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ダンゲロス流血少女MM:生徒会応援スレ
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:
素極端役 蘭(三国屋 碧沙)
:2015/08/04(火) 02:16:43
「拍手するなでガス! 馬鹿にしてるのかでガス!」
「まあ、割と」
「おのれおのれ、リゾート会社の犬が! 名を名のれでガス!」
「デb……じゃなかった、不審者に名乗る名前はないね」
「今デブって言いかけたでガスね!? これは筋肉が半分以上でガス!
おのれ……えーと、スゴクハヤク! 覚えたでガスよ!」
「……なんで名前分か……あ」
そういえば急いできたから、胸のネームプレートがそのままだった。不覚。
「まあともかく、毒ガスまみれの不審者さんにはご退場してもらおうかと。
覚悟してよね。ええと……さっき名乗ってたけど、何だっけ。毒々しいデブさん?」
「串威武手毒人でガスぅ! もう堪忍ならんでガス、女、覚悟でガス!」
怒髪天を突いたのか、ガスマスク男がこちらに向かって突進してくる。
並みの人間どころか、魔人でもひき潰しかねない恐ろしいスピードと破壊力だ。
並みの魔人なら、だけど。
私は余裕をもって突撃をかわす。ちゃり、とお気に入りの耳飾りが音を立てた。
「なんとでガスっ!?」
ガスマスク男が驚愕する。体勢が完全に崩れた。今!
数ステップで空間の端の壁まで移動し、クラウチングスタートの姿勢を作る。
そして、数瞬の間をおいて即座にスタート。
「S(素極端役さんの)……」
一瞬でトップスピードに達する。
音速を超えた私が衝撃の刃を発生させるけど、それは『彼女』が防いでくれるから、室内の被害の心配はしなくていい。
「S(すごく速い)……」
音速を超えた勢いのまま、100m超の距離を一気につめた私は、ガスマスク男に突撃した。
もちろん、彼にかわす事なんてできるはずもなく。
「H(ひき逃げ)!」
直撃を受けた彼がどうなったかは、言うまでもないだろう。
あ、死にはしなかったみたいだけどね。頑丈だなあ。
*****
「……ふう」
大体の後始末(警備員さんの救護手配とか、男をこっそり警察に引き渡す段取りとか)が済んだ後。
シャワーを浴びてバスローブに着替えた私は、従業員にあてがわれている個室のソファに沈みこんだ。
自慢じゃないけど、フロント兼魔人用心棒なんて仕事をしているとそこそこいいお賃金がもらえるので、このぐらいの柔らかソファは役得である。
「今回のは普通の魔人で助かったなあ……ちょうどウォームアップになってくれた感じ」
独り言は、私の昔からの癖だ。
状況を認識するため、考えを口に出す。
昔はこれで変な子だって思われたりもしたっけ。
ため息をついて、ソファの横のサイドボードに放ってあった手紙に視線を落とす。
魔人同士の死闘への招待状。
拒否権は無し。
はっきり言って割と冗談じゃない話、だけど。
「逃げるわけにはいかないし、生き残らないといけない……そうだよね、三十(みと)」
呼びかけた相手は何も答えはしなかったけれど。
彼女がどう答えようと、私の答えは決めていた。
……この後、私は地獄のような戦場に巻き込まれていくこととなる。
(素極端役の清掃活動:了)
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