周囲が一件落着の方向へと動いている中、自身たちだけ置いていかれているような、不透明な状況。
瑠奈は小さくため息をつくと、目線で駐車場を示した。
「とりあえず、移動するしか、ありませんかね」
「……その怪我です。調書を後日、落ち着いてから、というのもできますが……烏屋さんはいかがしますか」
和の様子を見てから、翔が告げた。
どことなく和の表情が冴えないことも、この進言の理由の一つだ。
先に帰るにせよ、共に署に行くにせよ、車内での情報交換はできるだろう。
460
:
名無しのカウンセリングだべ
:2017/06/05(月) 21:59:00 ID:CTBFSDR60
>>459
「……………」
「………出来る事は今日のうちに済ませておきたいの」
「明日以降、行けるかどうかわからないから」
深く息を吸い、吐き出す
それが気持ちのスイッチとなったのか、すぐれなかった顔を隠し、無表情の仮面をつけた
「………それに日をおいて行ったら、警察署内でも妙な事件に巻き込まれそうな気がするもの」
「ただ ………えっと……………」
言い出しにくそうに、自分の服を見下ろす
この格好で警察署内に翔と入ったら被害者側ではなく加害者にしか見えないのだ
さしずめ瑠奈は保護者である姉か親戚の人か
「……………我儘言ってるのは重々承知だけど………… 私の家に、寄ってもらっていい、かしら」
461
:
名無しのカウンセリングだべ
:2017/06/05(月) 22:48:18 ID:H679hrsc0
>>457
「!あぁ、確かにあったな。壁に書かれていた文字だったか」
ワサビに言われるまで忘れていたが、そういえばそんなことが書いてあった。
思い出したかのようにスマホを取り出し、カメラロールを確認する。
どうやら証拠として写真に残していたようだ。
「人に巣食う悪魔── 放火を行った奴らが残していった『聖女』──」
表情の良くないマスターの心配をしつつ、拠点での放火跡を思い起こす。
和達の方で現れた悪魔祓いと、自分たちの方で見かけた『聖女』に関する書き起こし──
この状況で繋がらない方がおかしい気もする。同一でない可能性もあるが、あまりにもに過ぎているのだ。
少なくとも、同一犯と見て良いだろう。
「何かしらの情報は掴めないか……?」
悪魔祓いと聖女、二つの単語に関する情報が流れていないかネットで検索を掛ける。
かなりのダメ元だが、何か一つでも情報が掴めれば幸いだが──
462
:
名無しのカウンセリングだべ
:2017/06/05(月) 23:20:21 ID:4B4lXlLI0
>>461
聖女と悪魔祓い、2つで検索をかけてみる
……やはりつながらない、情報が多すぎる
「2つともよく聞く単語だからね 情報収集できる範囲が広いのが仇になっている」
「……そんな暴力的な連中が大規模で存在しているならば、もっと引っかかってるかもしれない。 神守町周辺の、小規模な団体様の可能性が高いかもしれないね」
過去にカルト宗教と言われる団体が派手に動いた結果、どうなったかはわかるだろう
こうした過激なニュースは人々の注目が集まりやすいし、注目が集まるということはネタにしやすいのだ
新聞社に勤めている絵楠の耳に、届かない辺り最近できた新興宗教……?
「事情聴取がどれほどかかるか、聞ければよかったんだけれども、彼女携帯を………」
「…………」
酒場に鳴り響く、マスターの携帯の着信音
先程鳴り響いた音とは違う、静かな音色 それを聞いて何故か体が強張った
「…………和の携帯から、だね」
電話を取ると、無言でスピーカーモードにした
「―――ザザッ――― ス――― ザッ……… ……マスター? 私、だけれど」
酒場に和の声が響く
463
:
名無しのカウンセリングだべ
:2017/06/05(月) 23:45:39 ID:8iF0F0cg0
>>460
「ええ、そのくらい、お安いご用ですよ。
御自宅の場所さえ教えていただければ、車を飛ばします」
「気分が優れなくなったらいつでも言ってくださいね。
調査協力は任意のものですし」
方針は決まった、ということで、病院での用事を済ませた三人はこのまま車に乗り込み、
始めに和の家に行くことになるだろう。
――いや、三人だけではなかった。
「…………車に、入れたんですか」
「うん。それがなにか」
瑠奈の車。車内を覗きこむと、そこには後部座席の隅にいる蜘蛛と、床に座っているピジョットの姿。
この二匹の異世界の生き物たちが、運転席の後ろ側に固まっていた。
ジェットに関しては、三人が来ても首を動かさず微動だにもしないが……まさか、置物のつもりなのだろうか。
「この蜘蛛、大丈夫なんですか」
「……むしろ、蜘蛛くんのほうが大丈夫ではないかもね」
464
:
名無しのカウンセリングだべ
:2017/06/05(月) 23:57:39 ID:H679hrsc0
>>462
マスターの言葉通り、よく聞く単語故にまるで情報が集まらない。
創作物だの昔の書物だの、今欲しい情報とは関係ないものばかりだ。
挙句自分の耳にもあまり入ってない情報ときた──中々に難しい状況。
「つい最近立ち上がった宗教団体が無いか調べてみます」
マスターにそう告げ、次の検索候補を頭の中で整理し検索欄に入力し──
その途中で、和の声が響く。
「!和……怪我は、大丈夫か?」
マスターから聞いていたとはいえやはり心配なものは心配だ。
こうして声が聞けただけでも安堵できたが、本人の口から聞いておきたいものもある。
何よりこのタイミングで電話ということは、もしかすると──今欲しい情報に繋がるものがあるかもしれない。
465
:
名無しのカウンセリングだべ
:2017/06/06(火) 07:53:12 ID:QduksON20
>>463
お願い、と消え入りそうな声で頼まれたと共に告げられた住所は
カーナビで確認すると警察署の進行方向、着替えるだけならば多少時間が変わるぐらいだった
「……この治療の後見てると警戒する気も薄れていくわね」
数時間前はこんなに包帯ぐるぐる巻きではなかったはずの蜘蛛を見て、ポツリと感想をこぼす
どちら側に座るか少し悩んだ様子だが、蜘蛛とジェットの間に座り込み、蜘蛛の横にそっと左手を置いた
「………異世界と融合した時点でろくな事にならない気がしていたけれど………」
「………アレイスター一本には集中させてくれなさそうね」
和の家に向かう道すがら、今まであったことを翔に伝える意味でも昨日からの流れの話を聞いた
多分情報のほとんどが共有されたはずだ
一部気を使いそうな部分を除いてはおそらく
「元々『治療』の概念が存在していて」
「その『治療』を受けた誰かが、『聖女』として祀られるようになった ……そう聞こえるわね」
466
:
名無しのカウンセリングだべ
:2017/06/06(火) 08:12:13 ID:QduksON20
>>464
『─────』
『───大丈夫────ザザッ──大した怪我はない』
妙にノイズが入り、声が遠い電話だ
マスターの顔も和に向けている穏和なものではなく、むしろ警戒の色がありありと見える
「………今どこにいるんだい、和ちゃん」
『───事情聴取を受けに、警察署へ───ザザッ───向かっているところ』
「そうかい、二人とはまだ一緒なんだね?」
『────ええ』
「ところで君が隠れて貯蔵していたアレだけど 没収したからね?」
『───? え、ええ』
467
:
名無しのカウンセリングだべ
:2017/06/06(火) 10:03:47 ID:bywp5M/c0
>>453
「うん、そうだね。――ところで、どうしてそんなにくっついてくるんだい、たっくん。近くにいたら力出せないんだけど?」
「夜の学校って怖いだろ……。しかも廃墟だぞ? マジヤバイ。怖いと怖いが合わさって最強の怖さになってる……」
「大丈夫。怖くないよ」
「俺は怖い―――あっ」
咲野は空を駆けるように浮いて。空を飛ぶ術を持たない拓人は置いてけぼりに。
「お、置いてくなぁぁあああ!! 昨日《怪異》を見たばっかりだぞ!? 正気度ポイント減ってる!」
「問題ない。その右目はアザトースの残滓でしょ? 耐えろ!」
「無理、無理。怖い!」
泣き言を言う拓人を無視して、紫電を溜める。
「さて、終わらせようか。―――神(わたし)の雷霆をご覧あれ! ―――電刃、《双電公の神矢》(レイゴン・アロー)!」
雷鳴、轟かせて。黄金の雷電、身に纏い。
その輝き、視界を白く染めて――
その雷電、怪人を打ち据えて――
「後はよろしくー」
あと一撃でこの辺りにいる怪人は全て斃れるだろう。
止めは自分で刺さずにスナイプに委ねる。
468
:
名無しのカウンセリングだべ
:2017/06/06(火) 10:08:15 ID:4th7lQJE0
>>466
「(……マスターが警戒している?)」
やけに聞き取りづらいノイズはともかく、マスターの顔付きを見て何かを察する絵楠。
ノイズとはいえ一瞬の間も気になるが、今の顔付きは、マスターが和に対して向ける表情だとは思えないのだ。
何かしらの訳があるのか、それとも──
「(……あっさりと受け入れた?)」
こういうものは見つかった場合、恍けるか焦って覆い隠すかが相場だと思うのだが。
何故、電話の向こうの和はこんなにもあっさりと認めたのか。
そもそも隠れて集めていたのだから見つかったら焦る筈である。
もしや。いや、もしかしなくても──
「……そういえば和、ゼロがやっぱり不便だって言ってたけど」
相手が何処までこちらの事を知っているかは知らない。
が、少なくとも今の状態ではスピーカーの向こうの人物が和とは到底思えない。
うまく炙り出せるかは知らないが、おまけで釘を刺しておこう。
469
:
名無しのカウンセリングだべ
:2017/06/06(火) 12:30:13 ID:CTBFSDR60
>>468
『───────』
『慣れるように言って』
プツン
最後の最後でゼロへの容赦ない発言が繰り出されると
電話の電源が切れた
今のはどうだろう、言葉の内容はゼロに言いそうだし、
その後すぐ切るのは本人もやりかねない
「…………十中八九、なりすましだとは思うけどね」
そんな心情を察して、苦笑いを浮かべるマスター
今しがた切れた電話を持つ
「さっき和が事件に巻き込まれたっていうのは聞いたよね? その時どうも携帯を落としてしまったらしいんだ」
「それなのにこうして電話がかかってくるのは2度目だよ……… ワサビ君、録音一緒に聞いてくれるかい?」
「ん、あいあいさーっス!」
「絵楠君、來咲君に電話してもらえるかい? 今どこにいるかと、和が電話してないかをね」
470
:
名無しのカウンセリングだべ
:2017/06/06(火) 23:37:22 ID:8iF0F0cg0
>>465
「……なんだかすごいことになっていますね。
しかし、これであんなニュースが流れていてもほとんどの人が無反応な理由が分かりました。
融合、とはまた大きく出たものです」
「傍迷惑なものですね。今日みたいな二次被害も増えてくるでしょう。
典型的なカルト集団が、本物の力を手に入れたとか、洒落になりません。下手な犯罪集団より手に負えないです。
それより手に負えないのがアレイスターさん、なのでしょうが」
「本物の力を手に入れたどころか、
あの男性の話によるなら異世界の集団が核となっているのでは」
そこまで話して、翔が息をついた。
もうそろそろ和の家に着くころであろうが、二人ともあの男性から、和に告げるように言われた言葉は話していない。
片方は完全に気を使い、もう片方はマスターには一応通しておこうぐらいの気持ちではいる。
471
:
名無しのカウンセリングだべ
:2017/06/06(火) 23:53:59 ID:4B4lXlLI0
>>470
「………カルト集団、暴行、聖女………」
「……どれも神守町にも夕闇町にも、馴染みが薄い 規模が小さかった集団として存在していた……」
「……自分たちに害成す者を『治療』するなら、『聖女』も元々は外部の……」
何かを考えるというよりも、思い出すように頭を動かし、
無意識に右手を動かし顔をしかめる
それからそう時間が経たずとも、烏屋が指定した住所近く……
古い町並みと同じくらい、古く、ボロい、なんだか幽霊の一人や二人出てきそうなボロアパートが見えてきた
昔のドラマで見たことがあるかもしれない、部屋に風呂がついていなさそうなレベルの古アパート
「ごめんなさい、すぐに着替えてくる」
そう断りを入れ、烏屋が車から降りるとアパートの一室へと入っていった
……・見れば見るほど幽霊が出そうな、妙な霊気を感じるのは気のせいか
「」
472
:
名無しのカウンセリングだべ
:2017/06/07(水) 01:16:42 ID:H679hrsc0
>>469
「……ビンゴ」
向こうとしては一瞬の焦りこそあったものの、その場を切り抜けたと解釈するだろう。
しかし絵楠側からすればそうでもない。そもそも絵楠は、ゼロが和に「ブレスレットを付けてくれ」と頼み込んだことまでは知らないのだ。
確かに本人の言いそうなことでこそあるが、本人ならばため息をつきながら「知っていたのね」と前に付けるのではないだろうか。
個人的な観点でこそないが、この和は間違いなく──
「マスターの懸念、当たりみたいですね」
やはりマスターも同じように思っていたようだ。
しかも聞いた話が正しいのなら、和は電話など出来ないはずである──
これで先程の電話がなりすましと確定したか。
「分かりました、今から電話しますね」
>>470
「──もしもし、瑠奈。今どこにいる?あと、和は一緒か?」
即座に電話を繋ぐと、マスターの方をチラリと向いてから──
聞くように頼まれたことを、瑠奈に向けて言った。
>>467
『ガシャット!キメワザ!』
『ジェット!クリティカルストライクッ!!』
「ぶっ飛びやがれ!」
トドメを任されたスナイプは必殺技の体勢に入ると空中で静止。
ガトリングに溜め込まれたエネルギーを一気に解き放ち、怪人達を殲滅した。
「……とっとと突入すっぞ」
473
:
名無しのカウンセリングだべ
:2017/06/07(水) 07:05:07 ID:bywp5M/c0
>>472
(2人とも空飛んでる………。俺だけ――いいや、俺は戦うことができないから……)
地上でひとりぼっちとなった拓人はぼんやりと、空を飛び戦う2人を見ていた。
咲野はふわりと地上に降りて、拓人の腕を掴むと大我の後に続いて足を進める。
「さぁ、行こう! さてさて、どんなものが待ち受けているのかな!」
拓人は、ただ、付いていく。咲野の側から離れないように。
咲野の力の源は電力ではなく、魔力でもなく、人が持つ輝き――。人ではない咲野は、輝きを自ら生み出すことができない。それ故に、輝きが近くにいなければ全力を出すことができない。
だから、付いていく。電源として。諦めずに――。
そう、諦めずに。夜の廃校が怖くても、恐怖で足が竦んでも、無理やり足を動かして。
(……俺にも、戦う力があれば……。見ているだけというのは、心苦しいな……)
474
:
名無しのカウンセリングだべ
:2017/06/07(水) 19:24:40 ID:XiCX98Bk0
>>471
「はい、ここで待ってますね」
アパートへと向かう和の背中を見たあとに、翔はアパートを見上げた。
「……すごいところに住んでいますね」
「あまり詮索するもんじゃないよ」
「分かってます」
翔は助手席に座り直す。
そして、今まで車内で語られていたことを頭の中で反芻させた。
「世界の融合を企む者に、暴力的エクソシスト、その他にも、単体で暴れる人や生き物もいる……ですか。
……本当に、また厄介なことに巻き込まれて」
「巻き込まれに行った記憶はあまりないんですがねえ。
前に言ったとおり、今回はバックアップのみのつもりですし」
「つもりになりますかね」
そこで、瑠奈の携帯電話が震えた。着信が来たのだ。
マスターか和同警部からだろうか、と端末を取り出した瑠奈が、一瞬動きを止めた。
「…………誰これ」
携帯電話の画面に映った番号を見て、呟く瑠奈。
エクスはマスターに教えてもらったのかもしれないが、瑠奈はエクスの連絡先を知らないのだ。
瑠奈の言葉に翔が画面を覗き込み、姉の顔を見た。
「……電話といえば、烏屋さんの件もありますし、出ない方が」
「いや、何か情報が得られるかも……イタズラだったらパスするかも」
「パスする前に切ってくれませんか?」
翔の言葉をスルーして、瑠奈は電話口に耳を傾けた。
>>472
「…………」
「…………どちらさまでしょうか。
出身の世界から言っていただけると……」
見知らぬ番号であり、名乗りの口上もないため数秒無言で返されたが、
口調や尋ねている内容的にもエクスであることは察した瑠奈。
しかし、電話を用いて和に成りすました者や、エクスのドッペルゲンガーたち――しかも、内一人は敵方である――のことも考えてそう告げた。
それにしてはもうちょっと言い様がなかったかとは感じるだろうが、
オレオレ詐欺のように先に名前を聞き返して成りすまされるケースを防止するために考えた結果である。
475
:
マスター「君達同期で同じ町に10年近く住んでるんだよね……?」
:2017/06/07(水) 20:42:52 ID:.d3PqMhY0
>>472
>>474
瑠奈や絵楠と違い、童守学園を学歴にそのまんま載せた場合のサンプルとして現実世界の学校に通っているらしいため、
ひょっとしたら学園が用意した物件で中は快適…… なのかも、しれない
中は快適で外はソコソコのバーと比べると底冷えするような不安を感じるが
「……絵楠君、名前 君同一人物が3人いるんだから」
「声だけ聞いたら誰が誰かわかんないッス」
マスターの電話を取り囲み、録音のノイズ部分を何か聞いている横からツッコミが入る
何か、単なるノイズではなく何かが聞こえるらしい ひょっとしたらその様子や声も瑠奈や翔に聞こえるかもしれない
476
:
絵楠「忘れてたよマジで…… あ、ちょっと介入するね」
:2017/06/07(水) 23:19:37 ID:H679hrsc0
>>474-475
「あ、悪い。……神守町の山亘理絵楠だ、普通に名乗り忘れてたよ……」
何というか、ドッペルゲンガー──基、違う世界の自分がいることに慣れるのもいいことばかりではない。
平然と電話したつもりだったが、思えば名乗り忘れていではないか。
ちょっと気が抜けてしまったというべきか、信頼故のミスというべきか。
「それで、さっきの内容なんだけど──」
そこまで呟いて、絵楠が口を動かすのを止める。
何かに気づき、いや──何かの音を、聞き取った?
「……何の、音だ」
しかし、確かに絵楠には聞こえた。
少なくとも音は電話の向こうから響いていたと絵楠は感じたため、瑠奈達の方に何かいるのかもしれない。
マスター達にもほんの少し聞こえただろうか?その音、いや声は──
獣の咆哮のような声と、何かを引き裂くような音。
「瑠奈、何かいるかもしれない!周りに警戒、してくれ……!」
そこまで絵楠が言ったと同時に、空高くから地面へと何かが落下した。
姿形は怪人のようだが──少なくとも、まだこの世界では見ていないタイプの怪人。
やがて、怪人の体が膜で覆われたかと思うと、ドロドロにとけ──その場に、腕輪だけが残った。
>>473
「……どうやら、アレを使ってやがるみてぇだな」
手に持ったレーダーに記された反応を見て、苛立つ大我。
レーダーに映されたのは、バグスターウイルス──彼や永夢が根絶を目指している新種のウイルス。
「オメェら、気をつけろよ……バグスターウイルスに発症したら俺しか治せねぇ」
477
:
名無しのカウンセリングだべ
:2017/06/07(水) 23:58:07 ID:8iF0F0cg0
>>475-476
「ああ、やはり山亘理さんでしたか。
ご本人さまですね、安心致しました。
ええと、烏屋さんのこと、です、が……」
後から微かに聞こえてきたマスターの声もあり、エクス本人であることに安堵する。
そして、会話を続けようとしたところで、エクスの異変に気付く。
「……音、ですか。どこから……」
『上……来るよ』
人間よりも遥かに身体能力が高い故か、ジェットが天井を睨みながら声を上げた。
瞬間、近くに落ちてきた怪人に、人間二人は声を失う。
「……はい」
「…………はい。
ええと、烏屋さんのことでしたっけ?
今は一緒に夕闇町の警察署に向かうところでして」
(え、会話続けるの?)
平然と話を続けた姉をドン引きしつつも、翔は窓から怪人の様子を見る。
そして、車内から出来る限り空の様子を覗いた。
あの声の持ち主が怪人なのかどうかは分からないが、
怪人がこのようになった原因がまだいるかもしれない、と警戒しつつも。
478
:
名無しのカウンセリングだべ
:2017/06/08(木) 00:14:10 ID:4B4lXlLI0
>>476-477
「絵楠君?」
「ま、またなんかあったんッスか!?」
獣の咆哮が聞こえずとも、絵楠の慌てた様子に周りが何かが起きたのだと察した
マスターの携帯から離れ、絵楠の周囲に集まる一行 何が起きているのか、知りたいのだろう
「……『聖女』……『治療』………」
「………あの暴行を受け続けた、被害者が…… 恐らく、そう呼ばれるようになった」
「聖女と呼ばれるほど尊ばれる存在になった彼女が、カルト集団と仇なしていないということは…… もう、生きている可能性は少ない」
「……騒ぎになっていないということは…… 遺体もまだ、見つかっていないはず」
薄暗いアパートの中、一人思考を勧める
自分自身を殴った形跡はなかった、ということは『治療』が必要とする患者は外の人間のはずだ
……あんな人間が施す『治療』を、喜んで受ける人はいない
「……宗教としてのはっきりとした関わりは無くても」
「行方不明とか、そんな形で……形跡が残っているんだとしたら」
479
:
名無しのカウンセリングだべ
:2017/06/08(木) 06:52:11 ID:H679hrsc0
>>477-478
「(あの咆哮、何か引っかかるんだ)」
「(俺が知っている、何かの様な──)」
絵楠が電話の向こうで思案している、その最中。
怪人が先程までその場所に『あった』であろう痕跡が残っている腕輪の元に凄まじい速度で現れる、何か。
──地面に落ちた腕輪と同一のものを左腕に装着し、赤い複眼を光らせた、緑の戦士。
一目見て、『仮面ライダー』に該当するものだと分かるだろう。
「ウゥゥ………」
だが、獣の様に唸り声を上げているそれは果たして本当に『仮面ライダー』なのか。
ただの獣宛らのその姿を見たものからすれば、仮面ライダーとは言えないかもしれない。
少なくとも、先程の怪人を殺めたのは間違いなくこの獣だろう。
「……!ガルルァッ!」
しかし、獣は瑠奈達とは違う方向に何かの気配を察知したのか。
その場を凄まじいジャンプで離れ、夜の闇に消えていった。
「……何か、何か引っかかるんだ……」
一方の絵楠は、独り言をぼやいていた。
恐らく、獣の咆哮を何処かで聞いたことがあるのだろう。自身の知るものよりは幾分音が高いが。
480
:
名無しのカウンセリングだべ
:2017/06/08(木) 09:54:01 ID:bywp5M/c0
>>476
「ウイルス!? 怖そうだな」
「私はウイルスとか大丈夫だけど……」
咲野は人間ではないためバグスターウイルスには感染しないが、拓人は別だ。右目以外は普通の人間と変わらない。
(ただでさえ戦えないんだ。足手まといに、ならないように……)
無意識に、黄金色の右目を覆うように強く押さえて。
そんな拓人を咲野は心配そうに見る。
「安心して? 治せる人いるんだし、大丈夫だよ。私はウイルスとかよくわかんないから、お医者さんに任せるね!」
大我に向かって笑顔でウインクをする咲野。その視線に、黄金瞳を持つ拓人に何かあったらただでは済ませないという想いも込めながら。
481
:
名無しのカウンセリングだべ
:2017/06/08(木) 18:55:02 ID:oSJUDPQc0
>>479
「…………」
「……黙ってしまわれた」
「……そりゃあ、騒ぎをスルーして報告続けようとしたからでは」
「ええ……なんなんだ……」
スマホを少し耳から離し、瑠奈も車外を見た。
そこには既に何もいない、その獣も去った後である。
まだ何か落ちているのかもしれないが、電話を繋げており、相手方が何やら考え込んでいる今、変に物音を立てるようなことをする気はない。
「……なんで昨日の今日で私は空からの落下体を見なくてはならないのでしょう」
「まあ、車に当たらなかっただけ幸いでしたね、としか」
「当たってたらさっきの人か、アレイスターさんに修理代請求してました」
「さっきの方は果たして人だったのでしょうか……。
そして飛び火するアレイスターさん」
「元凶っぽいらしいですし、少しは、ね。
さて、そろそろ思考が戻ってくる頃でしょうか。
もしもし、山亘理さん、大丈夫ですか」
翔との会話を中断して、瑠奈は山亘理へと再び話しかけた。
482
:
名無しのカウンセリングだべ
:2017/06/08(木) 20:30:44 ID:YhKRplFY0
>>479
>>481
すっかり黙りこくってしまった電話からで、マスターが絵楠を現実に引き戻そうとする声が聞こえ
今までの説明を始める絵楠
2度目の電話があったこと、
それが瑠奈達の行動と一致していること、
探りを入れてみるとほぼ偽者らしいこと
そしてノイズ混じりの、録音を聞かされた
「電話越しで申し訳ないけれど…… この時近くにいたかい?」
和一人の声しか聞こえなかった、
確か車から降りる直前まで話していたはずである
電話がかかってきたのはその前後、アパートに入ってすぐかけたとしてもタイミングとしては遅い
483
:
名無しのカウンセリングだべ
:2017/06/09(金) 17:21:40 ID:5waeUtdM0
>>480
「最も、そう簡単に発症するモンじゃねぇ……頭の片隅にでも入れときゃいい」
そう呟いた後、見張りの戦闘員を一人気絶させる大我。
経験値が違うと言ったところか、手馴れた様子だ。
「テメェらが関わる理由はねぇと思ったが」
その後、二人を見て一言呟く。
「……そうも言ってられねェか」
先程の戦闘を共にしたため、大我にも何となく察しはついた。
同じだ。レジスタンスと名乗り、この現状を打開しようとする者達──
彼等と今共にいる二人は、本質的に。
「……まぁいいか。いいかテメェら、無理はすんなよ」
>>481-482
「……あ、あぁ 悪い……ちょっと考え込んでた」
瑠奈と声ですら遠くに聞こえていたのか、マスターの声でふと我に返る絵楠。
瑠奈に詳細を説明すると、マスターの流した録音を自分も改めて確認する。
やはり、成りすましの可能性は高いだろう。
「(しかし、あの咆哮は……)」
「(後で瑠奈に、もしも姿が確認出来たのならどんな特徴をしていたか聞いておくか)」
484
:
名無しのカウンセリングだべ
:2017/06/09(金) 23:28:46 ID:8iF0F0cg0
>>482-483
「……山亘理さんから電話が来る1、2分前から、烏屋さんはご自分の家に寄ると一時的に別れています。
その間なら、まあ、できないことはないとは思いますが……。
それより前で、病院からマスターに連絡した後となると、
彼女は、電話をしていません。
携帯電話を持っていませんですしね」
アパート内に更なる予備があるなら話は別になるが、
しかし、和は成り済まされた事実を知っているのだから、その場合、電話の最初に予備端末を使っている旨を告げるだろう。
十中八九、否、ほぼ百パーセント成り済ましである。
「しかし、警察署へ向かう最中であることを……ある程度はこちらの行動を把握しているようですが、目的が見えませんね。
他の人物と行動しているならば、そこから携帯電話が手元にないことが判明する可能性が高いことは分かるでしょう。実際に知らせましたし」
「それでも、未だに相手が成り済ましをしている理由……
話を合わせているだけで同行者や周辺の行動は把握していないのか、
誘い出すかなにかをしようという魂胆か……」
そこまで話してから、小さく息をつく。
結局は推測の域から脱せないものだ。あれこれと、しかも電話上で言っても仕方のないことであるし、向こうも困ることだろう。
「すみません……長々と。
この先は、実際にお会いして話した方がいいかもしれませんね。
烏屋さんにも、確認いただきたいですし」
485
:
名無しのカウンセリングだべ
:2017/06/10(土) 14:56:39 ID:84xi7Dfc0
>>483-484
「いや、僕らの方も色々考えをまとめたかったしちょうどいい」
「なんにせよ気をつけてね、相手がどうであれ君達の動向を知っているのは間違いないようだから」
最初のなりすましから、本人がどこで何をしているかは掴めている、それだけは違いないのだ
前回はそれが元で救出に迎えたのだが、今回はどうなのだろうか
危機に瀕しているわけでもなければ、困っているわけでもない ……はず
電話での用件は、ひとまずこれで済んだだろう
このまま電話を切ってもいいの、かもしれない───
「ごめんなさい、少し遅く………」
「…………何かあったの?」
話が終わったタイミングで和が戻り、電話の向こうにもその声が聞こえた
無難な格好を選んだようだ、学校の制服に着替え
手にはやけに太い青色のファイルを持っている
身を寄せ合い電話で会話している瑠奈と翔から何かあったことを察したのか怪訝な表情を見せる
486
:
名無しのカウンセリングだべ
:2017/06/10(土) 21:41:28 ID:8iF0F0cg0
>>485
「おかえりなさい、烏屋さん。
ええ、少しね」
帰ってきた和の姿が無事そうであることを振り向いて確認する。
そのあと、ああ、と声を出した。
「……ちょうどバーに電話も繋がっていることでしょうし、ここで最終確認を取りましょうか」
「烏屋さん、病院を出てから……アパートへと行った後等に、マスターに電話で連絡をいれましたか?」
瑠奈は電話を口元から少し離し、その内容が電話の向こう側にも聞こえやすいようにしながら、
和に、そう尋ねた。
487
:
名無しのカウンセリングだべ
:2017/06/10(土) 23:01:11 ID:4B4lXlLI0
>>486
「……いえ、伝える用件は病院で話したし、ここまで電話する暇なんてなかったから……」
貴方達を待たせるわけには行かないし―― と、最もな事をつぶやく
今は落ち着いているが、昨日今日と瑠奈に対し恐縮しぱなっしであるし、
何も電話なら署で向かう途中でも問題ないのだ、待たせるような真似をしないだろう
最終確認はとれた、やはりなりすまし………
「ところで和ちゃん、君が隠れて貯蔵してた物だけど勝手ながら没収させてもらったよ」
「え、一体どれの…………」
「…………待って、今の無し」
「………あぁ、うん この彼女は本物みたいだね。 しっかりと全部探し出すとしようか」
「カマかけるなんてひどいわよマスター……」
君が自爆したじゃないか、というマスターの声とともにこれで本当に最終確認が取れたのだろう
代わりに違う地雷を踏み抜いてしまったようだが
「………その電話番号、確か山亘理さんの物だったわね」
「バーにいるってことはこっちの事情も説明されているでしょうし、されてなかったら多分これからするわね?」
瑠奈の携帯の画面にうつる番号、そしてバーに電話が繋がっている言葉から絵楠がバーにいる事に勘付いた
車から降り、アパートに向かう道すがら考えていたこと、そしてヒントになるかもしれない事を ……そしてヒントになるかもしれない物を、提示する
「『治療』の末に悪いものを全て出して『聖女様』になった、 ……考えたくないけれど、あの集団が女性を暴行した末に、聖女となった。 そうでしょう?」
「けれどもそんな話聞いたこともない、この近隣の出来事なのに話にすら上がらない、表沙汰になっていない」
「……暴行を受けた女性が戻ってきた、そんな話も」
「結果の話が見つからないのなら、原因の話はどうかしら」
『あのカルト集団は自分達以外の存在を悪魔憑きと捉えている』 つまり、『治療』を受けた人間は得てして部外者なのだ
あの男もそうだったし、和も、そして新たに悪魔憑きと認定された瑠奈も、全員外の人間だった
何より、内部の人間同士で『治療』を行い続けたら内容が内容だけに、破滅するのだ
笑う人間も殴る人間もいなくなる
「この町近隣で起こった行方不明事件や家出人の方を当たる、そこから情報を得ることができるかもしれない」
「………訳あってそうした事件、調べていたからまとめた資料持ってきた」
と、手に持つ青いファイルを見せる
関係ない事件が大多数だろうが、関係のある事件が紛れ込んでいるかもしれないと
488
:
名無しのカウンセリングだべ
:2017/06/11(日) 01:17:26 ID:H679hrsc0
>>484-487
「ふむ……」
和の動きのおおまかな内容は、瑠奈のおかげで把握出来た。
しかし、成りすまし犯の動機は未だに掴めないでいるのは変わらない。
何故和に成りすましていたのか、本当に誘い出すためなのか愉快犯か──
考えていてもキリはないか。
「……今度は、本物の和みたいだな」
その最中に聞こえてきたマスターと和の会話を聞き取り、今度の和は本物であることが確定。
同時にほんの少しだけ、ホットしたようだ。
「成りすましは確定、おまけに奴等の動きも大枠は掴めたか……」
動き、というよりは動機と呼ぶべきか。
とにかく、これで『悪魔祓い』と『聖女』に関わる人々が同一であることは確認できただろう。
しかし、てっきり絵楠は聖女が悪魔祓い共に指示を出す・或いは崇拝される存在かと思っていたのだが──
話を聞く限り、相当惨いことをされていたようだ。挙句帰ってきたという話もない。
「……そうだ。悪い、瑠奈。さっきの話を蒸し返すようになるけど……」
「そっちで獣の咆哮がしただろ。その辺りに何か落ちていたりしないか?こう……そうだな、腕輪みたいなもの……とか」
一方の絵楠は、さり気なく瑠奈へと腕輪が辺りにないかを確認してくれと伝えた。
腕輪自体は先程の怪物の痕跡がある部分に落ちたままだが、怪人の体液の塊がべっとりと地面には付いたままだ。
むしろ、腕輪にあまり付いていないのが不思議なほど──
正直写真さえとれば問題は無いだろう。絵楠が何か知っている様子なので、写真を撮って送るくらいで大丈夫かもしれない。
489
:
名無しのカウンセリングだべ
:2017/06/11(日) 23:51:50 ID:8iF0F0cg0
>>487-488
「なるほど……その資料も、後ほどバーで検証致しましょう。
こちらの詳細の話も、まだ出来ていませんし。
……先ほどの異形との遭遇についても、合わせて、ね」
「……それで、えーと、落ちているものですか?
これ、降りないと確認できませんね。
お二人は車内で待っててください」
懐中電灯投げなきゃよかったな、と呟きながらも、翔と和を置いて車の外に出る。
ジェットは不安そうに見守るなか、問題の跡地へと近付く。
車自体は外灯の下に置いていたものの、そこは暗がりでよくは見えなかった。
が、近寄ったことで怪人が落ちた跡をはっきりと目撃し、顔をしかめた。
「う……あ、ありましたよ。
腕輪、ですね。
これ、どうしますか、持って行きましょうか」
触りたくないなと心の中で思いながらも、そう尋ねた。
490
:
名無しのカウンセリングだべ
:2017/06/12(月) 12:52:32 ID:ES7OBEv.0
>>488-489
「ええ、ここで話すには長くなりすぎる…… 電話だと見せられないもの」
「…………異形との遭遇?」
テレビ電話だと文字が小さすぎる、写真だと面倒くさい
とりあえず報告だけしておきたかったらしく、言い終えると車の中にファイルを置いた
「……………」
「子供の落し物、というわけではなさそうね」
車の中にいろ、と言われたにも関わらず
横からひょっこりと顔を出し、共に腕輪を見る
「……來咲さん、回収するなら私がやった方がいいと思うわよ」
「他の異世界生物みたいに体に何かが入ってくるのなら、既に取り憑かれてる私の方が対抗してくれるかもしれないし」
「何か妙な機能があるとしても ………多分『無効化』できるはず」
チラリと、翔を見る
病院内であの催眠ガスの中一人だけ無防備でも影響を受けていなかった時のことを言いたいのだろう
491
:
名無しのカウンセリングだべ
:2017/06/12(月) 21:02:04 ID:bywp5M/c0
>>483
経験の差。咲野の場合は――とある《結社》の構成員であったが、雷電の身となって正義の味方になった今は見る影もない。
正義の味方だからという理由で昔のような事はしなくなった。例えば、昔は奇襲が得意だったが、今は正面突破一択。赫眼の力も今では全く使用しない。だが、雷電の身となってから1ヶ月も経っていないため、未だ不慣れな様子。
拓人は言わずもがな。
そして大我に無理をするなと言われて咲野はそれにうんうんと頷く。
「そうだよ。無理は良くないよ、たっくん」
「え? お、俺? 咲野もじゃなくて? 俺は別に無理なんて――」
「してるよ。戦えないくせにここまで付いて来て。ばかじゃないの?」
「……やっぱり、邪魔か?」
「違うよ。そうじゃなくて――」
咲野は1秒にも満たない間に考えた後、拓人をじっと見据えて続ける。
「――おまえの右目はアザトースの残滓、そして私はニャルラトテップと同じ瞳。運命的な関係だね? おまえがあるじで、私が代行者。おまえが戦えないのなら、私がおまえに代わって戦おう。輝きを忘れぬ限り、私は、おまえの武器で在ろう」
「……そんな、咲野を武器だなんて思うことはできない」
「それじゃあ守られていて? 騎士に守られる姫のように」
「俺が姫? いやいやいや。ないないそれはない」
否定する拓人をおまえにはその2択しかないと言わんばかりに無視して、大我の方に近づく。
「面白そうだったから首をっつこんでみたんだけど、何をすればいいの? 敵をボコボコにするのは任せて!」
戦力的に、今のところは2人で1つという認識でいいだろう。雷電の力に慣れていない、といっても威力は絶大。敵を正面から倒すなら役に立つだろう。
492
:
名無しのカウンセリングだべ
:2017/06/13(火) 07:10:26 ID:H679hrsc0
>>489-490
「……もしや……瑠奈、余りにも触りたくなかったら、写真だけでも充分だ。俺の仮説が正しいとしたら、今となっては何の効力もないはず」
瑠奈の反応もごもっともだろう。絵楠も現物を実際に見た訳では無いが声の感じで何となく察しはついた。
そもそも先程まで居たと思われる怪人の体液がそこには残っているのだ。触りたくなくとも無理はない。
ここで和が出てきたのは、ある種運が良かったか。
と、いうことで拾った腕輪を少し見てみることにする。
青や赤に点滅している光、腕輪の内側に付いている大量の針。
そして僅かに香る、薬品の香り──
「……なぁ、今からそっちに出向いてもいいか?」
「腕輪を回収してそのまま如月ジャーナルに向かっておこうと思う」
そんな折、絵楠から飛び出す発言。
行動力の高さはさすが彼といったところか──
しかし、そんな時間があるのかどうかが一番の問題である。
既に夜なのだ、安易にうごかないほうがかいいのだが。
>>491
「アザトース?ニャルラトホテプ?」
──あいつが何言ってんのか時々わかんねぇ
博美にこびり付いた単語。
それはまだいいのだが、この拠点の意味は何なの大我の人からいいのな人はない。
493
:
名無しのカウンセリングだべ
:2017/06/13(火) 11:00:01 ID:t8ul/ZWo0
>>491
「アザトース?ニャル……何なんだ、そりゃ」
──こいつが何言ってんのか、時々全然わかんねェ
今まで受け持った患者の中にもそのような単語を言っていた患者はいたご、アレはゲームのキャラではないのか?
もしかすると、ソイツらは本当に存在するのか──?
等と考えていても埒が明かない。この拠点がある意味が大我には分からないが、バグスターウイルスが絡んでいる以上関わらないわけにも行かない。
「あぁ、派手に奴等をブッ飛ばしておけばそれでいい。バグスターウイルスの方は俺がブッ倒す」
一応、二人の力でもバグスターウイルスを倒せなくはないと思われる。
が、まだ力の制御が完全に出来ているか分からない以上は派手に場を荒らしてもらうのが一番好都合だ。
そんなことを言っている間に、拠点の中枢と思われる部屋の扉に辿り着いた三人。
「さぁて……ミッション、開始」
「!?何だ……!?」
「狼狽えるな。来ると思っていたぞ、仮面ライダー」
大我はそう呟くと、扉を思い切り蹴破った。
中にいる怪人達は当然焦るが、その中の一人──恐らくここの拠点を任されているであろう幹部、赤色で頭や肩の特記が特徴的なスタイルの『ゲノムス』が怪人達を静止し、静かに佇む。
「テメェら、行くぞ……第弐戦術」
『バンバァンシューティング!』
「変身!」
ゲノムスを見据え、ガシャットを起動する大我。
同時に怪人達もこちらを標的に捉え、一斉になだれ込む──!
494
:
名無しのカウンセリングだべ
:2017/06/13(火) 12:44:56 ID:LYqv/Yi.0
>>492
「……………」
瑠奈の手が触れないうちに腕輪を回収すると、
これ以上1秒たりとも触れたくないとばかりにビニール袋に突っ込み口を結ぶ
この腕輪をつけた人間に何かしら薬品を注入するもの、だろう恐らく
「…………それなら警察署で合流するのはどう?」
「ここで待ってたら他の人が来るかもしれないし、全員一気に事情聴取されるとも思わないし…………」
昨日今日で、外を出歩く怪人の数は減ったが
どうも瑠奈達が遭遇したことを考えると、外では待ちたくない
何より待つ時間が勿体無いのだ
495
:
名無しのカウンセリングだべ
:2017/06/13(火) 12:51:32 ID:kyDgG6KU0
>>490-492
「烏屋さん……もう、本調子ではないのですし、あまり無茶をしてはいけませんからね」
始めは和を咎めるようには見ていたけれど、口調は厳しいものでも責めるものでもない。
すぐに、まったく仕方ないなあとでも言いたげに目線を和らげた。
そもそもの車が近くにあるし、ジェットが開いたドアから半身出ているし、とりあえずは大丈夫だろうと判断したのもある。
「……この腕輪、先ほど怪人らしき方が落としたものなのですよね。
落としたといっても、あの世から干渉してくる手立てがない限り、本人が取り返しに来ることはないと思いますが」
「効力がないというなら私が持っても大丈夫そうですが……トングかなんかを車に入れてきていればよかった」
年下に変に気を使わせるまいと、腕輪を持ち上げた。
さすがに素手ではなく、ハンカチを用いてではあるが。
「それで……山亘理さんがこちらにきて、ということは、
こちらがバーに赴いてからでは遅い、ということでしょうか」
「情報共有も兼ねてどこか一ヶ所に集まりたかったのですが……」
戦力の要となるエクスには、なるべく早く情報を渡しておきたい。
しかし、夜である今、営業時間内に当たるマスターは動けないだろうし、だからといい、和が大きく関わり、異世界の者たちを保護している彼に今回のことを共有しない選択肢はない。
まあ、いつぞやのように、モニターかなにかで通信を繋いでおけばできるだろうが。
496
:
名無しのカウンセリングだべ
:2017/06/13(火) 12:52:32 ID:kyDgG6KU0
リロードしない民再発動
>>495
はなかったことでお願いします
497
:
名無しのカウンセリングだべ
:2017/06/13(火) 23:24:52 ID:8iF0F0cg0
>>492
,
>>494
「ここで合流を待つのは私も避けたいところです。
ここは住宅街ですし、夜とはいえ、人目もあるでしょう。
それに……先ほどの方がいつ戻ってくるやも分かりませんし」
ハンカチで取ろうとした瞬間の和の早業に少し目を見張りながらも、エクスに伝える。
もう日が暮れており、未成年もいることだ。警察署での調書も、今日の内は簡単なものになるだろう。もしかしたら、あの組織が容疑者や被害者に関して手を回したことにより、通常よりも短いものになる可能性もある。
エクスがこちらに来ている間に、調書も終わるかもしれない。
「なるべくなら、一ヶ所に集まって情報共有したかったのですが……難しそうですかね」
相変わらずの根性さに少々呆れながらも呟いた。
若干、朝から東奔西走しているエクスの疲労度がどのくらいか心配な声色もあるが。
498
:
名無しのカウンセリングだべ
:2017/06/14(水) 00:54:17 ID:H679hrsc0
>>494-497
「確かに、な。一箇所で集まった方が俺もやりやすい」
そう言いながら、以前エイラから受け取った通信機に目を見やる絵楠。
腕輪を受け取った後、即座にエイラに詳細を伝えるためだろう。
現物を渡しておけば、絵楠としてもこの腕輪に関わる出来事を捜索しやすくなる。
「今の所、俺はまだバーから出ていないよ。そっちの指定した場所に向かうさ」
和と瑠奈に向かい、そう伝えておいた。
腕輪のことが気になることは確かだが、こちらにはバイクもある。
それに二人には早くその場を後にしておいてもらいたいのだ。
499
:
名無しのカウンセリングだべ
:2017/06/14(水) 14:25:46 ID:bywp5M/c0
>>493
「そ、それは、気にしないで。……うん。忘れていいことだ。アザトースと黒の王――ああ、えっと、ニャルラトテップのおとぎ話は、この世界の人には関係ないからね。もちろん、黄金瞳が顕現してしまったたっくんを除いて」
大我も近くにいて、聞こえているということを忘れて、語ってしまった事を恥じて赤面する。
一方、拓人はその言葉に驚いた様子で。その言葉は、まるで、自分がこの世界のひとではないと言っているようだった。本当にそうなのか、聞こうとしたが――。
この拠点の中枢と思われる部屋の扉にたどり着く。
あとで聞けばいいか、と拓人は思って。
扉が開かれる前に、解析は終わっていた。その部屋に何が在るのか。怪人が、どれくらいいるのか。故に、少し離れたところで立ち止まる。
さあ、ここからは戦いが始まる。
咲野はすぐさま機械帯を起動させ、雷の輝きを放つ。
「正義の味方らしく名乗りを上げようか! ん、そんな暇ない? それじゃあ、手短に。――刮目せよ! 我が身、我が力、雷電なれば! ――さあ、どうかご笑覧あれ――」
要望通り、派手に。派手に。
「痺れるぞ。耐えてみろ」
雷鳴、響いて――
辺りが、閃光で白に染まり――
そして、雷電の衝撃。
――亜光速移動。
倒れていない怪人を、雷電を纏わせた拳でぶっ飛ばす。
「さあ、来い、雑魚共! 輝きがある限り、私は、無限に戦えるのだから」
スナイプがゲノムスと一対一で戦えるように。怪人達を引き付ける。
500
:
名無しのカウンセリングだべ
:2017/06/14(水) 19:31:08 ID:4B4lXlLI0
>>497-498
「……ここでどこで合流するか話し合っては本末転倒、強引だけど決めさせて貰うわ」
「山亘理さん、神守町の警察署までお願い。 そこで合流しましょう 本格的な話し合いができなくとも、軽い情報共有だけでもできるはずよ」
このまま話し続けていると、恐れている事態が起きるかもしれないと、一番年下のくせにきっぱり決める
マスターからは私が伝えておくから、と言いながら車の中に戻り、腕輪をファイルの開いているページに入れた
ネックなのが、取り調べがどれほどかかるかということ、どれほどかからないということ
早く終わっても遅く終わっても面倒なことになる、署についた前後で合流できると良いが
501
:
名無しのカウンセリングだべ
:2017/06/16(金) 12:29:09 ID:..f6DugY0
(署に行く途中でやりたいイベントがなかったことを祈りつつ)
電話を終え、絵楠が向かう場所、そして元々の目的地である警察署にたどり着いた
昨日から続く騒動のせいか慌ただしく警官が出入りし、病院の時とは打って変わり辺りに緊張感が漂っていた
………病院の方は能力のせいもあるだろうが
「…………さすがにまだ着いていないわね、私たちの方が近かったし」
車から降り、辺りを見回すも絵楠の影はまだない
ここなら他の人が多いし、怪人怪物もここを狙うような命知らずな真似はしないだろう、
まだ事件が始まった序盤の頃は
502
:
名無しのカウンセリングだべ
:2017/06/16(金) 21:01:40 ID:K4cY5mas0
ちと忙しかったゾ……
>499
「どうやらサシでやり合うしかなさそうだな……」
「フン、私に勝てるかな?」
「ケッ、吠え面かかせてやる」
互いに煽りあったと同時に、ゲノムスは光弾、スナイプはガシャコンマグナムからエネルギー弾を同時に発射。
どちらも相手には当たらず地面をかすめ取ったが、すぐさま肉弾戦へと移行。
ゲノムスの強烈な蹴りを受け止め、スナイプもまた肘鉄を喰らわせるが、それは避けられる。
一歩下がった後に再びガシャコンマグナムを四方八方に発砲したがゲノムスに弾き飛ばされ、逆に光弾の嵐を見舞われた。
「チィッ、手強い野郎だ……だが」
「……むッ!?」
光弾の嵐が止むのと同時に、天井に吊るされていた蛍光灯がゲノムス目掛け落下した。
どうやら先ほどの発砲はただやたらめったらと行なったわけではないらしい。
「テメェら、そっちは任せたぞ」
雑魚散らしを受け持ってくれた二人にそう告げると、スナイプは一際大きなガシャットを取り出す。
二人は知らないだろうが、それは飛彩が持っているはずのギアデュアルβであった。
>500-501
「あぁ、了解した。そっちに向かうよ」
和に指定されたポイントまでの道を思い出しながら、絵楠はライドベンダーの元へと向かう。
時間はさほどかからない。伊達にバイクには乗っていない。
つもりだが、流石に向こうに比べるとかかる時間が多いことには多いが。
「お待たせ、悪いな……少し遅れた」
和が車から降りて数十分後、ライドベンダーを駆った絵楠が警察署へと辿り着いた。
今日だけでもかなりの距離を走ったり、戦闘をこなしたりしているのだが、あまり疲労は溜まっていないようだ。
遊園地での戦闘がほぼ一方的なことと、バーにいた時間のおかげだろう。
503
:
名無しのカウンセリングだべ
:2017/07/02(日) 13:21:57 ID:bywp5M/c0
>>502
雷鳴と共に「イェーイ!」という声をあげながら敵をぶっ飛ばしていく咲野。
その姿、楽しそうで。
(やること、ないな……)
先ほどの話で言えば、騎士に守られる姫の状態なのだろう。だが、雑魚敵は咲野が、ゲノムスはスナイプが相手をしているため、敵はこちらに近づいてこない。
しかし、何もしない、というのはやはり落ち着かなかった。
(……スナイプの方を観戦するか)
咲野のあの様子を見て放っておいても大丈夫だと思い、そっと視線をそちらに向ける。
そして――
――それは、誰かのメモリー。
ネクストゲノム研究所。バグスターウイルスの感染者。4名が消滅。
――さあ、解析の時間だ。
――すべて、すべて、解析して――
(電脳世界……電子生命体? …………。――解析は終わった。もうこれを視る必要はない。……けれど――)
――忘れてしまえば、何の意味も、ない――
(白昼夢……? こんな時に?)
それを見たのは刹那の出来事で、時間は1秒も経っていなかった。
右目から涙が溢れないうちに急いで拭う。
白昼夢、見た内容は全て忘れてしまって。
――ああ、全て忘れてしまうなんて。
――意味がない。意味がない。
気付けば、スナイプがガシャットギアデュアルβを取り出していた。
(あれは……シミュレーションゲーマーレベル50に――いやいやいや、なんだ今の!? 知らないはずなのに何で知ってんだ俺!? ああ、これ黄金瞳のせいか!)
自覚のない解析の異能に混乱するが、全て黄金瞳の所為にして。そしてまた、気付けない。
504
:
名無しのカウンセリングだべ
:2017/07/03(月) 19:41:55 ID:4B4lXlLI0
>>502
「………町内とはいえ、結構かかるのね……」
町の中心、からちょっと離れた場所にあるバー
思った以上に時間がかかった事に、少し選択ミス感が漂う
「そんなにかからない…… と思いたいけれど、その間にチェックできるかしら」
「同時に話し合いはできなくともある程度情報を共有することはできると思うけど……」
そう言って差し出されたのは、話に出ていた青色のファイル
別の事件を追っていた、らしい時に作成した誘拐事件を主軸に記録したものだ
……ここに本当に手がかりがあるかは眉唾ものだが
505
:
名無しのカウンセリングだべ
:2017/07/08(土) 09:22:02 ID:H679hrsc0
>>503
『ガシャット!デュアルアップ!』
『スクランブルだ!出撃発進!バンバンシミュレーションズ!発進!』
拓人の思案や解析も、大我は何も知らない。
故に気に留めることもなく、即座にドライバーを起動。
飛来したシミュレーションゲーマを装着し、スナイプレベル50へと変身を果たす。
「その姿は……そうか、それがレベル50とやらか」
「チッ、そんなとこまで調べてやがんのか……まぁいい、速攻でカタを付けてやる!」
スナイプは宣言と共に機関砲を発射し、ゲノムスや周りの怪人を迎撃。
ゲノムスは光弾を放ち対抗するが、火力は明らかに機関砲の方が強力。
「ッ……この火力……!」
「舐めんじゃねェぞ、こんなもんじゃ済まねぇんだよ!」
>>504
「あぁ、すまん」
ファイルを受け取り、パラパラと捲る。
様々な記録を眺め、少しずつ頭に入れていく絵楠。
「……あ、そうだ。腕輪、持ってるか?」
その中で、腕輪に関して聞いておく。
スマフォの検索歴に、既に腕輪に関してのものが入力してあるようだった。
506
:
名無しのカウンセリングだべ
:2017/07/11(火) 10:55:57 ID:bywp5M/c0
>>505
「おお、すごい……」
まるでヒーローショーを観る子供のように。
まるでテレビを観ているかのように。
これは現実だが、非現実のように観る拓人。非日常に巻き込まれてからそれほど経っていないため、未だに怪人との戦いを見るのは慣れていない様子。
「おいおい、私には感想とか声援とかないのか!?」
「……きみはいつまで遊んでいるんだ?」
「もちろん相手が死ぬまで。ちょっとくらい遊んだっていいでしょ?」
「駄目です。早く倒せ」
「――御意(イエス)。我が王(マイロード)、拓人」
それは、絶対的な王の命令であるかのように。
それは、命令を受けた騎士であるかのように。
拓人の方へ跪く咲野。
その光景に拓人は一歩下がる。ドン引きである。
「えっ!? いやいやいや、なっ、何それ……?」
困惑している拓人を、いつものように無視して――
「輝きを持たぬ者よ。尊さを持たぬ哀れな者よ。お前の声は届かない――」
――迸るは黄金の輝き。
――黄金の、雷霆。
「残 念 だ っ た な !」
その黄金の輝きに当たると、瞬く間に消滅する怪人達。
あんなにいたのに、残るはスナイプと対峙しているゲノムスのみ。
「どうだ! 私だってやればできるよ!」
「えっ、ああ、すごいな……?」
咲野はそれを聞いて、勝ち誇ったような表情をスナイプに向ける。
「けど、スナイプの方がすごくてかっこいいと思う。頑張れスナイプ……!」
「何……だと!?」
507
:
名無しのカウンセリングだべ
:2018/05/24(木) 01:09:01 ID:c53GNIkk0
『<インフィニティー!プリーズ!>』
「──はぁッ!」
宇宙空間で巻き起こる、白金の魔法使いと怪人達の激戦。
白金の魔法使いは、時に干渉するタイプの高速移動能力を活かし、シャトルを取り囲むように迫っていた怪人達を次から次へと切り伏せていく。
爆散する怪人、そして他ならぬ彼本人からは微力なものから豊富なものまで多様な魔力が放出されており、白金の魔法使いはその魔力を吸収することで半永久的に戦うことが可能だった。
『<プラズマ!シャイニングストライク!>』
「はぁぁッ!」
そのうえで即座に戦闘を断つことを決めた彼は即座に武器にリングを翳すことで、必殺技の態勢となる。
そのまま投げ込まれる専用武器『アックスカリバー』によって怪人は倒され再びシャトルへ平和が訪れた。
「ふぃ〜」
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