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ダンゲロス流血少女MM:生徒会応援スレ

20彩妃言葉:2015/08/05(水) 08:24:50
『二つの西瓜は手のひら一つに納まらない』一玉目


昼食後の自由時間に浜辺へと群がる女生徒の集団、皆が思い思いの水着を着て海に飛び込んでいく。
時に笑い声が、時に黄色い歓声が、時に雄たけびと悲鳴が入り混じる砂浜。
そんな賑やかな場所から少し離れた場所になぜか一本だけ生えているヤシの木。
都合よく広がった大きな葉が影を作る天然のビーチパラソルの下に彩妃言葉は座っていた。

夏の日差しは思っていたより暑かったので即席の麦わら帽子を編んで被っている。
海水を入れた波のできるプールで泳いだことはある、でも自然の海で泳いだことはあっただろうか、よく覚えていない。
小さい頃の記憶を思い出しながら押しては返す波をぼんやりと眺める。

マツお爺ちゃんと一緒ならいっぱいお話できるのにな……

家でも使用人たちとは会話をほとんどしないコトハにとって知らない人間しかいないこの状況で話し相手を見つけることは困難を極める。
自己紹介や挨拶は問題なくできた、ただそれ以上の話が続かない、笑顔で小さく手を振るのが精いっぱいだった。

どうやったらお友達ができるのかな……お爺ちゃんに自慢できるくらい沢山の……
ふと、波の音に混じって人の声が聞こえる。

「……あの、聞こえてますか?」

ずっと考え事をしていたせいかすぐ横に人がいることに気が付かなかった。
ゆっくりと声のしたほうに振り向くと小柄な少女が立っていた。

「あぁ、よかった。もう少し無視されていたらこの『O-26ガロン カスタム』が火を噴くところでした、水鉄砲ですが。」
「ごめんなさい、あの……こんにちは」
「こんにちは、お隣よろしいですか?」

コトハがこくんと頷くと少女は背負っていたタンクを降ろしそこに腰かけるように座った。

「見ない顔ですね、初めましてでしょうか。あたしは大鶴ぺたん、高等部の三年生です。」
「コトハ……彩妃言葉です」
「コトハさんはむこうにいる人たちと遊ばないんですか?」

ふるふると首を横に振る。

「そうですか、あたしはちょっと巨乳どもを駆逐してきたところなのでほとぼりが冷めるまで避難してきたところです」

巨大水鉄砲をチラつかせるとそれをタンクの横に置く。

「本来ならあなたのその大きな胸も駆逐対象なのですが今は疲れているので許してあげます」
「……ごめんなさい」
「いや、その、謝られても困るというか、嫌味じゃないですよね?」

きょとんとした顔で首を傾げる。

「そんな『なんで?』みたいな顔されてもですね……胸が大きい人はみんな頭のネジが緩いんでしょうか」

自分の胸に手を当ててみる、大きいのかな?意識したことなかった。
目の前の胸を見てみる、確かに自分の胸は大きいのかもしれない。


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