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:
バルバロッサ土田
:2008/12/11(木) 00:34:36
そして、ここへきてまさかの
セラッダ・ジローラモ・サブローラモ応援SS。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
一瞬のことだった。
その一撃がどこから飛んできたのか、ジローラモには理解できなかった。
「これは・・・高跳びの棒・・・!」
ジローラモの足元には、すでに頭蓋骨を破壊された生徒会長の亡骸と、
謎の黒人棒高跳びアスリートが転がっていた。
おそらく会長は、このアスリートの蹴りによって命を絶たれたのだ――
そこまでジローラモが理解し、そして戦慄したとき、背後から驚愕の声があがった。
「うおおっ! こ、これは・・・いったい・・・!?」
声の主は、同じ生徒会の役員のひとりである、北欧人のビョルンであった。
(なんという間の悪いときに、やってくるのだ・・・!)
ジローラモはビョルンを殴りつけたい衝動にかられた。
生徒会長の死。
その事実が味方に与える影響は計り知れない。
「えっ? えっ? これ、どうなったの? 会長? えっ?」
案の定、ビョルンはすでに恐慌をきたしはじめていた。
(やむを得ん・・・!)
ジローラモの意思は一瞬で決まった。
もとよりこれは覚悟のうえのこと――これこそが自分が、
この国際生徒会機構に所属している理由のすべてだと悟っていた。
「その者は影武者だ。落ち着け、ビョルンよ」
「かっ、かかかかか影武者!?」
「然り」
かつて会長がそうしていたように、ジローラモは鷹揚にうなずいた。
「私が本物の生徒会長である。皆のものに伝えよ、生徒会長は無事と」
「ええっ…でも、会長、顔が… そんなに彫りが深かったっけ・・・?」
「整形手術だ。急げ、ビョルン」
「わ、わわわわわかったぜーっ」
(これでいい…)
去りゆくビョルンを見送りながら、ジローラモは爪を噛んだ。
それは亡き会長の癖であり、ジローラモが生前決して真似しなかった唯一のものであった――
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