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ダンゲロス流血少女MM:生徒会応援スレ

83彩妃言葉:2015/08/18(火) 16:57:42
「うぅ、まだちょっとヒリヒリする」
「あの、保健の先生に診てもらった方が……」
「これくらい我慢できるから大丈夫。それよりあなたは移動しないの?サボリ?」

ぶつかられそうになった生徒は顔を横に振る。

「じゃあ選択科目は?ここ来る前に参加希望を提出してるはずだけど」
「学校はお休みしていたから、分かりません」
「あらら、病欠かぁ」

壁にもたれかけた体を起こしながらしゃがんでいる生徒に手を差し出す。

「よかったら一緒に来ない?私、調理実習取ってるんだ」

でも、と言いかけた生徒の手を取り立ち上がらせる。

「ほら、チャイム鳴っちゃうよ。中・高ごちゃまぜなんだからひとり増えたくらい分からないって。」

すっかり人のいなくなった廊下をふたりで手を繋いで走っていく。
調理室に着いたのは丁度チャイムが鳴ると同時だった。

「セーフ!」
「アウトです。まったく、中等部の生徒のお手本になるような行動を心掛けてください」
「はーい、気をつけまーす」

ため息をつく教師とくすくすと笑う他の生徒たちに迎えられて教室の中に入るふたり。
すでに皆それぞれの調理台に班分けされているようで順番に出席を確認していく。

「あなた達はペアでの班になりますね、えっと名前は……『あやさき』さん」
「「はい」」

大きく元気な声と小さくもはっきりとした声、二つの返事が教室に響いた。
同時に返事をしたふたりは驚き、互いに顔を見合わせる。
数秒のあいだ何をするでもなくただ見つめ合い、頬を紅く染める。
再び周りの生徒たちから聞こえる笑い声、ふたりの『あやさき』もそれにつられるように笑いあった。


彩妃言葉&綾崎楓 応援SS『青い紅葉を夏の栞に』終


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