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ダンゲロス流血少女MM:生徒会応援スレ

68エるだぁ・マじかる・後藤さん:2015/08/12(水) 08:35:54

その時!
「ゴッボィ!(ドスコイ!)」
不明瞭な、しかし力強いスモウ・シャウトと共に、愛雨は急激に上体を起こした!
そして、そのまま前のめりに倒れこみながら、尻餅をつくように腰を落とす!
「なんじゃと!?」
突然の愛雨の動きに、うさは対応できずそのまま後方にバランスを崩す。
これは……っ! 恐るべき禁じ手の相撲技、パワーボムである!
「グワーッ!?」「ギシャーッ!?」
甲冑後頭部を石畳の墓地の地面に叩き付けられ、うさとぷてりんが呻いた。
石畳に亀裂が入り、周囲の墓標が微かに揺れた。
ばしゃり。うさの精神集中が途切れ、魔法少女能力の粘度操作によって形状を保っていた粘液玉が崩壊する。

「デストロイ……」
愛雨は酸素不足で朦朧としかけた脳をチャントで奮い立て、再びうさを持ち上げる。
「ゼムオール!」
そして、パワーボム2発目!
「アバーッ!」「ギャバーッ!」
後頭部を墓地の石畳に叩き付けられ、うさとぷてりんが呻く!
石畳の亀裂が広がり、周囲の墓標が振動する!
ダメージによって、うさの変身が解除された。
ぷてりんは本来のウミサソリの姿に、うさは本来の老人男性の姿に戻り、墓地に倒れ横たわった。

「ふう、結構手強かったな。私も、もう少し『ホリラン』で鍛えなきゃ」

既に皆様もお気付きのことだろうが、『ホリラン』を開催したのも雨竜院愛雨である。
その目的は……PL転校生のステータス合計値が何点成長したかを比較してみれば明らかだろう。
あと、臨海学校ご始まる前にホリラン開催を知ってて蟹ちゃんと模擬戦してたり、愛雨が閉鎖空間に囚われず普通に宿に帰ってたこととかも黒幕である伏線だったことにしようそうしよう。

「まどかさん、まどかさん、いらっしゃいますか?」

愛雨は『案内人』の名を呼ぶ。
すると、誰もいなかった空間に、白いパーカーを着た少女が幽霊のごとく現れた。
『案内人』蓮柄円である。

「まどかさん。こちらは、エるだぁ・マじかる・後藤さんです。丁重に生徒会へ御案内差し上げてください」

「かしこまりました」

円は愛雨に一礼すると、後藤佑佐とマスコットのぷてりんを抱き抱え、靄の中に消えた。
その後ろ姿を見送りながら、愛雨は考えた。
後藤老師ならば、ハルマゲドンの中で、依紗早包ちゃんを守ってくれるのではないか、と。
そして、それ以上に……

「『最初のハルマゲドン』を生き延びた最も古き魔法少女……きっと、このハルマゲドンを盛り上げてくれることでしょう!」

雨竜院愛雨は、これから始まるハルマゲドンへの期待に、眼鏡の中の大きく可愛らしい瞳を潤ませた。
さあ、楽しい楽しいハルマゲドンの始まり!
やりたい事は全部やる!
会いたい人には全員会う!
だから、待っててね金雨ちゃん。
私、絶対やり遂げて生き延びるからね!

(おわり)


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