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ダンゲロス流血少女MM:生徒会応援スレ

57口舌院五六八:2015/08/11(火) 23:33:03
「しかし、『口舌院』の性を捨てるなんてよっぽどだぞ。
 口舌院すら名乗れない分家の連中が聞いたらヒス起こすぞー」
「関係ありません、口舌院であろうと無かろうと、私は私です」
「ほおー、言うねぇ……」

きつねうどんとかしわおにぎりと唐揚げと春巻きとを平らげた五六八は
ニンマリと笑った。新しいオモチャを見つけた子供の笑みである。

「『ぬぉぃりゅべきょぁっせょな』」

大きな声が食堂に響き渡った
多くの人間がきょとんとした顔で通訳たちの方を振り向く。
殆どの人間、いや、この場では二人を除いて
その意味がわかった人間はいないだろう。

もちろん一人は五六八である。そしてもう一人は……

「な、な、なんて事言うんですか。ここは公共の場所ですよ」

大声で抗議の声を荒げる通訳であった。

「おいおい、落ち着きなって、誰も『きゃー、あの子卑猥なこと言ってるわー』ってなってないだろ」
「え、あ……」

周りの人間は意味不明な大声が聞こえたためこちらを注視しただけである。

「口舌院の圧縮言語なんて分かる奴いるわけないだろ、けっけっけ」
「……嵌めましたね」
「ちげーよ、勉強熱心かどうか確認しただけだよ、『口舌院』さん」

圧縮言語、口舌院家の一部で使われる話法。
20以上の母音、50を超える声調などを使って一音に
ありったけの情報を詰め込む話法である。
盗聴を危険視したり、時間がない時の緊急連絡用として重宝するが
習得難易度は高く、口舌院家でも習熟したものはそこまで多くない。

圧縮言語に切り替える旨の宣言もなく、繰り出された五六八の発言に
即座に対応出来るのは圧縮言語を習熟している証であった。

「咄嗟に圧縮言語の解凍できる辺りは、さすがに優等生だな」
「いい加減、怒りますよ。それに誰にも分からないからってあんな卑猥なことを大声でなんて……」
「いやあ、清純でいいねぇ、お姉さん感激」

恨めしい顔の通訳と涼し気な顔の五六八
度々の攻守交替の末、今度は五六八が主導権を握ったようだ。


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