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ダンゲロス流血少女MM:生徒会応援スレ

70彩妃言葉:2015/08/12(水) 12:22:18
『烏頭白くして馬角を生ず、胸に秘めるは銀狼の牙』


(どうしてこんなことに……)

部屋の外から聞こえた誰かの悲鳴、直後に襲われた不思議な感覚。
気がつけば見たことのない場所におよそ1クラス分の生徒たちとフードを被った人物だけがいた。
混乱する私たちに向かい謎の人物は一方的に要件を伝えて目の前から消えてしまった。
まともに顔を合わせることもなかった人、一言二言の短い会話を交わした人、少し仲良くなれたかなと自分では思っている人。
サマーキャンプの最終日、昨日まで一緒に食事をしていた人たちと今では殺し合いをすることになっている。

何人かの生徒はこんな状況にも関わらず落ち着いて的確に作戦を指揮していた。
戸惑うだけの私はそれに従い植物の鎧を身に纏い先頭に歩み出る、歴史の本で見かけた西洋甲冑を真似た物だ。
嗜む程度には武術の心得もあるが誰かを傷つける為に使いたくはない。
穏便に終わってくれれば……そう祈りながら限界まで密度を高めたブラックオルダーの大楯を構える。

だが祈りは届かなかったようだ、通路を塞ぐように前に出ると同時に背後から悲鳴が聞こえる。
誰のものかも何人が発したのかも分からない、だがそれを気にしている余裕などなかった。
知識があるが故に分かる只者ではない身のこなし、視線の先にいる着物姿の女性、千本桜から目を離すわけにはいかないからだ。

(耐えれて一太刀、二の太刀が振り下ろされれば恐らく……)

大粒の冷汗が頬を伝う、一度生死の境を経験した身とはいえ死への恐怖が無くなった訳ではない。


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