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機動戦士ガンダム ガンダムvsガンダム

1名無SEED:2008/03/04(火) 00:05:34
wiki
ttp://www41.atwiki.jp/gundam-vs/pages/1.html
公式
ttp://www.gundam-vs.jp/

俺の地元はいつ稼動するのか

137131ことサツこと赤っぽい人:2008/08/28(木) 01:24:06
10月まで続きが読めないなんて耐えられない!
仕方ない、文才ないが何かネタふりでも書くか・・・。

138131ことサツこと赤っぽい人:2008/08/28(木) 01:59:57
一方、時はやや遡り、とある地下鉄の車内。

クリからのメールはここにも届いていた。成年男子の首元まではあろうかという大きな
バッグ・・・彼らの業界ではナマズと呼ばれる・・・を抱えて眠っている男。そう、かつて寝落ち王
と呼ばれた事もあるあの男である。

「ん・・・誰からのメールだ?人が気持ちよく眠っているところに・・・やれやれ・・・。おや?クリさんからか、珍しいな。」



「随分とまた軽いメールだな・・・うーん、ここで反応したらネタニマジレスカコワルイとか言われるのか?んー、でもクリさんは
そういうキャラでもないしな。どうしたもんかな・・・。」

そう心で思いつつ彼の心は決まっていた。妻帯者となったクリさんがこんな事をネタでいうわけがない。

「まあ、なんだ。ネタだったら千葉の方に練習に行けば良いだけだしな。あっちは強い選手も多いしどちらに転んでも損にはならないか。
これでネタだったら本舗に書くネタが増えるだけだ。」

そう心で呟きつつルート変更する男。若干眠そうではある。

「さて・・・このメールが真実だったとして・・・使えそうなのはエペ剣2本とフルーレ剣が3本か。さすがに防具はマスクぐらいしか
すぐに取り出せないとして・・・剣だけでも威嚇ぐらいには使えそうだな。出来れば(こんな色物扱いされるもの)街中で使いたくは
ないが・・・。」

千葉に向かう道すがら、男はちょうど東京に仕事で来る友人にメールを転送した。
「まあ凸ぁんならネタだったとしても笑って済ませられる大人だしな・・・。それにいざという時には頼りにさせてもらおう。」

そう考えつつ携帯を操作する男。

そしてその後、また寝入ろうとしたが・・・何か予感めいたものを感じ、関東にいるはずもない、最近連絡の取れない友人にメールを
転送するのであった。
「テトラ、線香、親方、ドラ・・・まさかお前達もこのメールに関係があるのか?便りならぬメールすら無いのは元気な証拠と思いたいが・・・」


男を乗せた電車は徐々に千葉へ近付いていく・・・。

139名無SEED:2008/08/28(木) 08:08:17
あゃ〜^^

140名無SEED:2008/08/28(木) 16:30:33
じゃ、俺も書くか

141米という米をとにかく好んで食べてきた男山下:2008/08/28(木) 16:49:34
同時刻、山下はオランダの公園でトランペットを吹いていた。
ふと、山下はあることに気付いた。
山下「俺の苗字は、田中だったよな…」
山下とは、小学校時代につけられたあだ名だったのだ。
それ以降、田中は山下として生きてきた。
山下「あのときの元ネタ…なんだったんだろうな」
山下は、そうつぶやくと軽く笑いオランダの公園でたそがれた。
オランダの公園もまた、山下を優しく包み込むのであった。

何故、山下がオランダにいるのか話すべきだろう。
山下はごく普通の家に生まれ、ごく普通の暮らしをする優しい少年だった。
小学校時代に色々あり、そして中学校時代も色々あった。
高校に入り、色々あった事により、高校卒業後は、やわらかいティッシュを作る会社に入った。

山下は職場でも仕事熱心な男として知られており、とにかく素材にこだわった。
柔らかく…、より柔らかく…、時に優しく!
職場の仲間は山下の事を「病的であった」と口をそろえて言っていた。

そんなある日、山下に一本の電話が入る。
サシと名乗る男からだ。

サシ「山下、久しぶりだな。俺だ。サシだ。」
山下「あ、サシくん?」

山下はサシの事を思い出した。
小学校時代、色々あったあの時のあいつだ。

山下「今更なんなの?ぼくに用事?」
サシ「ああ、そうなんだ、とにかく話してる時間もない、今すぐ新宿に来い!お前のティッシュだ必要なんだ!」

サシはそう言うと電話を切った。
山下は訳も分からず言われた通りに、柔らかく時に湿ったティッシュを会社から持ち出した。

次の日、山下はオランダの公園でトランペットを吹いていた。
横には米袋が置かれていた。
雲ひとつない良い天気、オランダの公園が山下と米袋を包み込んでいた…。

142132:2008/08/29(金) 17:47:34
すげえ面白い
もう山下さんと根落ち王さんメインの外伝でいいんじゃない

143真紅:2008/08/30(土) 00:56:30
それは駄目ですyp
本編へのネタふりとして関西勢を無理やり出したのに…。あとは皮先生も絡めると吉。

144名無SEED:2008/09/02(火) 21:58:22
   _,,....,,_  _人人人人人人人人人人人人人人人人人_
-''":::::::::::::`''>くさってやがる!ゆっくりしすぎたんだ!!<
ヽ::::::::::::::::::::: ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^YY^Y^Y^Y^ ̄
 |::::::;ノ´ ̄\:::::::::::\_,. -‐ァ
 |::::ノ   ヽ、ヽr-r'"´  (.__
_,.!イ_  _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7         r' ̄i __   _____   ______
::::::rー''7コ-‐'"´    ;  ', `ヽ/`7    , - 、 ゙‐- ',´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、
r-'ァ'"´/  /! ハ  ハ  !  iヾ_ノ   {   }   'r ´          ヽ、ン、  r'⌒',
!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ  ,' ,ゝ   `‐-‐'   ,'==─-      -─==', i  !、_丿
`!  !/レi' (ヒ_]     ヒ_ン レ'i ノ    ◯     i イ iゝ、イ人レソ     i |
,'  ノ   !'"    ,___,  "' i .レ'          ,レリイi (ヒ_]     / _ルヽイ、i .|| ○
 (  ,ハ    ヽ _ン   人!           ,,/!Y!"" ,___,  ヒ_ン ) 「 !ノ i  |-‐、,,
,.ヘ,)、  )>,、 _____, ,.イ  ハ    ,,r-─(_)      ヽ _ン   "".ノ !.; ヽ ヽ `,
                    (                        ,r‐″
                      ̄つ                 ,r─‐‐''
                      (´              ,r──'
                       ̄ ゙̄'───--------‐'

145餅肌に定評のある山下:2008/09/03(水) 03:26:25
なんだかんだ言ってモチベーションの問題なんだよ
ケツ出して待ってりゃいつかバシィつってやってくれるんだよ

146名無SEED:2008/09/07(日) 01:59:31
先生!続きが読みたいです!

147ぽか:2008/09/28(日) 03:52:05
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『SOCOM:CONFRONTATION』:体験入隊キャンペーン抽選結果のお知らせ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

この度は、『SOCOM:CONFRONTATION』:体験入隊キャンペーンへのご応募、
誠にありがとうございました。

厳正なる抽選の結果、『SOCOM:CONFRONTATION』:体験入隊キャンペーン
への参加メンバーに選ばれたことをお知らせいたします。



ベータに応募したことすら忘れて約一週間前に届いたメールに今頃気づいた

148ぽか:2008/10/07(火) 22:37:52
入隊日記

部屋に入る前にフリーズしまくって戦闘にならない

149ぽか:2008/10/09(木) 22:07:52
除隊日記

削除した

150ぷる:2008/10/09(木) 23:16:18
Pokaたんまたインしたお

151真紅:2008/10/09(木) 23:44:59
ええい、H×Hが再開したのにお前らはSOCOMか(ry

152けんた:2008/10/10(金) 03:16:53
よく見るんだ お前「ら」は必要ない
大切なのはFUKUIが戦場だったということ

153真紅:2008/10/10(金) 23:42:35
いやいや、重要なのはそこでもない。
大事なのは10月に入ってH×H再開したのにリレー小説の続きが書かれていないという事なんだよ!!!

154ずし:2008/10/12(日) 03:29:57
ハンターハンターが何ヶ月休載していたと思っているんだね。

155ぽか:2008/10/14(火) 00:34:32
機動富樫 HvsHvsOO

まとめたからもう争いはやめて

156けーきゅん:2008/10/16(木) 15:14:33
お前らがそんなこと言い合ってる間にFUKUIは火の海だよ

157ぽか:2008/10/18(土) 00:45:19
FUKUIの消防署に武力介入して
一緒に鎮火してきた

放水車で狙い撃つぜ!

158けんた:2008/10/18(土) 18:07:08
そしてGN放水車の爆発に巻き込まれ爆散するFUKUIであった

お前らぁ・・・・こんな本舗で満足か?俺は・・・・・・嫌だね

159名無SEED:2008/10/23(木) 02:03:39
ええい、そんな事よりリレー小説の続きはまだか!

160ぽか:2008/10/26(日) 00:19:54
SOCOM入隊日記

β期間終わってた

161ぽか:2008/11/09(日) 01:12:00
某TPSゲーのクランに入ってるわけですが、FF11に限らず
どのオンゲーも人間関係ドロドロしてるわけで、ようするに
俺は元気にやってますってことだ。

162ぽか:2009/05/22(金) 00:50:48
KILLZONE2入隊日記
書こうと決めた頃にはソフト売り払ってた

163ぷる:2011/05/19(木) 00:12:42
さてハンターハンターの28巻が出るっていうからここも続き…じゃなくて新しいのを書くか

164ぷる:2011/05/19(木) 00:14:32
リレー小説スレどこだっけって探すのに20分かけて疲れたから
本気出すのはハンターハンター連載再開してから

165どすこい喫茶:2011/09/05(月) 07:36:33
そして連載再開してから3ヶ月経ちました

166さし:2011/09/06(火) 22:06:06
俺も最近リレー小説スレってどこだっけってかなり探したわ。
わかりづらいですよね。

167ぷる:2011/09/07(水) 02:45:02
『三ヶ月事件』と言うものをご存知だろうか?
いや、知るはずも無いだろう。
なぜならそれは、俺達のやっていたゲーム内で起きた出来事をそう名付けただけだからだ。
事の発端は、些細な出来事。
失ったのは、かけがえのない仲間。
残された謎は、未だ解明されていない。
ゲーム内とはいえ俺達の心に大きな傷痕を残したそれは、無かったことにするという最悪の形で収束を迎えた。

それから一年の月日が流れた。
なぜ俺は今になって思いだしたのか。
その答えは、ふと見上げた空に浮かんでいた。
真っ暗な夜空に美しい弧を描く三日月が、心の奥底にしまいこんでいた記憶を呼び起こしてしまったのだ。
『三ヶ月事件』……みかづき事件。
それは、プレイヤーネーム『三日月ともか』と出会い、過ごし、失った三ヶ月。
一年経った今ならわかることもあるかもしれない。
ならばと俺はすぐさま行動に出ることにした。

開けてはならない『パンドラの箱』だったとも知らずに。

168ぷる:2011/09/07(水) 02:47:59
続きは近日中かバスタードの最新刊が出る頃かな

169さし:2011/09/07(水) 08:38:25
え?新作?分岐?

170ぷる:2011/09/07(水) 13:38:20
そりゃ新作よ

171さし:2011/09/07(水) 23:34:26
え?リレー?

172ぷる:2011/09/11(日) 21:55:43
いつもと同じ朝だった。
目覚まし時計の電子音で目を覚まし、しばらく呆けたのち、冷蔵庫から冷えたコーラを取り出し、乾いた喉を潤わせる。
その後、携帯電話の電源を入れ、最近増えてきた迷惑メールを処分しながら、知人からのメールを確認。
これが朝の日常だ。

ただ、この日は違った。
普段ならなんの躊躇いもなく削除する迷惑メールの中に、送り主もタイトルも無いメールが紛れ込んでいた。
以前同じようなメールが届いていたことがあり、その時は特に何も考えずに削除したのだが……
「………」
 なぜだろう、ふと中身に興味を持ってしまった。
業者からのダイレクトメールだったとしても、その時は何もせずに削除すればいい。
なにか話の種になるかもしれない。
そんな軽い考えで開いたメールには、ただ一言、こう書かれていた。

『三ヶ月事件』を忘れるな

と。
「な、んで……」
 意味がわからなかった。
寝起きでまだ覚醒しきっていなかった頭を無理やり揺さぶられるような衝撃。
背筋を流れ出す一筋の汗。
寒いわけでもないのに、総毛立っていくのがわかる。
俺にとって『三ヶ月事件』とはそれほどのものだった。
「―――っ!?」
 すると突然、携帯が震えた。
慌てて落としかけたが、画面を見ると意外な人物からの着信だった。
「……もしもし」
 一呼吸置いてから電話にでる。
予感があった。
これから何かが起こるのを。
そして、この電話に出ることによって始まってしまうということも。

「……久しぶりだな、サシ」
「そうだな……健太」

173ぷる:2011/09/11(日) 21:57:59
このスレはサシさんの疑問を解決していくスレになりました
続きは近日中かwii版モンハン3Gが出る頃かな

174さし:2011/09/12(月) 02:18:34
俺と健太仲良すぎだろ

175さし:2011/09/12(月) 02:23:36
ちょっとリレーするのは難しすぎるんでパーツくださいパーツ

176ぷる:2011/09/12(月) 18:57:13
・・ ( )ノ(ェ)ヽ
あとは自分で考えな

177さし:2011/09/14(水) 23:34:23
「もう夏も終わりだ。東京にでも来るって話でもないよな」
「流石サシさん、察しがいいね。サシだけに。ぷーくすくす」
「冗談はお止めになってね」
「だったら単刀直入に言うよ。メール…見たんだろ?」

ぐっ…サシは息が詰まりそうになる。
勿論健太の電話を受けた時点で予測はしてた。いや予測といえるものじゃない。
確信にも似た気持ち。サシがこう思った時その予測が外れたことはなかった。
「ってことはだ。お前にもメールが着た。と」
「そう。俺の所にメールが着てお前に着てないって道理はないだろう?
なんせあの事件の中心的人物だ」
「確かに俺は中心にいた。だけど一番中心に近い位置にいながら一番遠い位置にもいたんだ。
俺はあの時ほとんど原因と言える要因に絡んでいない」
「でも全ての事件はお前の周りで起こってた。なんだろうな。お前はそういう宿命なのかな」
「宿命なんかないさ。結局あの事件は解決してない。俺と全く逆の人物。ともか姫…三日月ともかの失踪と
一緒に残された謎も全て消えてしまったよ。」
「全て?」
「だってそうだろう。一つ一つの事件の関係者は確かに残っている。
でも全ての事件に関係した三日月ともかは失踪してしまった。だったらもう何もわからないさ」
サシの言葉を聞いて健太は少し沈黙した。
「サシ、それは本当にそう思って言ってるのか?」
「どういうことだ?」
健太は間を置いて…
「お前がいるじゃないか」


三日月事件。昔俺達がやっていたゲームで起きた数々の事件。全ては関係ない事柄に見えたその事件は
ある大きな流れを持って俺達のゲーム生活にピリオドを打った。

三日月事件。あれはそのまま俺達のゲーム活動そのものを指すものだった。

178さし:2011/09/14(水) 23:35:11
こうですか!わかりません!

179ぷる:2011/09/15(木) 03:21:58
パーツはどこいった・・・

180さし:2011/09/15(木) 17:58:01
((ヽノ・ ェ・ )
こうかな・・・

181ぷる:2011/10/02(日) 22:20:57
飲み会までには続き書きます

182ぷる:2011/10/06(木) 23:11:46
「………」
「サシ?」
「…・・・ん?悪い悪い。ちょっと考え事してた」
 健太の言う通りだった。
俺がいて、健太がいて、もちろん他のみんながいて。
いなくなったのは三日月ともかただ一人。
この一年間、勝手に終わらせたつもりになっていただけだ。
それでも……

「『三ヶ月事件』はもう終わったんだ」

 忘れることで前へ進めることだってある。
俺達にとって『三ヶ月事件』とはまさにそれにあたるものだった。
「……ああ、その通りだ」
 俺の言葉に健太は強く同意してくれた。
メールを送ったのは俺じゃないとわかってくれたようである。
「俺は最初から信じてたよ」 
「嘘つけ。だったら電話なんかしてくるんじゃねえ」
「俺がお前に電話しちゃ悪いのか?」
「あぁ悪いね。せっかくの日曜日の朝がお前のせいで台無しだ」
「本当は嬉しいくせに」
「言ってろ」
 気付けば俺達はいつものように軽口を叩き合えるようになっていた。
最初に言ったが、健太とこうして話をするのは久しぶりだ。

「まぁアレだ。もともと他の奴にも連絡するつもりだったんだよ。
とりあえず今日勲と圭一郎と遊ぶから、その時聞いてみる」
「……そうか」
「深く関わろうってわけじゃない。この悪質なメールを送った奴を探して謝らせようってだけさ」
「ごくろうなこって」
「何かわかったらまた電話する。じゃあな」
「おう」
 こうして健太との会話は終了した。
相変わらず面倒事に首を突っ込みたがる奴だ。
けどそれが俺の知る健太であり、俺達のリーダー的存在だった男である。
リーダー的存在だったからこそ、『三ヶ月事件』ではなにも出来なかった自分を悔やみ続けていた。
一年が経過し、傷も癒えようとした矢先のメール。
そんな健太に対し俺がしてやれる事、それは……
「……しょうがねえな」
 気は乗らないが、俺は出かける準備をすることにした。
今日は日曜日。
エルキスとラリヲ、そしてクリさんと合う約束があったことを思いだした。

そして、『三ヶ月事件』を思いだすことにした。

183ぷる:2011/10/06(木) 23:14:16
続きは近日中かコミケの当落通知が来る頃かな

184名無SEED:2012/01/26(木) 09:51:03
冨樫スレか

185ぷる:2012/02/20(月) 02:14:23
 『三日月ともか』との出会いから振り返ることにしよう。

 最初の出会いは偶然だった。
某大型MMOを以前から付き合いのあった身内で楽しんでいた俺たちは、いつものようにレベル上げのためパーティを組むことにした。
だがその日に限って人数が揃わず、仕方なく野良……つまり身内以外の誰かを仲間に加えることにした。
それが『三日月ともか』であった。

 『三日月ともか』は至って平凡なプレイヤーだった。
自分のジョブに課せられた役割を無難に全うし、パーティ内チャットでも目立った発言をするわけでもない。
三時間ほどのレベル上げを終え、俺たちは『三日月ともか』と別れた。
特に印象に残ったわけでもないので、次の日ゲーム内ですれ違っても、お互い挨拶をすることもなかった。
それから三日後のことだった。
身内の人数だけでは人手が足りない高難度大型クエストをクリアするため、大人数の募集をかけることにした。
そこで集まった中の一人に『三日月ともか』がいた。

 クエストはかなりの困難を極めた。
それはクエスト自体の難易度もさることながら、大多数の人間と行動を共にする、というのが最大のネックとなっていた。
これだけの大人数を纏め上げるのは至難の業であり、まだクリアしたものも少ないクエストのため情報も少なく、全員に的確な指示を与えることもままならない。
要所要所でミスを連発し、そのたびにパーティは半壊、進行は遅れに遅れ、不満の声を挙げる者、パーティを抜ける者も現れた。
今回は駄目か……諦めかけたその時だった。
以前のように己の役割を黙々と遂行していた『三日月ともか』が一言、
「せっかくここまで来たんですし、もう少しがんばりましょう」
と発言したのだった。

 たったそれだけのこと。
しかしそれは絶大だった。
なぜなら『三日月ともか』の役割は囮。
囮とはつまり『三日月ともか』が多くのモンスターがいる中に突っ込み、注意を引き付ける、というもの。
その間に他の面子が奥へと進み、やられてしまった『三日月ともか』を専用の魔法で回収し、復活させる。
復活にはペナルティが存在し、一定の経験値が削減されてしまう。
言うなれば損な役周りだ。
もちろん囮役は『三日月ともか』以外にも存在していたが、そのほとんどが先ほどのパーティを抜けた者だった。
そして今現在、囮役が出来るのは『三日月ともか』一人となっていた。
そんな『三日月ともか』が諦めずにがんばろうと言ってくれたのだ。
それから数十分後、俺たちは見事クエストをクリアすることができた。
『三日月ともか』のおかげといっても過言ではなかった。

186ぷる:2012/02/20(月) 02:15:33
続きは近日中かオフ会が終わったらかな


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