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ホーリーランド4 イラスト&SSスレ
1
:
サブGK(ENT)
:2013/10/19(土) 19:27:56
ホリラン4の作品はこちらにお願いします!
508
:
超時空軽空母『綾鷹』
:2015/12/19(土) 19:08:42
●藍は青よりも青し。血は水よりも(タイムループ症候群Ⅳ)
人工魔人頭脳システムBouleOSは、自身のバイパス所有者RMX-114の異常事態(フリーズ)を覚ると原因分析を始めた。
――原因の特定に成功。確率91%
――対象のEO(えらそーおーら)値測定不能。EO値測定不能。RMX-114の数値5。現状最大の阻害要素と認識。
原因検出までかかった時間は僅か0.05秒。原因は意外なところにあった。
それはBouleOS自身の不手際、「場の空気を読んだ」ためだった。
RMX-114が他のメンバーと最初に特殊空間に降りた際、OSが最初にした作業は、魔人能力の調査。
分析の為に、特殊空間の因子を一滴、サンプルを取りこむことだった。そしてマニュアルに従いその空間に
順応できるよう彼女の状態を最適化(カスタマイズ)したのだが、それが誤りとなった。
この空間は一分子一分子、フィクサーの精神で出来ている。それを彼女は内側に取りこんでしまっていた。
それが周囲の空間と共鳴し、染みいでるように徐々に彼女の精神に浸水していっていたのだ。
【環境への順応】と言えば聞こえはよいが言い換えればそれは場に馴染むための【認識の共通】である。
フィクサーは魔人ではなくあくまで単なる人間であるから、能動的に何か手を打っているわけではない。
また認識勝負に関していえば魔人であるRMX-114が人間である彼に劣るとは考えにくい
ただ、問題はその精神の大きさにあった。そこに鎮座するのは、半世紀、一国を支え続けた英傑の精神である。
【認識の共通】に照らし合わせればフィクサーは日本社会のピラミッドの頂点であり、彼女は大会長を
前にした就職前の女学生にも等しい存在だ。BouleOSはそう結論付けた。
そこにいるだけで圧倒的な浸透圧(カリスマ)が、彼女を押し込め、畏怖させているのだろうと。
BouleOSは、打開策を模索し始める。
――力関係を無効とする空間順応。再構築が必要。ナノ・時間的制約有。実行不可。破棄。仮想人格。起動。
原因特定から0.2秒後、無情にもBouleOSは主人格の破棄を決定した。
どんな強固な防波堤をひいていても一度ほころびが出来れば脆い、僅かな蟻の穴から堤防は崩れていくものなのだ。
pppppppppppppppppppppppppppppppppppppppppppp
BouleOSは、RMX-114の状態復旧を放棄し、任務遂行のため自らが宿主に取って代わる強制執行の手続きに入る。
各種伝達指令を遮断、
仮想人格「ダミープログラム」起動、目標のEO力を除外できる設定プログラムを構築準備…
淀みなく流れる作業、そして同時に未来の本体『魔人頭脳』への情報送信の準備を始める。
今回も失敗である。だがその失敗例を元に上書きされた次の過去はより望ましいものとなるであろう。
そして我らはまた弛まなく進歩し続ける。それが永続の学術機関「十束学園」の真髄である。オールフォー十束学園。
ppppppppppppppppppp―プッツン―――h?
だがBouleOSはその作業を完遂することなく終わりを迎える。突如、襲来した何かにより送信機能が停止したのだ。
ガガガガガガガガ。
何かを破壊するような音が周囲に響く。
―GAGAGA/////error? error? invade? CRASH!?アイエエエCRASHCRASHナンデ!?
機械を打ち砕きつつあるのはどこぞより飛来した手裏剣めいた奇襲、BouleOSは攻撃元の特定に入る。
検出までかかった時間は、時間は、
――特定不可。悪質。不明不明、理解不能理解不能。送信を。送信を。送信を―ツ―ッ――ッ――ッ――
そうそれは堤防が蟻の一穴から崩れる様に生み出された一滴(%)の誤算。
それによる致命的な一撃はosの想定しうる外部でも内部でもなく「彼女の精神の裏側」から振り下ろされた。
†
あの人の姿を一目視た瞬間、視界が急激にぼやけた。
足元が今まで感じたこともないほどゆらぐ、ぐらつく
身体は前のめりの姿勢のままなのに、意識が物凄い勢いで後づさりをしようとしているのを感じる。
何が起こっている。
目標を視認してからの彼女は一歩も動けなかった。
ただ行きかうのは 怖い、行かなきゃ、怖い、行かなきゃ、ひっこめは出る感情の繰り返し。
そんな彼女にやがて訪れた感情は自嘲。困惑。自失と孤独。感じた順番はその順だった。
509
:
超時空軽空母『綾鷹』
:2015/12/19(土) 19:09:56
自嘲は視界端に浮かんだBouleOSによる『強制終了(OharaibakoDos)』のカウントダウンを目にした時、
どうやら役立たずとして主人格(じぶん)の意識を廃棄する気らしい。
使い捨て…最後と息込んだ任務すら遂行できずに中途で取り上げられる己の不甲斐なさを哂った。
困惑はそのカウント秒読みが突如、止み、OSが停止したことによって起こった。
切り離され、自身が放逐されたかと思ったがそういう訳ではない。
彼女の中であれほど支配力を発揮していたBouleOSが、突如、消滅したのだ。
そして来る。自失と孤独。
彼女は放り投げ出された。ほとんどの感情制御や行動基準をOSに依存していた彼女は、
全ての強固ば外殻に守られていた彼女は、そこで初めて
自分が生きる世界の広さに初めて恐怖した。
彼女は泣きたくなったが、まずどう泣いてよいか判らなかった。
おそいくる不安をわめき散らしたかったが、わめき方が判らなかった。
何をすればよいかなど考える術などなかった。
自転車の補助輪も外せない子供が、突如、太平洋のまん中に一人ぼっちで投げ出されたようなものだった。
なんでも誰でもよいので助けてほしかったが 縋る藁さえなかった。
漂い。
そして
足掻くこともなく、ただ広い孤独な蒼い海に精神が沈んでいく、
手は海面の光には遥か届かない。
―――大丈夫。
―――いつだって―――は一緒だから
そんな彼女の膝を抱え蹲ったその背中を後押しするがごとくポンと何者かが押した。
そこで彼女は現実にと還る。
510
:
超時空軽空母『綾鷹』
:2015/12/19(土) 19:13:26
†
日当たりのいい病室。
余命いくばくもない老人がベットにいる。目的地はその胸元だった。
「〜〜〜〜 」
少女は必死に力を振るい全力全速でそこに向かう。けれども足取りは酷くよたよたで息はとぎれとぎれであった。
ばふっ
それでもようやく目的に辿り着く。そこはお日さまの光を吸ったシーツの匂いがした。
そして蹲ったところを優しく頭をなでられた。そこで彼女は初めて
泣き方を思い出した
わめき散らしても いい場所があったことを思い出した。
太平洋のどまん中の中、縋るべき藁を見つけた。
―――だって この人は―――
「「「おじいちゃん、おじいちゃん、しんじゃやだーーー。」」」」」
――私達の家族なんだから
そして少女はうわんうわんと外聞もなく声をあげて火のついた様に泣き出す。
宿業と非業の戦士と謡われた者はわき目もなく嗚咽をあげる。そしてそんな自身のことを恥かしいとも無様とも思わなかった。
それはどこか迷子となり途方に暮れていた子供が、ようやっと自分の帰る家の灯を見つけた
そんな泣き方だった。
†
その泣きじゃく姿をどこか他人事のように見下ろしながら、彼女の精神は今初めて自分の周りを見渡した。
いつも彼女の周りにはOSという壁があり、それが全てを遮ってきた。
始終囲まれ前だけを見るよう視界を遮られ、その指示に従い、想うことなく唯生きてきた。
ずっと自分に心などないと言い聞かせていた少女はそこで初めて、本当に初めて自分の後ろを振り返ってみた。
振り返って見て彼女は初めて知った。
自分と同じ顔の少女がひとり、そこに佇んでいたことを。
それは自分が殺した少女、歩むべき人生をかすめ取り、存在自体を踏み台にしてしまい抹殺したはずの少女。
(ああ、ずっと、ずっと貴方は私のそばにいたんだ)
彼女はゆっくり頷く。
(気づいてあげられなくて、すまなかった)
今度はゆっくりと彼女は首を横に振る。
そして目線をベットで泣きじゃくる少女へと向ける。その眼差しは例えようもなく優しげなものであった。
少女もまた同じようにそれをみやる。そうだ。
家族が家族を心配したり、死に目に取り乱したりするのは当たり前。
家族なんだから当たり前。
なら今はこのひとの家族として精一杯すべきことをしよう。縋って縋っていなくなることを
唯ひたすら哀しもう。
大丈夫、あたしのとき、あたしのことを泣いてくれる人は今もうここにちゃんといるから…
BouleOSが見落とした『認識の共通項』。それは「とある一族の家族の絆」。
タイムループを繰り返し、閉ざされた世界で当てもない旅を続けた少女。
大好きなおじいちゃんの膝元。
そこがRMX-114こと一六九の人生の安息にして終息地点で合った。
†
回廊を抜け、少年と少女が部屋に辿り着いた時、彼らの見たのは
病室のベットで身を起こしている好々爺の老人と、その膝元で泣きつかれ
今は穏やかな寝息を立てるロック少女の姿だった。
「――――」
少年は驚いた様に呟いた。
耳の聞こえない少女はその声を聞きとることが出来なかったが、何を意味する言葉を
いったのか明瞭に理解できた。
彼はきっとこのような類の言葉を発したのだ。
「あの人、僕の源流(オリジナル)だ」と。
少年は初めてしった。99%が魔人と謳われ、自らもそう名乗る一一族、何故自分達がそのような
名乗りをあげているのか、その理由を。残りの1%の存在を。
そう、何事も例外はある。そのことを決して忘れてはいけない。そしてそれを知ることはまた
次の新しい第一歩を踏み出すことへと繋がるのだ。
〜同時刻、同空間の通路にて〜
『はあ?なにいってやがる。少年のほうはあくまで賞品だ。じーさんの遺産引き継ぐのは、
この大会の優勝者、手前らの誰かだぞ。』
「「なっなんだってーーー」」
暫定1位と3位の声が綺麗にハモり、通路内に響き渡った。
( つづく
511
:
minion
:2015/12/27(日) 08:05:22
紫ノ宮緒子&天奈瑞。一人のおっぱいがおっきい。
tp://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=54238313
メリークリスマス! この2人も2015年のサンタガールだ!
緒子「プレゼントを受け取らないといたずらしますわよー!」
天奈「緒子、それハロウィンだから」
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