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ダンゲロス流血少女MM:生徒会応援スレ
9
:
口舌院五六八
:2015/08/03(月) 23:12:14
そんな暴力が吹き荒れる空間から颯爽と一人だけ抜けだした少女が
五十鈴真紀に声を掛ける。
「よう、大丈夫だよな……えーっと「ま」「い」、「ま」「き」?」
「あ……真紀でス……」
「おっ、じゃあ、あれだ……苗字はいすずか?いすずまきだな?」
「あっ、はい、そうでス」
何が面白いのかよっしゃあとガッツポーズをする少女。
その体や服には一部、生々しい血の跡が滴っている。
もちろん彼女自身は何の傷も負っていない。
その様子を見て五十鈴は考えた、こういう人だ。
こういう人が虫でも殺すような感覚で人を殺せる人だ……と。
ああ、理不尽な暴力の権化よ、死を撒き散らす舞踏よ。
憧憬とも扇情ともとれぬいいしれない気持ちに突き動かされふらふらと少女に近寄る五十鈴。
「それ」に惹かれることが、どんなに危険なことか分かっているのに。
「おう、大丈夫か……足震えてんな、ガクガクしてんぞ」
ふ、ふふ、そりゃ震えるっスよ
下着がぐちょついて歩きにくい、もうこの下着使えないな等と
ぼうっとした頭で考えながら歩みを進める。
自分が何をしでかそうとしているか、
どこか冷静な自分が止めようとする。
だが、もう無理だ、私はこの死の匂いを振りまく少女に魅入られてしまったのだから。
きょとんとした顔で、こっちを見ている少女
なんでさっきまで血なまぐさいことしてた人がそんな顔出来るんでスか?
息がかかる距離まで近づいた時に、ようやく事の異常さに気づいた様だ。
もう、遅いっスよ
五十鈴は背の高い少女に抱きつき、顎に右手を当て引き寄せ接吻をした。
「気持ちわりい!」
五十鈴の後頭部に拳が振り下ろされる。
五十鈴は彼女の唇の感触を楽しむ暇もなく昏倒した。
これが五十鈴真紀と口舌院五六八との出会いであった。 了
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