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ダンゲロス流血少女MM:生徒会応援スレ

8口舌院五六八:2015/08/03(月) 23:11:46
「ひゃっほう」


今にも五十鈴に掴みかかろうとしていた不良の一人が横滑りで飛んでいく。
そして、そのまま瓦礫べいに突き刺さった。

五十鈴には青い閃光に見えた「それ」は人の腕であった。

「おーおー、今年の一年は元気が良くてお姉さんうれしーわー」

掴みかかってきた不良を、突然現れた誰かが殴ってぶっ飛ばしたということが
一瞬遅れて五十鈴にも理解できた。

不良たちはあっけに取られている、当然だ、自分に知覚できなかったのに
こいつらに瞬時に判断が出来るわけがない。

「んー、イジメは良くないよな。だから可愛い後輩を助けるための、この喧嘩は『あり』だ」

この人が何を言っているのかいまいち真意を汲み取れない五十鈴であったが
ただ一つ分かったのは、この人が本気を出せば不良も自分もまとめて
ほんの数秒で人から「肉」にされてしまうだろうという恐怖であった。

「え、……サキ?」
吹っ飛んだ仲間を案ずるように不良の一人が崩れかけた塀に駆け寄る。
残りの三人は、件の闖入者を取り囲むように距離を測っていた。

「うんうん、やる気充分じゃねーか」

切れ長の眼をさらに吊り上げて笑う少女。

「おい、あんた何もんだよ」
「2年や3年だからって、調子乗ってんじゃねーぞ」

いつの間にか、ある者はナイフ、ある者はチェーン等、獲物を取り出していた。
そこに、仲間の所へ向かっていた少女も戻って来た。
これで4対1だ。

ニヤニヤ笑いながら、手で掛かって来いよとジェスチャーをする乱入者
背後を取った不良の一人が真っ先になぐりかかる。
後頭部を狙ったその拳を、少女は振り向きもせずに左手の平で受け止めた。

刹那、ぐちゅりという嫌な音ともに拳は潰されていた、骨が飛び出ているのが見える。

同時に前から三人が襲い来る、一人はナイフをやたらめったら振り回し
もう一人はチェーンを鞭のようにしならせる。
最後の一人はボクシングでも嗜んでいるのか、ステップを踏み
攻めると見せかけてサイドステップで側面を突く。

そこから先は、一瞬であった。
ナイフ不良のナイフが届くよりも早く、少女のつま先が水月に叩き込まれる。
一瞬遅れて振り下ろされるチェーンを、右手で無造作に掴むとぐいと引き寄せる。
体勢を崩し前につんのめるチェーン不良の顔面に、即座に戻した蹴り足の膝を叩き込む。

ボギリ

恐らく鼻が砕けたであろう音が響く。

引込みがつかなくなったボクシング不良がストレートを放つが
左手を引いて、後ろから殴ってきた不良の腕で受ける。
そしてチェーンを離した右拳が青い光を曳きながら打ち抜かれる。


ほぼ同時に倒れこむ4人
そして響き渡る絶叫、そのなかに一つの笑い声


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