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ダンゲロス流血少女MM:生徒会応援スレ

35エるだぁ・マじかる・後藤さん:2015/08/08(土) 07:26:14
雨竜院愛雨、ホリラン第1T終了時SS
【Side: 胡蝶】

今日は、長い夜だった。十星迦南さんとの戦闘に破れ痛めた左脚が、熱を持って疼く。『リフメア・サーキュレーション』による自己治癒では治せないレベルの負傷だ。明日朝イチで医者に診てもらおう。……十字架使いの迦南さんは強敵だった。恐らく、名のある組織の構成員だろう。そんな戦い方だった。

「うっ……ぐううっ……」痛む左脚を無理矢理ベッドの上に引き上げる。同室の子たちは、既に寝ている。私も眠らなきゃ。眼鏡をそっと外してケースに仕舞う。金雨ちゃんから貰った大事な大事なケースに。明日の朝、お風呂入れるかなぁ? そんなことを考えながら眼を閉じた。

青い空。青い海。白い砂浜。入道雲。みんな水着で、楽しくはしゃいでいる。岸からかなり離れた所で、三角形の背鰭が泳いでる。(鮫……?)私は怯えた。私は鮫が苦手だ。でも、良く見ると、その鮫は着ぐるみだった。もっと良く見ると、着ぐるみを来てるのは雨竜院雨(うりゅういん・さめ)さんだ。

雨さんは、人間の姿になることができるサメだ。なんで着ぐるみ着てるの……? そんなわけで、結局はサメだったけど、雨さんは荒っぽいけど良い人なので安心だ。やっぱり少し怖いけど。そう言えば、左脚の骨折が治ってる。それに私の服が変。水着じゃなくて、モンゴルの民族衣装を着てる。なんで?

ああ、夢か。ようやく、ここで気付いた。私はよく『一周目』の世界の夢を見る。そこでは私は死んで、幽霊っぽい何かになって金雨ちゃんを見守ってる。夢の中でも金雨ちゃんは可愛い水着を着て、楽しい臨海学校を満喫していた。そんな金雨ちゃんを眺めてるのが楽しくて、いつの間にやら夕暮れ時。

「え!? なんでいないの?」「○○!? どこいったの返事して?」「ちょっと、ウソでしょ!?」周囲から悲鳴じみた声があがる。私には判った。あいつが、近くにいる。ハルマゲドンの案内人、蓮柄まどか。次々に女生徒たちが連れ去られる。なんとかしなきゃ……!

海の上に、白いフードを被った影が浮かんでいる。今にも一人の女生徒を連れ去ろうとしている所だ。あれは……あのアメフラシの着ぐるみは……衣紗早包ちゃん!! 駄目だ……もう間に合わない……! そして、私の心臓を更に凍りつかせる出来事が。金雨ちゃんが、包ちゃんを助けようとしている!

「ダメ!! 包ちゃ――」そう叫びながら泳ごうと水を蹴った金雨ちゃんの足を、私は無我夢中で掴んだ。「ひっ!!」上ずった声を上げて振り向く金雨ちゃん。私の手に伝わる温かい液体の感触。私は、悲しげに笑って首を振る。「ごめんね。でも助けられない。金雨ちゃんまで連れてかれちゃう」

そこで、目が覚めた。(まさか……?)悪い予感がして、股間を確認する。うん。良かった。漏らしたりしてない。「うぐっ!」痛みに私は呻き声を上げる。ああそうだ、忘れてた。脚、折れてたんだった。朝だ。もうお医者さんやってるかな?

後で金雨ちゃんに聞くと、この夜、金雨ちゃんも私に助けられる夢を見たらしい。何だろう。私達『転校生』だけでなく、一般の生徒達の中にも『一周目』の記憶が混じり始めている気がする……。そして、衣紗早包ちゃんの姿は消えていた。

【Side: 胡蝶】おわり


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