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ホーリーランド4 イラスト&SSスレ
1
:
サブGK(ENT)
:2013/10/19(土) 19:27:56
ホリラン4の作品はこちらにお願いします!
364
:
数胴兵香
:2013/11/28(木) 21:54:25
>>357-359
エ、エルザさーーーーーん!
ついにエルザさんが倒れてしまった。どうなってしまうんだ。
悲劇的な結末を避けるためにマリーさん頑張れ!
365
:
そーラン
:2013/11/28(木) 22:14:39
>>357-359
一発ネタ的な思いつきと「刑事っぽいキャラがいてもよくね?」
ってノリでやった手の込んだボケが、こんな形で俺に牙を剥くとは…。
しかもなんかマリーさんとのやり取りがやたらカッコイイ!
おっさんを良いように使ってもらってありがとうございます!
エルザさんの為に頑張れマリーさん!
366
:
数胴兵香
:2013/11/28(木) 23:24:18
ちょろいん化したい人にお薦めの危険なイベント世界格闘大会
・合気道上がりの転校生なら大丈夫だろうと思っていたらクリティカル狙いの脱衣四天王に襲われた
・魔人一家から徒歩1分の路上で生方キリエが全裸になって倒れていた
・足元がぐにゃりとしたのでござをめくってみると死体が転がっていた
・怪我をした転校生が襲撃され、目が覚めたらレアアイテムが奪い取られていた
・ビルで転校生に突っ込んで倒された、というか倒された後から転校生とかを挑発する
・宿が忘却の影に襲撃され、マッチング反応値も「行動内容も」全員白紙にされた
・病院から魔人一家前の道路までの間に死兆星に襲われた。
・引き分けになれば安全だろうと思ったら、試合の対戦相手が寝取られの聖女だった
・女性の3/20がちょろいん経験者。しかもちょろいん化が怪我を治すという都市伝説から「美少女ほど危ない」
・「そんな危険なわけがない」といって出て行った参加者が5分後ちょろいん化して戻ってきた
・「何も持たなければ襲われるわけがない」と手ぶらで出て行った参加者が靴と服を破られ全裸で戻ってきた
・最近流行っている格闘技は「睡拳」 枕を手に持って対戦相手に殴りかかるから
・賞品の少年から半径200mは連戦にあう確率が150%。一度襲われてまた襲われる確率が50%の意味
・世界格闘大会におけるめがみによる対戦者は1T平均1人、うち約4人が逸脱者(変身含む)。
367
:
そーラン
:2013/11/28(木) 23:47:59
>>355
「愛の狩人!あんたの相手はこの私だ!」
「あ、あなたは……鏑木諒子!なぜここに?まさか…私を助けに?」
「勘違いするなよ……私はあんたを助けに来た訳じゃない…」
「なら一体なぜ…?」
「強くなるためには、転校生に勝つのが一番手っ取り早いってだけの話だ!」
「で、ですが!もし負けてしまったら…!」
「いいから行けぇ!世界中の猫を救うんだろ!」
「え?いや…(結果的にはそうなるのでしょうか?)。」
「違うのか?正義のヒーロー!」
「!」
「この戦いが終わったら、うまいラーメン食わしてやる!いい店を知ってるんだ!(営業)」
「……楽しみにしています……どうか、ご武運を!」
―――――――――――――――――――――――――――――
みたいなやり取りがあったと勝手に脳内保管。
368
:
メインGK(minion)
:2013/11/29(金) 01:01:38
【SS・感想】
>>330
数胴兵香 1点
>>333
魔技姫ラクティ☆パルプ 6点 超時空軽空母『綾鷹』DEATH 2点
>>334
迷ド探偵たまき 6点 菊一文字 朱蓮 1点 猛信寺うのみ 2点 紫ノ宮 緒子 2点 魔技姫ラクティ☆パルプ 1点
リオレイア希少種 1点 神藤振子 1点
>>337
鏑木諒子 1点
>>338
天王星ちゃん 1点×6=6点
>>339
ラ・ピュセル 7点 トラロック 3点 紫ノ宮 緒子 1点
>>340
ラ・ピュセル 6点 鏑木諒子 3点
>>341-342
超時空軽空母『綾鷹』DEATH 5点 神藤振子 1点 リオレイア希少種 1点 鴻畔 2点 めがみ 1点
アン・ラクシー 1点
>>343
鏑木諒子 1点
>>344-345
ラ・ピュセル 6点 鏑木諒子 1点 墓森アラシ 1点
>>348
ラ・ピュセル 7点 トラロック 3点 クェル・クス 1点
>>349
超時空軽空母『綾鷹』DEATH 4点 めがみ 1点 アン・ラクシー 1点 クリムゾンロータス 1点
天王星ちゃん 1点 鏑木諒子 1点 ラ・ピュセル 1点 鴻畔 1点 シスター・マリー 1点
グレイシー川井 1点 宇多津 泡沫 1点
>>350
魔技姫ラクティ☆パルプ 5点 迷ド探偵たまき 2点 超時空軽空母『綾鷹』DEATH 1点
クリムゾンロータス 1点 ルガー 1点
>>351-352
迷ド探偵たまき 8点 魔技姫ラクティ☆パルプ 2点 ルガー 1点
>>353
数胴兵香 1点×4=4点
>>354
数胴兵香 2点 神藤振子 1点
>>355
ラ・ピュセル 7点 バジル 3点 鏑木諒子 1点 クェル・クス 3点
>>356
超時空軽空母『綾鷹』DEATH 3点 迷ド探偵たまき 1点 魔技姫ラクティ☆パルプ 1点 ルガー 1点
レズ・ナイト 1点 墓森アラシ 1点 天王星ちゃん 1点 鏑木諒子 1点 ラ・ピュセル 1点
>>357-359
シスター・マリー 5点×3=15点 鴻畔 1点
>>360-362
魔技姫ラクティ☆パルプ 5点+5点+6点=16点 シスター・マリー 4点 墓森アラシ 1点 鴻畔 1点
>>363
天王星ちゃん 1点×2=2点
>>364
数胴兵香 1点
>>365
鏑木諒子 1点
>>366
数胴兵香 3点 生方キリエ 1点 屋良励子 1点 めがみ 1点
>>367
鏑木諒子 1点
【行動提出SS】
鏑木諒子 2点 超時空軽空母『綾鷹』DEATH 1点 紫ノ宮緒子 1点 玖波瀬ぎり 1点 猛信寺うのみ 1点
天王星ちゃん 2点 屋良励子 1点 数胴兵香 1点
庵白彩 3点
魔技姫ラクティ☆パルプ 3点 迷ド探偵たまき 1点
アン・ラクシー 2点
鴻畔 2点
【イラスト・その他】
>>335
アン・ラクシー 8点 墓森アラシ 4点
>>336
魔技姫ラクティ☆パルプ 8点+7点=15点 鏑木諒子 4点 最上秋 3点
>>346
魔技姫ラクティ☆パルプ 5点×4=20点 数胴兵香 2点 シスター・マリー 2点
>>347
魔技姫ラクティ☆パルプ 7点
369
:
通りすがりの花の精
:2013/11/29(金) 01:02:34
>>356
(女王……女王様……行動提出です……行動提出SSを読むのです……)
(ラ・ピュセルは正義感キャラでなく……戦略家タイプのキャラです……)
(およそ1ヶ月前ですが……第1ターンの時点で明言しています……)
370
:
メインGK(minion)
:2013/11/29(金) 01:03:22
>>367
までが6ターン目終了時の集計対象となります。
>>370
以降は7ターン目終了時へ持ち越し。
371
:
メインGK(minion)
:2013/11/29(金) 21:32:51
【R-18】愛の狩人こと葦原美代子。
tp://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=40006462
飢えた狼とホワイトチョコレートです。
ちょっとえろいのでwikiには載せないか、アドレスだけ転載の方針で……。
372
:
ぽぽ
:2013/11/29(金) 23:23:41
鏑木諒子
tp://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=40009237
373
:
通りすがりのファルコネンの精
:2013/11/30(土) 03:33:09
>>369
(…違うのです、花の精。問題は常に動機と目的、そして手段になるのです。)
(…彼女の今回の目的は『転校生を倒すこと』ではありません)
(導き手は病院にいる可能性もありました。何故病院→公園ではなく公園から探したのか、
そして何故このタイミングでレアA消費して平然としているのか…そこが糸口です。)
374
:
ルガー
:2013/12/01(日) 23:38:01
シスターマリーです
tp://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=40053606
375
:
無垢なる導き手
:2013/12/02(月) 08:54:13
>>355
おおお 格好良く書いて頂いてしまったw
私では このようなガチな戦闘シーンは
書けないので すっごく嬉しいです!
ビームを撃つ決断を下すラ・ピュセルも
それを耐えて反撃するクェルも そこからの
決着の交錯シーンも どれも手に汗握る
緊迫感で 流石の素晴らしい描写力です!
そしてなにより 涙ながらに師匠の身を
案じるバジルさんの 可愛らしいこと!w
転校生になっても早々にリタイアしてしまって
ちょっと物足りなく思っていましたが
このような素敵なSSを頂けるなら
むしろ良かったなあ などと現金にも
思ってしまいましたw ありがとうございます!
それと 掛け合いが微笑ましいゲーム日記の方も
非常に楽しみにしておりますw
>本編21
まさかクェルと賞品の少年の間に
こんな縁があったとは・・・!
助けてもらっただけで恋に落ちるのは
いくらなんでもちょろすぎないかなー と
我ながら危惧していたのですがw
なるほど ずっと心待ちにしていたなら
それも無理からぬことですね!
ナイスな補完が嬉しくもあり 勝手に
プレゼントにされた少年に申し訳なくも
ありますw
部族に関する詳細な描写も光り
クェル・クスというキャラクターを
大変深めていただいてしまいました
クェル父のキャラもすごく良いですw
きっとこの家は子沢山だw
ラストの言葉足らず擦れ違いネタは
片言日本語キャラには鉄板ながらも
非常にレベルが高く 大いに笑わせて
頂きましたw
それにしても こんな発言を真に受けられて
しまうだなんて 一体少年は彼女たちに
どんな認識を持たれているんだろう・・・w
幾つも見所がある とっても素敵な
転校生化SSでした!
どうもありがとうございます!
376
:
ラクティ☆パルプ
:2013/12/02(月) 20:03:08
【パルプ出生の秘密】
人間界にやってくるすこし前のことです。
ラテン語を勉強するために公文書を閲覧していたパルプ姫は、自分自身に "QB" という注記があるのを見つけました。
妙な胸騒ぎがして調べてみましたが“母親から産まれていない”という意味らしいとしか判りませんでした。
パルプ姫は、母親であるはずのアルテマ女王に直接たずねてみることにしました。
「母上、私は実の娘であると聞いておりましたし、今まで疑ったことは御座いません。
しかし、『産みの親でない』と書かれているのは如何なる事情によるものでしょうか」
アルテマ女王は優しく答えました。
「可愛い娘よ、あなたが私の実の娘であることに間違いはありません。
まずは、こことは違う打ち捨てられた世界について話さねばなりません。
その世界ではあなたは男の子で、マジカニア人は成人までは男性、その後は女性となる設定でした。
これは没設定なので、あなたは普通に女の子だから心配はいりませんよ。
そして『実の親』なのに『産みの親』ではない、つまり『父親』だという隠し設定でした。
キャラ確定直前に逸脱者をやめたのですが、エピソード記述に修正漏れがあったのです」
「そのようなメタな話を聞きにきたのではありません」
「――よい機会です。あなたに真実を伝えましょう」
そう言って女王は、パルプ姫を城の奥へと連れて行きました。
そこには、大きな炉のような魔法技術プラントがありました。
「これが代々王家の者を生み出してきた“インキュベイター”です。
地球からマジカニアを切り離している『大いなる隔離』の維持は、身体に激しい負担が掛かります。
ゆえに、私たち王家の者は出産に耐えることができません。
そこで造られた代理出産装置が、この "QB" なのです」
「では、私は間違いなく母上の娘なのですね」
「勿論ですよ」
アルテマ女王は、パルプ姫を優しく抱きしめました。
「もし人間界修業の最中に万が一身ごもるようなことがあったら、すぐに戻ってくるのですよ。
卵を "QB" に移す必要がありますからね」
「はい。母上」
「でも避妊はちゃんとするのですよ。夏から秋の繁殖期には必ず避妊魔技を忘れないように」
「は、はい」
「初めての時は脱皮直後が痛くなくてイイらしいけど、まあタイミング的に難しいかな」
「は、母上、ちょっと生々しすぎ」
「あとは――」
「母上……止まって……」
377
:
ぽぽ
:2013/12/03(火) 00:09:38
猛信寺うのみ
tp://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=40070908
378
:
天王星ちゃん
:2013/12/03(火) 00:35:34
応援感想
>>372
カッコイイ! キリッとした目が芯の通った性格を表しているようでいいですね!上着を腰に巻いてるのもフランクっぽくていいなぁ。
>>374
これはなかなかカッコイイマリーさん! 白手袋と修道服で清楚さとか真面目さを出しておきながらタバコが一気にぶち壊してるこの感じ、いいですねー このマリーさんは本当に「ぶっ飛べ雑魚共!」とかいいだしそうです。 あと十字架の模様がやたら細かくて凄い!
>>376
ほほう、パルプちゃんの出生の秘密!タイトルからして気になる内容だ! ボツ設定wちょっとメタいですねw 成人まで男性で成長したら女性って設定でもそれはそれで面白いですね! インキュベーターというと安易に某淫獣さんが浮かんじゃうけど、調べてみたら人口孵化装置のことなんですねー そして女王さまww
>>377
今回の対戦相手うのみちゃんだー!雪球を投げているだけのはずなのにやたら強そうに見えますねー。あと帽子の絵がいいですね!こういうの好きです!
庵白彩行動提出SS
やりたい放題場を乱すって方針もそれはそれでカッコイイですねー!こういう行き当たりばったり感も私好きですよー。
アン・ラクシー行動提出SS
医者が怖いというよりアン・ラクシー先生が強すぎるからなのでは…w 相変わらずナス子は誘導してきますねw それに応じるアン先生も人が良いというかなんというか!
シスター・マリー行動提出SS
ひゅー!マリーさんのSSだー! 親友の為に転校生と……カッコイイなぁ。最優先目標とは戦えなかったようですけど、病院は破壊されないようで何より! 吸血鬼VSシスターですかー。十字架って吸血鬼に効くんでしたっけ…?とにかく面白い組み合わせになりましたねー。
379
:
紫ノ宮 緒子
:2013/12/03(火) 01:27:24
〜〜とあるお嬢の中指直立(とあるおじょうのファックですわよ)〜〜
『神酒(パワーアップイベント)』
※使用アイテム:ヨーグルト
ようこそ旅のお方。
こんな夜更けに神聖なる我が社にどんなご用件でしょうか?
今までどおり怪我の治療なら昼間に病院の方に来られたでしょうし。
こちらに立ち寄られたという事は、更なる力をお望みですね?
でしたらこちらのお神酒を一献、飲み干し下さい。
傷はたちどころに癒え、或いは眠れる力が目覚めるかもしれません。
(「あの……」)
──────────話が旨すぎて胡散臭いですか?
ご心配には及びません。
このお神酒は神便鬼毒酒と申しまして、平安の世より伝わる由緒正しき霊酒です。
鬼が呑めば死に至る猛毒となりますが、正しき人が呑めば力が湧いてくる霊験あらたかな代物です。
ですからご安心下さい。
(「あの……もしもし?」)
──────────”鬼(いつだつしゃ)”が呑まぬ限りは。
(「あの……ちょっと宜しくて?」)
「ん?ああ、はいはい。どうしましたか?」
「ノリっノリの所申し訳無いのですが、その、私……、まだ未成年でして……」
「……ああ、なるほど。お酒は飲めない、と。 そんな方のために、こちらを用意してあります」
=============================
ゴトリ、と置かれたのは500mlジョッキ。
白くドロついた液体で満たされたそれは、あまりイメージの良いものでは無い。
「……これは?」
「お神酒です」
「……ヨーグルトのように見えますが」
「お神酒です」
「……お神酒って普通、お猪口一杯だけ飲めば良いんjy」
「お神酒です」
「……正確に言えば、お神酒の元、と言った所でしょうか」
あからさまに怪しんでいる緒子の警戒を解くべく、月の巫女は続ける。
「こちらの白い液体。これを醸造、発酵し、濃縮したものが霊酒となります」
「それら過程を省いている訳ですから、同様の効果を得るためには、その分、多量に摂取する必要があるという事です」
「理屈は分かりましたが……」
理解は出来ても納得は出来ないのであろう。
ジョッキを掴む緒子の手は重かった。
無理も無い。
白い。ドロドロしている。あとなんだか変な臭いもする。
見た目はヨーグルトのようにも見えるが、明らかに美味しくは無さそうである。
花も恥らうお嬢様の緒子で無くとも、これを飲み干せと言われれば躊躇もするであろう。
「悩んでいれば、その分ハードルも上がりますよ? ささっ、ぐいっと」
「う……」
「鼻を摘んで一気に。腰に手を当てるとなお良いですね」
「う、うう……」
「緒子ちゃん!」「緒子ちゃん!」「グイっと!」「グイっと!」「これからも!」「これからも!」「月の巫女を!」「月の巫女を!」「よろしくね!」「よろしくね!」
「ふ、ふぇえ……」
「……所詮、お嬢さまには無理な話でしたね。どうぞお引取r」
「やってやりますわ!」
チョロい。
380
:
紫ノ宮 緒子
:2013/12/03(火) 01:27:54
<続き>
「んっん ぶぁ」
粘度のある液体が緒子の喉に注がれる。
口中を埋め尽くす咽返る臭いは、より一層緒子へ拒絶の感情を抱かせる。
瞳には薄っすらと涙を浮かべ。
白い液体は、はしたなく口元から零れる。
緒子の首筋を伝い、ゆっくりと。
ワンピースは、ゆっくりと汚されていく。
「んー んっんぅー」
どれほどの時間が経っただろうか。
数秒?数分?数時間?
緒子には、刹那であり永劫にも感じられた時間。
ゆっくりと、ただ確実に。
ゴキュリ、ゴキュリ、と、喉を鳴らしながら、
白い液体は確実にその量を減らしていった。
=============================
「〜〜ぷはっ! の、飲み干しましたわ……」
「……お見事です。どうです?お代わりなd」
「結構ですわ!」
「ふふふ、そうですか。それでは、どうぞ、お気をつけて。貴方の活躍を祈っております」
「……ありがと、ですわ」
そう言って、緒子は振り返らずに、部屋を後にする。
緒子は、再び戦場へと足を運ぶ。
彼女にどのような結末が待っているのか、それは未だ分からない。
彼女は歩く。
彼女は出会う。
そして、彼女は交差する。新たな好敵手と。
物語は始まる。
物語は紡がれる。
物語は続いていく。
物語は――――。
「今は、ゆっくりと見守らせてもらいましょう。貴方の物語を」
月の巫女は、誰に言うでもなく呟く。
その語気はいささか楽しそうだ。
「それに――――」
「それに――――。 私もまた、物語の登場人物の一人なのですから」
――――物語は佳境を迎える。
381
:
ラクティ☆パルプ
:2013/12/03(火) 23:28:40
財前倉持社長。踏まれたいです!
tp://pic.twitter.com/KNVo982fF4
妃芽薗ラクロス中等部キャプテン、大納言蘭さん。
「ハハハ、ラクロスこそが最速の格闘技と知ったので死ね」
tp://pic.twitter.com/e8aSjkpBoQ
・大納言先輩はエクスデスみたいな発言をする人ではありません。
・普通のエクスデスも「ハハハ死ね」みたいな発言はしません。
・ちっこいのはパルプ(プリキュアのキャラクター)の真似をしてるパルプ(甲殻類)です。
382
:
ぽぽ
:2013/12/04(水) 00:03:02
天奈 瑞
tp://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=40086737
383
:
ゆとりのひじ
:2013/12/04(水) 00:22:30
いつぞやの恵比原静穂ちゃん見つけた記念。
ホリラン4のシステムはよくわかんないんですが、ここに貼っとけばパルプちゃんの点になるのかな?
tp://p.twipple.jp/mXbw9
384
:
メインGK(minion)
:2013/12/04(水) 18:51:57
【R-15くらい】焔狐こと数胴兵香。
tp://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=40096005
金髪JC巫女です。クリックで邪魔な布が消えます。
ちょっとえろいのでwikiには載せないか、アドレスだけ転載の方針で……。
385
:
そーラン
:2013/12/04(水) 21:55:23
>>372
戦闘にならなかったから描いてもらえないと思ったけどそんなことはなかった。
半袖調理服だと腰に巻けないので冬場に向けて長袖にしたんだなと勝手に納得。
386
:
ぽぽ
:2013/12/05(木) 00:09:32
LoverSuitの女こと神藤振子
tp://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=40102864
387
:
ルフトライテル
:2013/12/05(木) 02:38:54
シスター・マリー
tp://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=40105652
388
:
ラクティ☆パルプ
:2013/12/05(木) 19:00:37
値の張りそうなスーツを上品に着こなした女性が、病院を目指している。
その表情はやや苦しそうだ。どこか怪我をしているのだろう。
しかし、病院の前に辿り着いたところで呼び止められる。
「財前さん――私と勝負してもらいます」
少女は、ピンク色の瞳に非情な決意を湛えながら言った。
「ああ。打撲の治療が終わったらな……というわけにも行かなそうだね。先日とは随分顔つきが違う」
「はい――どうしても勝ちたい理由ができたのです」
◆
【パルプ最後の戦い】(第7T、財前vsパルプ)
◆
「ビル投げを失ったあなたに、最早勝ち目はありません。怪我をする前に降参を――」
冷たく宣告する言葉を、財前の掌底が遮った。
素早い踏み込みからの打撃が額を打ち抜く。
脳を揺さぶられ、よろめき後ずさり片膝をつくパルプ。
財前倉持に格闘技の経験はない。
だが、魑魅魍魎が跋扈する経済界で戦ってきた経験と膂力は一流格闘家に比肩しうる。
ミクロ経済界学の応用で体内を流れる氣のキャッシュフローを御して放たれた発剄の威力は御覧の通りだ。
「忠告ありがとう。御陰で不意打ちの機会をもらえたよ――卑怯とは言うまいね?」
発剄の衝撃でパルプの髪留めが砕け、ポニーテールがバサリとほどけた。
「はい。真剣勝負に卑怯などありません。行きます! パルプ☆マジカニカ!」
長い髪を振り乱し、勢い良く立ち上がりながら真魔法を詠唱する!
胸には賞品の少年への熱い想いを込めて!
財前もまた、襲い来る攻撃を受け止めんと精神集中し鋼の意思を燃やす!
マイティ☆エモーション!
熱い想いが暴走し、激しい光が二人の身体の内側から迸り大爆発を起こした!
パルプが纏う光のドレスは爆風で引き裂かれぼろ布のようになる!
女性らしい丸みがイマイチ不足した直線的スタイルが晒される!
財前の上等なスーツとシャツも無惨に破れ素肌が覗く!
「チィッ! 魔法って奴は訳がわからないな!」
長年経済界で闘ってきた財前を以てしても予測不能の魔法攻撃は対処困難!
いや、むしろ経験があるからこそ不可思議な攻撃に虚を突かれるのだ!(スキル「vs闘年」)
財前は警戒してパルプから離れ、体内バランスシートを整えようとした。
しかし――ズドンッ! 財前の足元で光の爆発!
予期せぬダメージに倒れる財前!
「グローリアス☆マイン……あらかじめ罠を配置しています。あなたは魔技で全身の骨を砕かれ敗れ去るのです」
389
:
ラクティ☆パルプ
:2013/12/05(木) 20:42:55
「小賢しい真似を!」
財前は窓ガラスを突き破って院内に退避!
無人の病室を通り抜け、暗い廊下を駆ける!
パルプの魔技トラップ領域を抜け出さねば、まともに闘うことはできない!
「逃げても無駄です! パルプ☆マジカニカ!」
窓の外から叫ぶような詠唱! 追撃の真魔法! 再び両者の体が光の爆発を起こした!
一定距離内ならばマイティ☆エモーションは遮蔽物に影響されない!
財前の衣類が更にダメージを受け、均整の取れたスリムなスタイルが露わになる!
しかしパルプの着衣ダメージは更に深刻だ!
もはやその未成熟な体を覆うのは下着のみ!
妃芽薗学園内購買部で購入した優等生的な白い下着姿となったパルプだが、表情に憂いなし!
マジカニカの加護を疑わず、この脱衣効果が自分を勝利に導いてくれると確信しているのだ。
荒い息を吐きながら手術室に滑り込み、財前は後ろ手で鍵をかける。
体力の消耗が激しい。形勢は圧倒的に不利だ。
(なんとか逆転の糸口を見いださねば……)
照明を点ける。手術台の上で何かが金色に光った。
それは、パルプが普段は腕に嵌めているバングルだった。
バングルから光の弾丸が放たれ財前を撃つ! 遠隔起動魔技トラップ発剄!
「ぐふぅっ!」
壁に叩きつけられ、ずり落ちる財前。
「プリズム☆ブレイク」
廊下で呪文が唱えられると、扉の鍵が虹色の光を発して外側から強制魔技開錠された。
そして扉が開き、白い下着姿の魔法少女がゆっくりと手術室に入ってくる。
手にするラクティ☆ロッドが白い光を冷たく放つ。
「罠は病院敷地内全域に仕掛けてあります――逃げても無駄と言ったはずです」
ロッドを高く掲げ、融資打ち切りを告げる銀行員のような淡々とした口調でパルプは言った。
「油断も容赦も致しません――とどめです。パルプ☆マジカニカ」
三度目の真魔法!
高級マスカラの効果によって一時的に高まった精神エネルギーの総てを注ぎ込んだ必殺の真魔法が放たれる!
空間が歪み、パルプの頭上に召喚されたのは……おなじみマリンモンキーの巨大ぬいぐるみ!
「ウソ……きゃああぁーっ!」
押し潰されるパルプ! 本大会三度目の自爆魔法ファニイ☆ファンブル! なんという不運!
390
:
ラクティ☆パルプ
:2013/12/05(木) 23:00:36
(――この時を待っていた!)
秩序の守り手に敗れデッド・キャット・バウンスを失った時点で、財前倉持が優勝する可能性はほぼゼロとなった。
だが、たとえ賞品の少年に全裸に剥かれても、LoverSuitの女に全裸に剥かれても、財前は戦線離脱しなかった。
長年培ってきた相場勘が、まだ損切りすべきタイミングでないと告げていたからだ。
いずれ流れがプラスに転ずる時が来る、そう読んで屈辱に耐え続けた。
今こそ清算の時!
財前は渾身の発剄を黒い巨大ぬいぐるみに叩き込む!
打ち込まれた氣のエネルギーはぬいぐるみを伝ってパルプへと流通!
マリンモンキーの縫い目が流れるエネルギーに耐えきれず断裂! ぬいぐるみ爆散!
大量の綿が手術室に舞い踊る!
「げほっ、げほっ。おかしい……こんな展開は絶対におかしい……」
舞い散る綿の中、青色の血を吐きながら魔法少女がよろよろと立ち上がった。
「これじゃあ、第5ラウンドの攻撃順が戦闘結果と逆になってる……」
「……まあ、そんなミスもあるさ。気付いたのがレス投稿後だったんだから仕方ないだろう」
「そうだね……」
「じゃ、続けようか」
「はい」
血が混じった咳をしながら、パルプは呼吸が苦しくなるのを感じていた。
鰓付近の血管に損傷を受け激しく出血しているのだ。
これでは正確な呼吸を必要とするマジカニア語による精神集中チャント☆ブリージンができない。
財前は苦しげなパルプの様子を慎重に値踏みしながら気力を整えている。
パルプはグローリアス☆ボマーを撃とうとしたが……精神集中できず不発!
勝算ありと見て取った財前は更に発剄を打ち込む!
吹き飛ばされたパルプは手術道具を乗せたカートに激突!
銀色の器具が飛び散る!
間髪を入れず財前の発剄!
人工心肺装置を薙ぎ倒して吹き飛んだパルプは反撃できない!
財前は太極拳のような動作で精神収支を整える!
そこにパルプはボロボロの精神を編んで必死のグローリアス☆ボマー!
財前の腹部をロッド突きが襲いその先端で光の球が爆裂!
財前吐血!
だが倒れず反撃の発剄! パルプを壁に叩き付ける! 壁にヒビが入る!
ダウンも許さず更に発剄! 壁のヒビが広がる!
更に発剄! 三連壁コンボ! 遂に頑丈な手術室の壁が砕けた!
病院の中庭に弾き出され倒れたパルプは、そのまま立ち上がることができなかった……勝者、財前倉持!
391
:
天王星ちゃん
:2013/12/05(木) 23:52:04
七日目の朝 -side Uranus-
tp://www.pixiv.net/novel/show.php?id=3134084
392
:
超時空軽空母『綾鷹』JAKE
:2013/12/05(木) 23:55:38
【 Battle Cinderella『女王』の敗北 〜姫騎士たちの散華〜part3】
○ 病 院
猛信寺うのみ VS ルガー
猛信寺うのみ
大会参加者をドン引きさせた最悪「狂気の魔女」の最初の犠牲者だな。
右足切断、肋骨骨折と1ターン目からエライ目に会って、進退危ぶまれたが見事復活。
実はこの敗北の時、体力+4になり、以降の戦いにおいてかなりの恩恵を得ている。
「忘却の影」の敗北の際でも攻撃+4になっているので敗北するたびに異常に強くなっているキャラ
でもある。超回復力といい、実は某戦闘民族の末裔なのかもしれん。
成長も理想的で大会屈指のファイタータイプに成長。気弾一発スロットに入れるだけでもう大抵の対戦相手は逃げ腰だ。
ルガ―は、中盤以降、ぼっちがいると颯爽と対戦相手に現れるお助けキャラに。
…実は某黄金バットの関係者なのかもしれん。
○刑 務 所
第一試合
庵 白彩 VS 転校生(闇の守護者)
庵 白彩。
死神にとり付かれた業曇流の使い手。
能力うんぬんより死神(ぷらずま)憑きがとにかく問題だった奴だな。
反応値も高いので狙われるとかわしにくいところも厄介だ。
6ターン目で転校生の単独撃破に成功。精神的にも能力的にもアイテム的にも
著しく成長。終盤の鍵を握る『キー&キラ―』でもある。
第四試合
玖波瀬ぎりVS 菊一文字 朱蓮
日本政府側のアレだな。
転校生「報道少女」狙いは完全に予想外だった。
策も戦術も確かだし場所選びも問題なかった。ただ不運だった―としかいえん。
おばちゃん襲撃はまあ予測できないだろう。
予測してても対策ないし、こちらにも来る可能性もあったから最後は運だが。
「報道少女」を引っ張りだしたことでラストの地下カジノ前までに既存の転校生は
全員引っ張りだせた形になるな。残り転校生は2名―てーか映は、特にChoro-in
関係ないし、除外か。ふむ上出来だ。
第五試合
天奈瑞 VS ヴァッファローヴェル
天奈…あの学園の生徒会長か。…ん、違うのか…まあいい…あそこではすれ違う形に
なったので直接面識はないが、なかなかクレーバーで堅実な戦い方をする奴だな。
「闘いの年季」でなく「強者の風格」を選択したところも実に目ざとい。
MP減少効果は2戦目以降や転校生連戦時に極めて有効だし、これならVS闘いの年季
をとったわらわやラクティに狙い撃たれる恐れもない。
ヴァッファローは周りのHPがあがってくるとキツイ展開が続くな。発勁ゲーだし。
第六試合
バジル VS 紫ノ宮 緒子
馬鹿2号。兼『今回の主賓』…のつもりでいたが…刑務所いったか。
優勝を狙うなら上位ランカー(2〜8位)ずらっと並んだ公園に来て、姫騎士無双が
オススメだったな。11位からなら4位相手なら210万稼げる。
上手くアン先生討ちとればいっきに上位3名、3つ巴展開までいけたんだが
そいや4日目も海岸来てたな…はっ、まさか奴はDOZZI-KO? DOZZI-KOなのか!?
くくく鏑木がHiro属性だとすると紫ノ宮はHiroin属性ということか…ならば用意せねばなるまい
お前達をサポートするサイコロ型知能ロボットをな!
くくく、大会終了後楽しみに待っておれ1号2号よ。
バジル、貴様、まさか師匠を乗り換e…(文章はここで途切れている
―――――
――――
――
393
:
ラ・ピュセル
:2013/12/06(金) 00:02:13
――――貴方は守るべき者の在る男子でしょう。
――――己の身で真正面から向き合わずしてなんとするのです。
――――それには勇気が必要で、そこには困難が待ち構えていようとも。
――――岸颯太。困難は乗り越えるものです。
白く霞んだ水色の上に、透き通った深い青、その上に抜けるような濃い藍色。
幾層もの青を塗りこんだ、どこまでも広がる爽快な青空。それは清々しい陽気の晴れ渡る夏空。
見あげる者の心まで晴れやかにするかのような、そんな好天。
「ラピちん、今日はスッゴイ機嫌良さげだねー」
蒼天に浮かぶ、太陽の光を弾いて白く輝く千切れ雲を見上げていたラ・ピュセルと衣紗早雨衣。
大会の初日で数奇な運命の元に巡りあったこの二人は、今日も共に並び歩き、言葉を交わす。
世界格闘大会も残すところあと二日。大会開始より七日目。試合開始直前の一時。
「雨衣にも分かりますか」
「なんか、憑き物が落ちたって言うか? 肩の力が抜けたって言うの? 昨日の夜からかなぁ。そんな顔してるよ」
雨衣がラ・ピュセルを見あげて弾むように笑い、ラ・ピュセルが雨衣の言葉を受け止め柔らかく微笑む。
二人はのっぺりとした、とてつもなく高く、白い壁の前で一度立ち止まり、改めて壁に沿って歩き出す。
なんの装飾も取っ掛かりもない、爽やかな夏の陽射しを鈍く反射し続ける、無言の壁を横目に、談笑は続く。
「大会参加前に、恋心を伝えられないでいる男の子の背中を押した台詞が、ずっと胸につかえていたんですよ」
「へっ? ――あーえーっと、大会前に会ったっていうファンの男の子の話?
へえー、ナニナニ!? 病気のお友達ってその子のカノジョ……っていうか片思いの相手だったの!? ワァオ!」
「雨衣はきっとすぐにその子と会う事になりますから、恋の行方はその時にでも」
「ええっ? 何そのもったいぶった感じ!?」
「まあ、それで、ね。――困難を乗り越えろって助言をした私が、困難に立ち向かわなくてどうするのか、と」
「んー、それで転校生に挑んだんだよね。それは昨日聞いたけど」
首をかしげながら顔を見つめる雨衣に、ラ・ピュセルは笑った。
「困難――乗り越えられましたね」
それは少し照れくさそうな、大人びた風貌のラ・ピュセルからは思いもかけない、子供のような笑い顔だった。
予想外のラ・ピュセルの表情に、しばしぽかんとした雨衣であったが、
「――うん! 昨日のラピちんはホント格好良かったよー! いつもの五割増しくらい! 例えばねー」
言葉の意味が頭に届くや、ころりと表情を明るく変え、両手を広げ嬉々として力説を始めた。
394
:
ラクティ☆パルプ
:2013/12/06(金) 00:03:05
>>390
の続き
冷たい雨が降り出し、傷付き倒れたパルプを濡らした。
湿度が高くなって、痛めた鰓での呼吸が少し楽になる。
(また負けちゃった……でも、次こそは勝つ! あの人に逢うために!)
パルプの瞳はまだ輝いている。
そして、明日の戦いのためにパルプは立ち上が……れない!!
(えっ……嘘……身体が言うことを聞かない……!?)
全身がピクリとも動かない。
首の後ろからゾワゾワと悪寒が広がってくる。
「たぶん……マリーはんの聖なる力やな。一日遅れで効いてきたんやと思う」
使い魔のリミラヴが言った。
「もう戦うのは無理やな。お疲れさん。よう頑張ったと思うで」
「そんな……私はまだ……どうして……どうしてマジカニカが私を裏切ったの……?」
雨に打たれて横たわりながら、パルプは大粒の涙を零し、泣いた。
「たぶん、姫はんが負けた方がマジカニアにとって良いことだったんやろうなぁ」
「えっ……なんで……?」
「リミラヴの役目もこれで終了や。色々辛い目にあわせてしもうたな。堪忍してや姫はん」
リミラヴは、寂しそうな、ほっとしたような、悲しそうな顔で言った。
「リミラヴはな、姫はんのこと、本当に大好きだったんやで。それだけは信じてや」
「……何を言ってるの? 全然意味がわからないよ……?」
「……」
水色のマリンモンキーは、質問には答えず黙って背を向けた。
そして、動けぬパルプをその場に残したまま歩き出した。
「……? 待ってリミラヴ、どこに行くの?」
長年共に歩んできた使い魔の背に、パルプは呼び掛ける。
だが答えは無く、その背はだんだん小さくなってゆき、雨の中に消えた。
パルプは独り、雨の中に残された。
身体は動かない。
なぜマジカニカは私を裏切ったの?
どうしてリミラヴは私を見捨てて行ってしまうの?
もう……何も……わからない……。
(『パルプ最後の戦い』おわり)
395
:
ラ・ピュセル
:2013/12/06(金) 00:07:18
>>393
から引き続き
足元のアスファルトから、うっすらと陽炎が立ち昇る。
右、左と首を振れば、どちらも白い壁が陽炎に揺らぐ先まで伸びている。
そして正面。その白い壁に、巨大で重々しい鉄の扉がどっしりと構えている。
世界格闘大会七日目。ラ・ピュセルが選手として試合を行う会場に選んだ、魔人刑務所である。
現在はTOKYOの中で気兼ねなく魔人同士が闘える場所として、大会用に特別に開放されている。
門の横に設えられた警備員室で面通しを終えると、金属の擦れる甲高い音が辺りに鳴り響き、巨大な扉が口を開ける。
「ラピちん、今日はやっぱりその眼鏡かけたまま闘うんだ……」
巨獣の咆哮の如き騒音の中で、ラ・ピュセルのかける眼鏡に気付いた雨衣が、先ほどまでと一転、そっと呟いた。
「ええ。戦友からの贈り物ですから。それだけで力が湧いてきます」
それを耳ざとく拾ったラ・ピュセルが言葉を返す。
その顔にはアンダーリムの眼鏡がかけられている。髪はすでに自前の眼鏡を引き伸ばした髪留めで結わえてある。
今、ラ・ピュセルがかけているのは、前日の夜に対戦相手クェル・クスから渡されたものであった。
「ラピちんの機嫌が良いのってさー」
「はい?」
「やっぱ昨日のクーちゃんの押しかけプレゼントが嬉しかったんでしょー?」
「雨衣は昨日からずいぶんと気にしてますねえ」
どこか拗ねたようにむくれる雨衣を見て、ラ・ピュセルが苦笑する。
そういえば雨衣から初めて貰った贈り物も眼鏡だった――――などと、思い出しても流石に口に出す事はしない。
大会六日目。試合が終わり、自室へと戻ったラ・ピュセルの元にクェル・クスがやってきたのが昨晩の出来事。
死闘とも言える闘いをしたばかりであったが、クェル・クスはにこやかに、晴れやかに、そこにいた。
真っ向勝負 ありがとう
貴女の幸運 願ってる
そんな言葉と共に贈られたのが、今、ラ・ピュセルが身につけているアンダーリムであった。
その後、ラ・ピュセルの大会での闘いを元にしたアニメ版『ラ・ピュセル』のOVA制作の話が出ている事や、
その作品の声優に対戦相手選手を起用する案が出ている事などを二人で話しあい――――
そこに雨衣がやってきて、更に場が賑やかに、姦しくなり――――
その末の、今日である。
昨晩の喧騒を思い出し、また現在隣でぷっくりとふくれる雨衣を見て、ラ・ピュセルは思わず笑顔になる。
空には蒼天。横には友が。この任務に就いて以来、ずっと肩にのしかかっていた重みも、すでに無い。
「雨衣にはいつも感謝していますよ」
本心から、ラ・ピュセルはそう言った。雨衣が少し照れて顔を逸らす。
雨衣がいなければ、裏でもヒーローらしく振る舞おうとは思えなかったろう。
雨衣がいなければ、困難に立ち向かう事もなかったろう。――――困難を乗り越え、この決心をする事もなかったろう。
「さあ――参りましょう」
前を見据えるラ・ピュセルの視線の先。ひときわ大きな音をたてて、刑務所の扉が完全に開いた。
<世界格闘大会七日目、ラ・ピュセル&トラロック、終末に向けて歩を進める>
396
:
ぽぽ
:2013/12/06(金) 00:38:51
tp://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=40119671
ラクティ☆パルプ
397
:
超時空軽空母『綾鷹』JAKE
:2013/12/06(金) 00:46:25
†††
「――――」
施設に備えられたTVから、とめどなく実況の絶叫が響く。
今まさに各地で転校生と称される乱入者と大会参加者たちの試合が行われんとしていたのだ。
その様子は次々とTVに映し出され、視聴者達のボルテージも最高潮に達していた。
ここでもか。
三越シュウは、軽く息を吐くと周囲の様子をそれとなく観察する。
場所は某病院のロビー。
フロワーは青を基調としたフロワーリングがされている。なんでも昔は白一色だったらしいが、
青のほうが精神安定の効果があるということで最近はこちらのほうが主流らしい。
だが今、それは何の効果も発していないように見えた。患者達は興奮も露わにTVに映し出される
世紀の出し物にくぎ付けとなっていた。もはや全国各地、皆、同じ状況だろう。
(――まあ、自分はあまり落ち着いてはいられない立場にいるわけなのだが)
ここまで今回のミッションが難航するとは三越も思っていなかった。
原因の一つはあの綾鷹と言う女だ。あの女は転校生が倒される現場に必ず居合わせ、素早く
彼女達を確保し自分達の手の出ない場所に隔離していったのだ。
(――なら別の場所で倒されたもう片方の転校生を確保すればいい。)
具体的にいえば”秩序の守り手””狂気の魔女”2名。
これも失敗。
三越の口の中に苦いものが混じる。
ある意味、こちらのほうが被害が大きかった。
確保できないどころか現場に向かった諜報員の音通がプツリと切れ、再び彼らが戻ることはなかったのだ。
スズハラの狙いが完全に掴まれている。まさかという思いだった。
今回のスズハラ機関の目的は「転校生級存在の誕生プロセスの解明」ではあったが、
それは『少年の確保』を意味するものではなかった。
彼らに与えられた任務は、最低一人の「転校生」の確保そしてその人物に纏わる詳細な
情報を入手すること、それだけだった。
各機関が目の色を変える『賞品の少年』など後回し、いや入手など論外だった。
寧ろ少年自体どこか組織が手中に収めたほうがスズハラには都合のいい展開といえたからだ。
自分達は本体がなくとも容易に謎を解明できる。
要は―――真実を確定できる情報だけでいい。真実など『名推理』すればいいだけの話だからだ。
スズハラにおいてはなまじの真実より名探偵の推理のほうが優先される。
他の既存組織では決してまかり通らない異常な理屈。それがこの組織では平然と幅を利かす。
必要なのは名探偵が推理に必要な材料だけで有り、凡百の真実など塵芥に等しいのだ。
実は愉快ではないが、苦難の末ターゲットを手に入れた組織。そこがその謎を、解明し実用化に
こぎつけた頃には彼女たちの組織は悠々その対応策を編み出し終えているのだ。
そして
蹂躙される。
”Joker”を掴んだその組織は謀略の果て、スズハラによっていいように『虐殺』されるのだ。
三越は音もなく、ロビーを抜け、病廉へと入る。
だが、そのセオリー外の動きを相手に読まれた。異常に輪を掛けた異常である。
あの軽空母以外にもこちらの動きを察知し動いている者が居る。今となっては明白だった。
そしてそいつに関しては存在の尻尾どころか影すら拝めていない状態だ。
「―――陽動役と実働隊。我々と同じというわけか」
そしてここにおいて転校生戦の同時多発である。完全にこちらを誘っているといえた。
流れる様にそして極めてサイレントに廊下を移動する彼女は白衣を纏っていた。
軽く衣を翻し、胸元のIDカードを確認する。
「―――――だが、生憎と私には判る。”彼女”の居場所が。だから」
三越シュウは彼女が放つ特有の周波をキャッチすることができる。
万が一を予想し、彼女の上司によって仕組まれたもう一つの策、闘い敗れたキリエ自身を
野に放ち回収『対象』と化す。
そして、囚われたのならあの少女を回収するのだ。
「使命は果たさせてもらう」
そう彼女に記憶された『ログ』を見れば、名探偵はそれだけで真実を解き放つ。
そして、いつものスズハラが始まるのだ。
その為には自分は彼女を取り戻さなければいけない。
398
:
超時空軽空母『綾鷹』JAKE
:2013/12/06(金) 01:01:49
†††
客観的に見て、三越シュウ始め、今回のスズハラの諜報員に落ち度はなかったといえる。
彼らは自身の実力を見誤ることなく過分に発揮し、十全にことに当たっていた。
ただ、もう少し深く突っ込んで考えるべき点も幾つかあったかもしれない。
例えば、あの傲慢な性格の女王様が何故、陽動役などと言う役回りに徹して
いるのか等。
適性云々はあるだろう、しかし通常、囮や陽動というものは実力が劣るものがするものだ。
彼ら自身、シュウとキリエの両者の関係を見れば、明らかだろう。
そしてスズハラの諜報員は何故一人も帰らなかったのか。何故、今も持って相手の影すら掴めなかったのか
彼女は現地入り以降、今回の”相方”と連絡すら取ってないのだ。
それでも彼女は相方がへまをするなどと微塵も考えていなかった。
綾鷹の態度が如実に答えを示していた。
『下手の考え休むに似たり。』と
今回の”相方”は、彼女を含め全員の上手を平然と行くような輩なのだ。
彼女がこいつとなら面白そうだしと、うっかり識家の仕事を請け負ってしまうような輩。
彼女は最初から相方に合わせるのは無理と割り切ってニヤニヤ笑いながら事態を楽しむことにしていたのである。
そして
三越の背後で金貨が一枚、宙を舞った。
────────── 三越シュウ VS Traveler of Venus ―──――開始
( Battle Cinderella〜姫騎士たちの散華〜了)
399
:
そーラン
:2013/12/06(金) 01:29:42
>>392
ヒーロー属性とか言ってもらえるとプレイヤー的にはかなりうれしいです!
7ターン目は完全にかませ的な無様を晒してしまったけど、最後のターンは何かしらやってやりますよ!
シスター・マリー行動提出SS感想
マリーさんイケメンすぎだろ…。
エルザさんが助かってみんなでハッピーエンドになったらいいなぁ。
400
:
メインGK(minion)
:2013/12/06(金) 02:13:10
【SS・感想】
>>375
クェル・クス 2点
>>376
魔技姫ラクティ☆パルプ 8点
>>378
天王星ちゃん 1+2+2+1+1+1+1=9点
>>379-380
紫ノ宮緒子 7点+8点=15点
>>385
鏑木諒子 1点
>>388-390
魔技姫ラクティ☆パルプ 7点+7点+7点=21点 財前倉持 6点
>>391
天王星ちゃん 7点+7点=14点 天奈瑞 1点 猛進寺うのみ 1点
>>392
超時空軽空母『綾鷹』DEATH 5点 猛進寺うのみ 1点 ルガー 1点 庵 白彩 1点 玖波瀬ぎり 1点
菊一文字 朱蓮 1点 天奈瑞 1点 ヴァッファローヴェル 1点 バジル 1点 紫ノ宮 緒子 1点 アン・ラクシー 1点
【行動提出SS】
魔技姫ラクティ☆パルプ 3点 超時空軽空母『綾鷹』DEATH 1点 シスター・マリー 1点
天王星ちゃん 1点 天奈瑞 1点
庵白彩 2点
アン・ラクシー 1点
シスター・マリー 2点
【イラスト・その他】
>>372
アン・ラクシー 7点 鏑木諒子 3点
>>374
ルガー 7点 シスター・マリー 3点
>>377
アン・ラクシー 8点 猛信寺うのみ 4点
>>381
魔技姫ラクティ☆パルプ 8点+7点=15点 財前倉持 4点
>>382
アン・ラクシー 7点 天奈瑞 3点
>>383
ゆとりのひじ 9点 魔技姫ラクティ☆パルプ 4点
>>386
アン・ラクシー 7点 神藤振子 3点
>>387
数胴兵香 6点 シスター・マリー 3点
401
:
メインGK(minion)
:2013/12/06(金) 02:17:44
>>392
まで採点集計終了。
>>393
以降は12/7(土)23:59締切にて採点集計。
402
:
ラクティ☆パルプ
:2013/12/06(金) 22:20:01
ちょう速攻らくがき
〈未来支配者〉と〈精気を啜るモノ〉……いったい誰ルプさんと誰ガーさんなんだ……?
tp://pic.twitter.com/2hslg3PAOX
403
:
ぽぽ
:2013/12/07(土) 00:34:45
天王星ちゃん
tp://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=40135445
404
:
天王星ちゃん
:2013/12/07(土) 01:20:53
>>379-380
「中指直立」で「ファックですわよ」と読む!この読ませ方いいっすね! 月の巫女さん意外と押すなぁwそしてさりげなく自分の宣伝!w 飲んでる描写がやたら細かくてなんていうかこう、背徳的だー そして最後の締めがやっぱりカッコイイなぁ!こういうのは是非見習いたいものです。
>>381
凄い仕事できそうな社長だ!この人なら経済界の悪魔と呼ばれる人外設定も頷ける…!ビルの模型を手にしていたり街の模型があるのも全てを掌握されてそうな感じがして怖いなー! あと踏まれt(以下略
大納言先輩だー! ってこれは完全に何かの方向に似ちゃってますね!ほとんど知らない私でも雰囲気で分かるぞ!ラクロスとは一体……
>>382
天奈会長だー! まさに麗人という感じ! このオーラは凄惨な殺し合いを生き延びたが故に出せるものなのでしょうかね! 佇まいもしっかりしていてまさに頼れる会長ですねー
>>383
恐らくホリランに参加してないと思われるひじさんのイラストだー! 後ろのパルプちゃんはマジカニカ発動してるところかな?何が起こるか分かりませんね! 前の二人はおみ足が、こう、いいなぁ! そしてこのイラストが投稿されたタイミングとほぼ同時にパルプちゃんが再起不能になったのが、凄く残念ですねー……
>>386
ラバースーツの女!そのままだ…!地形破壊効果を軽々とやってのけそうな位の強い意志とオーラが印象的ですね!
>>387
マリーさんだ!片翼のシスター、文字だけでもカッコイイけど、絵で見てもカッコイイなぁ!キリッとした目がいいですね!あと十字架の模様もカッコイイ! 真ん中の模様が特に好きです!
>>388-390
、
>>394
「最後の戦い」……タイトルからして悲しいですね。でも最後の戦いならより一層ちゃんと見届けなければなりませんね! み、ミクロ経済界学すごいww あ、この髪留めが外れて髪がほどける描写いいなぁ。個人的に凄く好きです! 真剣勝負に卑怯などない!パルプちゃんの信条は見上げたものだなぁ。中の人さんの戦闘描写は臨場感があって好きです!罠すげー。ていうかパルプちゃんかなり念入りだ! 巨大ぬいぐるみww不運すぎる… ぬいぐるみー!!w 綿が飛び散るのは視覚的に派手でいいなぁ。 メ、メタい会話だww え、鰓だと!?そうか、忘れがちだけどパルプちゃんは甲殻類だった……思わず読み方を調べてしまいました。漢字って難しい。 この最後らへんの決死感が切ないなぁ。決着はまさかの財前さん勝利でしたねー。お疲れ様でした! …と思ったら続きだ!マリーさんの聖なる力やばいなぁw り、リミラブさん!う、うわぁ……孤独で敗北して、切ないですね。お疲れ様でした……。心を抉られましたぜ……。
>>393
>>395
相変わらず情景描写が綺麗で目に浮かんでくるようですね!憑き物が落ちた理由はなんだろう…?ちょっと気になるー。恋バナで盛り上がる雨衣ちゃん可愛いなぁ。やっぱり女の子って感じですね! あープレゼント!なるほどね!ちょっと嫉妬する雨衣ちゃんかわいいなぁ。さっきから可愛いしか言ってないけど! クェル・クスちゃんとも会話してたのかーちょっと見てみたい! おー最後の一文かっこいいなぁ!
>>396
退場してしまったパルプちゃんだー!在りし日の姿ってなんだか切ないなぁ。リミラブさんがマスコットマスコットしてて可愛いなぁ!
>>402
新転校生だー!ちょろいん化かぁ。微笑ましいような悲しいような……。しかし新転校生は一体パル何さんとル何さんなんだろう!さっぱりわからないぜ!
>>403
わーい!天王星だ!ありがとうございます!パジャマ着てる上に輪っかで宇宙感がでてる!しかも寝癖と眠そうな目まで再現だ―!いろいろキャラ説の内容汲んでくれるとこんなにも嬉しいものなのですね!ありがとうございました!
405
:
ルフトライテル
:2013/12/07(土) 01:53:57
【Wire-puller】
tp://www.pixiv.net/novel/show.php?id=3138101
406
:
超時空軽空母『綾鷹』DEATH
:2013/12/07(土) 11:33:55
Battle Cinderella〜sea side episod05【業と才】〜決戦前夜
―――― 病院 7日目 ―――――
激闘の後、シスター・マリーは再び病室に戻る。
病室の窓から覗く”平穏な”夜景を確認すると、安堵の息を吐きカーテンを閉め、
今だ意識の戻らぬベッドの親友エリザのほうを振り返り、見やった。
『ふむ、これはお前のツレか』
「!!!?」
そして絶句する。
そこには彼女の親友の顔を覗きこむ黒帽子の痴女がいた。
†††
幾ら自分の気を緩んでいたとはいえ、接近に全く気づかなかった。いつ侵入してきたのか
気配どころか、部屋の扉を開けた形跡さえもないのだ。
幽霊船かよ!
その唐突過ぎるとしか言いようのない登場に慌てるマリーの動揺を涼しい受け流し、
黒帽子は言葉を続ける。
『細かいことは気にするな。丁度”後援者(スポンサー)”に会った帰りでな。
帰り際、ちょっと気になったのが居たのでお前のとこに依った。』
「…あー。」
依ったってオイ。言葉の意味は全く判らんが、心霊現象みたいな軽空母で有る。
この人の”後援者”って結局、誰だったのだろうか、病院関係者と言うことなのか…
マリーはもはやどう突っ込んでいいのか(最初からツッコミどころ一杯だったか)わからず
軽く首を横に振り、ため息を吐く。
それを何故か黒帽子は肯定と受け取ったのか、ベットの少女を見、頷く。
『心性障害だな。ナニカ理由は判ら-んが目覚めるのを拒否している感じだ。
ゆらぎと同パターンか―――
ちょっと幾つか聞いていいか。』
頷くマリー。
親友の意識は今だ戻らない、藁にも通りすがりの艦ムスにもすがりたい気分だった。
『コイツ意地っ張りか』
マリーは頷く。ここまで病状を悪くなるまで隠し通すなんてこんなに意地っ張り見たことがない。
『性格、悪いか?』
マリーは頷く。すぐ嘘をつく、騙す、嘘泣きする、とんでもない詐欺師野郎である。
『で、お前こいつのこと好きか?』
マリーは頷…きけて盛大に噴き出した。あわわわわ、いきなり何を言うのだこの人は!
『照れるな。かなり重要だ。こいつのことどれくらい好きだ。反対にお前がどのくらい好かれてるでもいいが』
マリーは赤面するとほにょごにょほにょ。と何事が小声で呟いた。
『…いや風呂場でおっぱい揉まれたとかそういうことは聞いてないから』
†††
『じゃ、説明するぞ。能力【DP戦略】
わらわは、お前らのいうところの『サイコ・ダイバー』と言う奴で人の心に潜ることができる。
コイツ、実は人の心読みながら戦ってんじゃねぇかとGK陣と一部の皆さんは思ってるかも知れんが
実は本当に読んでましたってオチだな。
なんで、それを使ってお前をコイツの心の中に連れていく、そこでエリザの意識を目覚めさせろ。』
黒帽子が片翼の少女に声を告げたのは意外な事実だった。
『これは多分親友であるお前にしかできん仕事だ―――ただ、直ぐには不可能だ。わらわのその
魔人能力は現在のところ”諸事情でかけっぱ”の状況なっている。
同時使用ともなると障害を突破しつつお前を送り込むまでの出力を確保できん。そして、この
”かけっぱ”状態、解除するには後援者(すぽんさー)様のご厚意って奴がどうしても必要になる。
発動は早くても大会が終了した後になるだろう』
大会終了後…綾鷹の言葉にマリーは親友をちらり見やり考え込む。
今もエリザが危険な状態に代わりない。早いなら早いに越したことはない。黒帽子は言葉を続けた。
『もし――――
それまで待てないというのなら半妖に浚われた『賞品の少年』を明日中に連れてこい。
アレは死兆星クラスの女性の心的障害すらとり解す、不可思議な力がある。
アイツがいればお前を明日にでもエリザの心に送り込むことができるだろう。
所在は―地下カジノ跡地―。
言っておくが、ここは今日以上の激戦区だぞ、明日いるのは転校生だけではない紫ノ宮もわらわも向かう。
アンラクシ―の奴も匂いに釣られてくるだろう。
怖ければ来なくていい。わらわが奴を連れて来る。お前はそれまで親友の番をワンワンしていればいい。
じゃな。』
そこまで告げると彼女はプツリ、かき消すようにいなくなった。
その様子に、片翼の天使は、心優しき闘いの鬼、は笑った。
それは彼女の師匠らしい、
実に、安っぽい、らしい挑発だった。
407
:
超時空軽空母『綾鷹』DEATH
:2013/12/07(土) 12:43:07
†††
―― 病院中庭 ――――
『シスター・マリー。
お前は見事”才”を開花させた。
戦うことでしか、発揮せえぬ”鬼の力”という才を。
ただそれだけでは駄目だ。”才”に見合った”業”をトモなわなければ、ただの修羅のまま終わってしまう。
己の業と才の全てを「恋愛」と言うファクターに食いつぶされたチョロイン達と同じ轍を踏むことを意味する。
そうではないと示さなければいけない、費やした覚悟と勇気のみが、己が業と才いう力を制するのだということを。
そして、そのことを『スポンサー』に示してほしい。
それを持ってわらわの今回の『仕事』は終了することとなるのだから。
――――で、さてと、
後の問題は…然したる目的もなく明日なきまま修羅道まっさかり爆走中の高学歴おっぱいどもになるわけだか、
コイツら本当にどーすっかね。
カジノに来ると想定すると紫ノ宮やマリーの転校生戦の邪魔にならないようわらわがコイツの足止めするのが
正しい流れだ。ただ生憎と最悪のタイミングで膝に矢を受けてしまっている。
今のわらわじゃ奴らにとって美味しい『鴨』でしかないわけだ…矢鴨かよ。足止め役すらできんじゃねーか』
黒帽子は”本人にも”聞こえない独り言を呟く。
月の巫女の退場による余波は思わぬところに波及をしていた。ここに来て聴覚の治療までも出来なくなったのだ
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
回避が出来ないということはアンラクシ―の攻撃を全弾防御できないということと同義なのだ。
しかも相手のほうが反応値が高く、逃げ切ることも難しい。狙われたらその時点で勝ち目はほぼゼロなのだ。
はち合わせた時点で『綾鷹』の優勝の目はほぼ消えるといっていいだろう。だが…
『だが、それはまあいい――こっちは少年を確保した誰かがトータルで1位と2位を押さえ優勝すればそれで『勝ち』なのだから。
どちらにしろ、この世界の以降の命運はお前らに託すしかないのだし。
ただアンラクシ―の奴は勝てばいい理論だから少年を転校生に取られても、気にしねーだろう…そこがな…。
お、うのみの線もあるか。ギリはどうかな。
さて、じゃわらわは今の自分で何が出来るか。もうちょい考えてから行動に移すとするか…。』
そして
各々の思惑の元、大会は運命の最終日を迎える。
(大会7日目採点結果)
シスター・マリー 100点満点(最大成果・花マルの◎)
超時空軽空母『綾鷹』 0点 (自己採点・勝てない戦にて痛恨の一打。大×)
(Battle Cinderella〜sea side episod05【業と才】〜了)
408
:
ラ・ピュセル
:2013/12/07(土) 15:48:30
〜〜これまでのあらすじ〜〜
第1ターン行動提出内容「リスクを極小に、リターンを極大に」
第2ターン行動提出内容「リスクを極小に、リターンを極大に」
第3ターン行動提出内容「リスクマネジメントは無し、リターンを極大に」
第4ターン行動提出内容「目立ったリスクは無し、目立ったリターンも無し」
第5ターン行動提出内容「目立ったリスクは無し、目立ったリターンも無し」
そして……
■■■
〜〜今回のあらすじ〜〜
第六ターン行動提出内容「リスクを極大に、リターンは……特に無し!」
「――さて、言い訳を聞きましょうか」
「待ってくれ。その剣をしまってくれないか」
「前回の反省会で、あからさまに不穏な発言をしていた理由がこれだったのですね」
「勝てたのだから良かったじゃないか!」
「結果的にはそうですが、しかしリターンをわざわざ捨ててまで」
「まあ聞いてくれないか。事前にイラスト・SSスレの
>>259
ツールを使ってしっかりと勝率は調べてあったんだ」
「――聞きましょう」
「ちゃんと勝算はあったんだよ。実際のところ、模擬戦でもちゃんと君が4勝も勝ち星をあげたさ」
「――10戦中、ですか?」
「………………25戦中(ボソリ)」
「では」
「待った待った週刊少年ジャンプで絶賛連載中のワールドトリガーのメガネ君よりはちゃんと勝つ見込みがギニャー!!」
ホーリーランド4応援と漫画のダブルステマ。
□□□
白い壁、白い天井、白い机に白い蛍光灯。
「その上、白い包帯……なんてシャレにならない状態にならなくて本当に良かったよ」
「ゲーム世界内では『私自身が考えてとった行動』ですからね。少し大目に見て加減しておきました」
いつもの部屋で、いつもの軽口。
冒頭から死ぬかと思った私だが、まあラ・ピュセルの剣は本人が非力なだけに超軽量の武器。
叩かれたくらいなら『イタイ!』で済むからこうして無事な訳だ。
「どちらにせよ、後半のここまで来て――私にも貴方の狙いは分かってきました」
「行動提出のかい?」
「三回目の反省会で仰られていましたね、『第1〜8ターンの行動提出に一本の意味は持たせる』と」
「ああ、言ったね。……あれからもう結構な時間が経ったものだね」
「行動提出内容を戦術的なものから刹那的なものへ。流れで見るとそうやって変遷させているのですね」
「うん、正解。その通りだ。ガチガチの戦術から、ノリ重視の行動へ。
特に今回のターンは終盤を前に、初のリターンよりリスクが大きくなるターニングポイントだったからね。
アイテムを使ってまでリターンを削り、インパクトの演出も加えての行動提出になった訳だよ」
「3ターンに一回、行動提出内容を切り替えているようにも見えますが、
この6ターン目にそのポイントを持ってきた理由はあるのですか」
「前回のホーリーランド3を鑑みれば、おそらく次ターンにラスボス登場だろうとヤマを張れたからね。
それまでに行動提出を完全パーティームード仕様にしておこうってね」
残すところも数えるばかり。
長く楽しませてくれたこのゲームもゴール地点が見えてきた。
一ヶ月以上に渡って付き合ってきた私とラ・ピュセルだ。こうして大会を振り返る話にも熱が籠ろうというもの。
「行動提出の仕様が変わっていくのは――私の心情の変遷に重ねあわせての演出、ですね」
「そうだね。せっかくの長期ゲームだからとストーリー仕立てのキャラクターを作ったんだ。
それなら、応援SSや行動提出SSの中でストーリーを展開するのではなくて、ゲームシステムに直接関わる、
行動提出内容でもそのストーリーを演出したかったからね。まあ、そういう試みだ」
「メタ視点を持たない、ゲーム内での私は、確かに周囲の影響でその心情を変化させていますからね」
だから、
「ただ、当初の予定では君の心情変化にメインで関わるのが『その名はラ・ピュセル』登場人物の岸君だったのだけれど、
運命の巡りあわせでトラロック選手がその役を全部引き受けてくれたものだから……あっちの進行が……いやあ……」
「二章から進んでいませんね」
「ちゃんと完遂する予定だよ!?
そう、メノウさんの製作者様。暖かいお言葉をありがとうございました。励みになっております」
色々な不安もあるけれど、
「あら――お湯が沸いたようですよ」
「ナイスタイミングだ電子ケトル。それじゃあインスタントだがコーヒーを淹れて――」
一ヶ月の積み重ねを明日に繋ぎ――――第6ターンの反省会、開催。
■■■ ダンゲロスホーリーランド4 〜Battle Cinderella〜 ライク・ア・カレーのゲーム日記(6) ■■■
<5行の空行を挟んで続く>
409
:
宇多津 泡沫
:2013/12/07(土) 16:26:12
ん〜〜〜〜。最後の最後になっちゃったけど、今まで応援で出してくれたみんなありがとうね〜〜〜〜!
頑張ってコメントしていくことにするよ〜〜〜〜。
寝てる場合じゃないもんね〜〜〜〜。
>>74
あはは〜〜〜〜。ゲロまみれにされてる〜〜〜〜。
でもあの戦いは本当あっけなかったもんね〜〜〜〜仕方ない仕方ない〜〜〜〜。
リオレイアちゃんにも悪いことしちゃったね〜〜〜〜。お詫びしようかな〜〜〜〜って思ってたら
いつのまにかいなくなっちゃってたのが残念だよ〜〜〜〜。
>>82
いや〜〜〜〜。あのときはビックリさせちゃったかな〜〜〜〜?
でもさ〜〜〜〜、睡拳使いが『起こして』なんてまだまだ甘いよ〜〜〜〜?
私みたく、寝ながら移動するとかコメントするとかしないとね〜〜〜〜……Zzz……
あ、言っておくけど感想は寝言じゃないからね〜〜〜〜?
>>98
えへへ〜〜〜〜、研究されちゃってたとはね〜〜〜〜。
でもまあ、私も数胴ちゃんに変身したことだし〜〜〜〜お互い様かな〜〜〜〜?
ちなみにね〜〜〜〜、あたしの夢遊睡拳は元々命を狙われることの多い大名とか武将が
睡眠中という最大の隙を克服するべく編み出したのが元らしいんだよ〜〜〜〜。
そのへんを説明したプロローグも書いてたらしいんだけど〜〜〜〜今更出すのもアレってことで〜〜〜〜。
現代じゃ〜〜〜〜寝込みを襲われる奴なんてそうそういないけどね〜〜〜〜。
>>131
あはははは〜〜〜〜あたしはただの夢遊睡拳使いだよ〜〜〜〜。
それにそんなセコいことするくらいなら〜〜〜〜もっとぐっすりじっくり寝てるよ〜〜〜〜。
でも確かに目立たないほうが逆に怪しく見えることってあるもんね〜〜〜〜。そのへんは私も反省かな〜〜〜〜。
あたしも拳法家廃業して、探偵になろうかな〜〜〜〜?寝てる間に何もかも解決してる、眠りの名探偵〜〜〜〜……
あれ……なんだか首筋がチクッと痛くなってきたような〜〜〜〜…… Zzz…… ……なんちゃって〜〜〜〜。
410
:
宇多津 泡沫
:2013/12/07(土) 16:54:13
>>159
えへへ〜〜〜〜、なんだか照れるな〜〜〜〜。別にあの寝言は変な意味じゃないんだよ〜〜〜〜?
どういう意味かは言わないけどね〜〜〜〜?ご想像におまかせしちゃうよ〜〜〜〜、ふふふ〜〜〜〜。
ちなみにこの枕〜〜〜〜、お母様から譲り受けたものなんだよ〜〜〜〜。代々宇多津家の女子が使ってたとかで〜〜〜〜。
でもどう使うかは寝てて聞いてなかったから〜〜〜〜、今回武具として持参した次第だよ〜〜〜〜。
>>167-168
そして戦いの描写だね〜〜〜〜、いや〜〜〜〜嬉しいな〜〜〜〜。
実際あのときは天王星ちゃんのトラウマがすごかったからね〜〜〜〜……あとなぜかはわからないけど
頭とか腕とか尻尾とか壊されたり剥がされたり斬られたりする夢を見ちゃったんだよね〜〜〜〜ってある意味当たり前なのかな〜〜〜〜?
ともあれ、お相手してくれた上にこんな素敵なSS書いてくれてありがとうね〜〜〜〜。えへへへへ〜〜〜〜。
>>169
Zzz……なんか見られてるな〜〜〜〜って思ってたらいつのまにかイラストになってたよ〜〜〜〜。
普段寝てるし目もだいたい閉じてるから自分の姿ってあんまりまじまじと見ないけど〜〜〜〜なかなかの美人だね〜〜〜〜えへへ〜〜〜〜。
私だけじゃなく参加者のみんなも描いてるとか凄いな〜〜〜〜、あたしも見習いたいね〜〜〜〜。
あ〜〜〜〜、でも寝ながらのお絵かきってなんかアレな響きだよね〜〜〜〜。そういうのが好きな人もいるらしいけど〜〜〜〜。
>>170
……なんだかあたし、一発KOってとこばっかりクローズアップされてないかな〜〜〜〜?
でもまあ仕方ないか、あはははは〜〜〜〜。天王星ちゃんのあの一発は凄いしね〜〜〜〜。
名前はある意味有名になってるわけだし〜〜〜〜そう考えればこれもまた良しってね〜〜〜〜。
お母様あたりが聞いたらすご〜〜〜〜く怒りそうだけど〜〜〜〜。
>>180-181
いや〜〜〜〜、悪かったね〜〜〜〜。でもさ〜〜〜〜こっちだって嫌な思いはしたんだよ〜〜〜〜?
あたしの変身能力は一応『負ける直前まで』完璧だからさ〜〜〜〜、わかっちゃったんだよね〜〜〜〜……
君の『正体』。……本当は直々に戦いたかったんだけどね。
ま〜〜〜〜、あたしがゴロゴロしてる間にバッドエンドとか〜〜〜〜正体バレたりしたみたいだし〜〜〜〜言ってもしょうがないかな〜〜〜〜。
>>209
きゃ〜〜〜〜、こっちも可愛いな〜〜〜〜!しかも目を開けて立って起きてるとかレアシーンだね〜〜〜〜。
しかもこれ、TV局前の戦いだからみんな見てたんだろうな〜〜〜〜。いや〜〜〜〜照れちゃうな〜〜〜〜〜〜〜〜。
パルプちゃんもマリンモンキーも可愛いし〜〜〜〜ほっこり癒されるね〜〜〜〜。いい夢見られそうだよ〜〜〜〜。
ストーンゴーレムの盾もなんかカッコいいね〜〜〜〜……ストーンゴーレム……? ……Zzz……
411
:
ラ・ピュセル
:2013/12/07(土) 17:04:11
>>408
から引き続き
「いやいやしかし、もういよいよ終盤戦に入ったんだねえ……」
「長い戦いも、そろそろ幕引きですか」
「色々あったし、トラロック選手や鏑木選手との関わりもあったし、この反省会でも色々と言ったね」
「私というキャラクターの作成舞台裏など、ですね」
「そうだったね。ううん、思えば、行動提出に通した一本筋を今回語ってしまった以上、
これで君の作成裏話はとうとう全て語ってしまった事になるのかな。これで君の体組成は完全公開という訳だ」
「変な表現を使いますね。――ああ、いえ。まだ聞いていない事がありますよ」
「うん? 何かな?」
「キャラクターの顔と言える、私の名前の由来をまだ聞いていませんが」
「ああ、『ラ・ピュセル』」
「はい」
「そういえばそうだったね」
「まさか意味無く、などという事はありませんよね」
「もちろん意味はあるさ」
「では」
「だけど……そうだね。その理由は8回目の反省会にとっておこうかな」
「もったいぶる内容なのですか」
「タイミングが意味を持つ理由、とだけ言っておこうかな」
「はあ」
思い返せば、日記と名乗ってキャラクターメイキングからゲームプレイスタイルまで、書き連ねてきたこのゲーム日記。
これを書くのも残るは二回。今回を入れても三回きり。感慨深い、とでも言うのかな。
話せるだけの事は話した、この前口上。最後のネタは最後にとっておいて、では、
「今回の前口上はこのくらいにして、そろそろマッチングから見ていこうか」
反省会、今度こそ開始。
○マッチング
「それでは」
「スキル無効化アイテムを装備して、単身で成長強化スキル持ちの転校生に挑む、だね」
「――今回の最大の問題行動であるマッチングですね。理由は」
「猫耳の効果がスキル無効化だった。それが手に入った。
自分に有利なスキルを無効化という無駄行動が一番に頭に浮かんだ。だからやった」
「若手芸人ですか」
「的確なツッコミをありがとう。このネタを実践するまでがやりたかった」
「……まったく」
「ついに表情だけでなく言葉にも出るようになったね。いや、すまない。
もちろん、結構なこだわりもあって実行したんだけれどね。それは個別の試合のところで語るとして、
ここで補足するとしたら、もし他に同じ転校生を狙う選手がいた場合の戦闘順だけれど、
本当は一番手を希望したかったのだけれど……
他に成長強化を狙っている選手がいたら囲んで棒で叩かれそうだったからね。一応、最後にしておいた。
結果的にタイマンで勝負できたから、ベストな状態だったね」
「移動先を公園にしたのは行動提出SSで書いた通りですね」
「PC転校生のドロップアイテムが統一されている事と、これまでのPC転校生の登場地形を見れば、
PC転校生は初期位置が公園で固定されている――簡単な推察だったからね。正に計画通りってやつだった」
「計画が綺麗にはまりましたね」
「ダイスが絡まなければこんなものさ……なんてね」
○ VS <無垢なる導き手>
「そして転校生戦ですね」
「この選手は師匠ポジションのキャラクターだったから、私としてはなんとか自分で倒したいと思っていたんだ」
「早速、アイテムを使った理由の話ですか」
「そう。私はドラゴンボールの時代から師匠キャラが大好きでね。亀仙人は至高の師匠キャラだと今でも思っている」
「はあ」
「それでね、私のこだわりとして、師匠キャラというのは弟子に負けてはいけないんだよ」
「はあ」
「師匠というのはいつか弟子に追い越されるもの。それは正しい。
だがね、それはいつの日か自然と察せられるべきなんだ。
亀仙人で言えば、悟空がレッドリボン軍の基地を破壊した際、悟空がチャパ王を倒した際、
そんな折りに弟子の成長に気付き、師匠はそっと身を引いていく。それに対して弟子もまた」
「長いです」
「ごめんなさい」
「――ともあれ、それで成長スキルを放棄したのですね」
「勝てなくとも、私には弟子ポジションで勝負を挑むなんて事は出来なかったからね」
「幸運に恵まれて勝つ事ができたのは、そうすると僥倖でしたね」
「まったくだよ。まあ……まさか本当に勝てるとは思っていなかっただけに……ちょっと問題もあったけれどね」
「問題ですか」
「君のストーリーが完結してしまったんだよ……いや、この辺は次回の反省会にまわそうかな」
「あら」
<5行の空行を挟んで続く>
412
:
宇多津 泡沫
:2013/12/07(土) 17:15:48
>>213-215
いや〜〜〜〜、疑われてるね〜〜〜〜……下着放送は事故だったんだけどな〜〜〜〜。
あたしの変身が戦闘終了直後に解けるタイプのやつで良かったよね〜〜〜〜?
……しかし、マタンキとかいうオッサンは本当クズだな。そんなクズに一時的にでも化けていたかと思うと……
…………Zzz…… ともあれ、済んだことだしね〜〜〜〜。
>>268
あははは〜〜〜〜、寝る子は育つっていうし〜〜〜〜、すぐそんな壁なんか越えちゃうんだよ〜〜〜〜。
いざとなったら変身で〜〜〜〜、未来の自分を前借りすればいいだけだし〜〜〜〜。そんなこと出来るかどうかはともかくとしてね〜〜〜〜。
……寝てばっかりいるのに、とか思った人は〜〜〜〜…… あとでちょーっと布団に来て貰おうかな?
>>289
パルプちゃん……頑張ったね〜〜〜〜。疑われるのはまあ気にしないよ〜〜〜〜。
あたしってば、何故か逸脱者?って人と縁がやたらあったしね〜〜〜〜。しまいには勝手に逸脱者扱いされるんじゃないかって
ヒヤヒヤしてたよ〜〜〜〜……あはは、寝てるだけの奴をそこまで警戒しなくてもいいだろうにね〜〜〜〜。
>>320
、
>>322
睡拳使いとして、拳を合わせるのは必然……なーんちゃって〜〜〜〜。
アイテム貰ったり、二人がかりで戦ったりとかしたけど〜〜〜〜、どうしても戦いたかったからね〜〜〜〜。
『転校生同士の戦い』になったのはあたしも予想外だったけどね〜〜〜〜。おかげで引き分けたし、いい勝負だったよ〜〜〜〜。
……ん〜〜〜〜、天王星ちゃんと最後の決着つけるのも悪くないかもね〜〜〜〜?
>>349
再生怪人……まあ言わんとしてることはわからないでもないかな〜〜〜〜。
本当はもうちょこっと転校生に化けるチャンスがあってもいいかな〜〜〜〜と思ってたんだけどね〜〜〜〜。
まあ何故かここまで逸脱者の割合が多かったから、そういう意味ではちょっとホッとしたんだけどね〜〜〜〜……
でも対戦相手が逸脱者だったから一緒か、あはははは〜〜〜〜。
……Zzz…… なんか寝てただけで大会終わりそうなワリに
いろ〜〜〜〜んな人があたしのこと見たり書いたり描いたりしてくれてたんだね〜〜〜〜。
もっかい。ありがとうね〜〜〜〜。
413
:
ラ・ピュセル
:2013/12/07(土) 18:03:15
>>411
から引き続き
○ VS アン・ラクシー
「このターンの連戦相手は、個人的に大会選手でイチオシのアン・ラクシー選手だったね」
「イチオシだったのですか」
「それはもう。全選手中唯一の所持スキルゼロでの参戦キャラクターだからね。
そういう試み、私は大好きだ」
「なるほど」
「成長した後も『闘いの年季』を取らずに立ち振る舞っている辺り、
強い美学とこだわりが感じられてディ・モールト良いよね」
「そういうのが好きなのですね」
「でなければ自分のキャラにロマン砲なんて採用しないさ」
「それもそうでしょうか」
「高体力に信頼できる反応、発勁による堅実なダメージ。実に強い選手性能だしね」
「あえなくやられてしまいました……」
「防御ががっつりと上昇したし、君も良く闘ったよ」
「さて、反省会はこんなところかな」
「今回の成長は防御+4、精神+1でしたね」
「カウンター性能がかなり伸びただけに、そろそろカウンタービームも現実味を帯びてきたんじゃないかな」
「35%の確率で防御できるようになりましたからね」
「残り2ターンでその様子を目にする事ができるのか――期待だね」
「そうですね――私も、転校生を倒す事ができたのですから、もう少し夢を見てみましょうか」
「そう、その意気込みさ」
「人事を尽くします」
「よろしく頼んだよ。と、そういったところで反省会も終了」
「はい」
「続きは次週……といきたいところだけれど」
「6ターン目の反省会投稿が遅れてもう7ターン目の処理まで終わっていますからね」
「急いで7ターン目の反省会準備に取り掛かろうか」
「お茶のおかわりを汲みましょうか」
「おおっと、助かるよ。うん、それじゃあ、そういう事で」
近いうちに、また、次回。
414
:
天王星ちゃん
:2013/12/07(土) 21:28:28
応援SS:「七日目の朝 –side Pluto-」
tp://www.pixiv.net/novel/show.php?id=3140594
415
:
数胴兵香
:2013/12/07(土) 21:52:56
>>414
冥王星ちゃんやはり不穏な計画を…!
でも躊躇する心も生まれている。
天王星ちゃんは再起不能にならず、無事に帰って来ることができるのだろうか
416
:
ぽぽ
:2013/12/07(土) 22:35:41
賞品の少年
tp://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=40152090
417
:
ほまりん
:2013/12/07(土) 22:44:44
狂気の魔女vsバジル(第4T)
tp://pic.twitter.com/0Q2vxU05CU
・ルフトライテルさんが「これって実家の前で家族で口喧嘩してただけですよね」って解説してたのがすごく面白かったので描きました。
418
:
ラクティ☆ほまりん
:2013/12/07(土) 22:46:47
>>417
名前欄ミスった。「魔技姫ラクティ☆パルプ」で集計おねがいします。
419
:
数胴兵香
:2013/12/07(土) 23:05:50
>>417
家族で口喧嘩カワイイヤッター!
420
:
紫ノ宮 緒子
:2013/12/07(土) 23:10:09
カツッ カツッ カツッ
トコ トコ トコ
……
カツッ カツッ カツッ カツッ
トコ トコ トコ トコ
〜〜っ!
カツッカツッカツッカツッカツッ!
トコトコトコトコトコ!
「〜〜っ! あーもう! 何で付いて来ますの?」
===========================
〜〜とあるお嬢の中指直立(とあるおじょうのファックですわよ)〜〜
5ターン目『少年(であい)』
===========================
何でこんな事になったんだっけ。
季節はもう冬。
吹き抜ける風は些か肌寒いが、身を貫くような冷風は頭をスッキリとさせてくれる。
考え事には向いているのかもしれない。
ひんやりとしたベンチの座り心地を感じながら、視線を宙に泳がせる。
確か……。
初戦はリオレイア希少種。
竜の猛攻を耐え凌ぎ、蹴り倒した。
次いで、猛信寺うのみ。
噂に名高い雪合戦部の実力者であったが、どうにか辛勝。
うん。ここまではOK。
分からないのは――――
「……?」
宙に泳がせていた視線を遮るように、隣に座る少年が、不思議そうに顔を覗き込んでくる。
その顔立ち。
その声。
その仕草。
一見、可愛らしい少女に見間違う程であるが、確かに男の子である。
年は自分と同じくらい、もしくは若干年下であろうか。
にこにこと絶やされない笑顔は、より幼い印象を与えてくる。
分からないのは――――
――――何で自分はこの少年に懐かれているんだろう、ということだ。
421
:
紫ノ宮 緒子
:2013/12/07(土) 23:11:23
<続き>
「はい、どうぞ。キミの分」
「ありがと……ですわ」
ビニール袋から取り出されたお茶とおにぎりを受け取りながら、緒子はある一つの事実に気づく。
……。
…………。
………………。
(このおにぎり、どうやって開けるのでしょう……)
コンビニのおにぎりを初めて食べる緒子にとって、
正しい開け方等知る由も無く。
見よう見まねで開けてみようとするが――――
「あっ……」
――――海苔が破けるだけであった。それはもうビリッビリに。
「さ、流石にその開け方は大胆すぎるんじゃないかな」
「う……、うるさいですわ! 初めてなんですもの。 仕方無いでしょう!」
「コンビニのおにぎりが初めてって……。どこまでお嬢様なの」
少年は笑う。
くっくっと。
緒子は怒る。
ぷんぷんと。
「――――いいよ。 ちょっとゴメンね?」
そういうと少年は、覆い被さるように緒子の背中に身を預け、背後から回した腕で真っ白な緒子の両手を掴んだ。
「ふぇっ!?」
「まず、ここのビニールを引っ張るでしょ?」
「……こ、こうですの?」
「うんうん、上手だよ。次に手を持ち替えて、こっち側の包装を引っ張る。力は入れなくていいからね」
「力は……入れずに……」
「凄いね。初めてとは思えないよ。最後は、また手を持ち替えて、反対側の包装を剥くだけ」
「手を持ち替えて……さっきと同じように……で、出来ましたわ!」
見よ!
このキレイなおにぎりを!
「うん。とってもキレイだよ」
「お、煽てても何も出ませんわよ!」
緒子は、久しぶりに笑った。
熾烈な戦闘を繰り広げてきた緒子が、久しぶりに見せた笑顔。
束の間の安息。束の間の休息。
この時ばかりは、戦いの事など忘れ、一人の少女へ戻ったのだろう。
―――近づいてきた彼女の存在に気づけなかったのだから。
「――――大会中に逢引とは。紫ノ宮嬢も隅に置けない」
422
:
紫ノ宮 緒子
:2013/12/07(土) 23:12:03
<さらに続き>
「……お久しぶりですわ。生徒会長さん?」
天奈瑞。
黒に身を包んだ男装の麗人。
妃芽薗学園生徒会長にして、大会随一のトリックスター。
そして、緒子にとって、苦い敗戦の味を教えた女性。
「ああ、久しぶりだね、紫ノ宮嬢。仲の宜しいことで、全く羨ましい限りだ」
背にもたれた少年の腕をゆっくりと払い。
緒子は静かに立ち上がる。
「……ちょっとだけ下がっていて欲しい。ですわ」
少年が黙って頷くのを確認し、緒子は構えを取る。
その姿は、鞘に収めた刀に手をかける動作に等しい。
いつでも抜ける。
張り詰められた緒子の緊張感を断ち切ったのは、意外すぎる一言。
「……いや、今日は止めておこう。 私は立ち去ることとするよ」
「……ふぇ?」
「聞こえなかったかな? 君とは戦わないと言ったんだ」
「……どういうつもりですの?」
「君は傷ついているからね。お互い万全な状態でぶつかりたいものだ。それに――」
黒の麗人は淡々と言葉を続ける。
「それに――――私は君の事が好きだからね。嫌われたくない」
真剣なのか、冗談なのか。
その声色からは感情を読み取らせない。
「それともう一つ。 昔から良く言うだろう? 人の恋路を邪魔する奴は、馬に蹴られて死んでしまうからね。最も――」
「――最も、蹴ってくるのは馬ではなく、君だろうけどね」
皮肉めいた冗談を残し、天奈瑞はその場を立ち去っていった。
いつかまた、彼女と決着を着ける時が来るのかもしれない。
否応にもそんな思いを胸に抱かせる。
「……ね、ねえ? 今の人は……?」
思いつめた顔の緒子を、心配そうに覗き込む少年。
「天奈瑞。喰えない女性、ですわ」
「……天奈瑞。そっか。 そう言えば、君の名前も教えてよ」
ああ、そうだ。
そう言えば、自己紹介をしていなかった。
「緒子。紫ノ宮 緒子ですわ」
「緒子。可愛い名前だね」
ああ、そうだ。
そう言えば、この少年の名前すら知らなかった。
「僕? 僕の名前はね――――」
ああ、そうだ。
これを機に――――。
これを機に――――
緒子の物語は大きく変わっていったんだ。
423
:
シスター・マリー
:2013/12/07(土) 23:56:57
「不死の霊薬?」
琥珀色の液体の入った小瓶をつまみ、シスター・マリーは尋ねた。
「……ええ、それは月に伝わる伝説の秘薬。予め飲んでおくだけで、如何なる怪我や病に掛かろうとも息を吹き返すこと請け合いです」
後頭部にできたコブをさすりさすり、月の巫女は病院の廊下でうつ伏せで答える。
第7ターン2戦目終了。
誇り高き吸血鬼を倒したマリーに間髪入れず襲いかかった月の巫女は、十字架による殴打で脳震盪を起こして伸されていた。
乱入者を倒した場合、何かしらの特殊なアイテムを貰えるとのことだった。
万能薬など存在しない……と普通なら思うところだが。
「あんたの魔法みたいな治療は、オレも身をもって体験してるからなあ」
2ターン目にアン・ラクシーに切断された左脚が、一夜の間ににょきにょきと生えてきたことを思い出し、さらに
「あー、そういえば貴女、腕も折れていたでしょう。オマケで治しておきましたからね」
いつの間にか痛みの引いている左腕に気づき、マリーは疑うことを諦めた。
「……なあ、この薬、万能薬なんだよな?」
「ええ」
「もし重病人に飲ませたら……治るのか?」
ふとした思いつきだった。だが、声が震えているのが自分でも分かった。
「そうですね。ゴクリと一服飲み干せば、如何な怪我人重病人といえどもたちまち息を吹き返します」
目の前がパアッと明るくなった気がした。
未だ目を覚まさない、危険な状態にあるエルザを助けることができる!
いや、その前に
「!!! そうだエルザは無事か!?」
脱兎の如く駆け出すマリー。
「大事に使うのですよー。あ、あと」
遠ざかる片翼の背中に向かって、月の巫女は声を掛けた。
「誰か人を呼んでくださると……あれ、あれぇ……」
********************
そんなやりとりを、綾鷹師匠がいなくなった病室で思い出す。
ポケットに入れた不死の霊薬の感触を確かめ、未だ目を覚まさぬ親友の顔をじっと見る。
『目覚めるのを拒否している』
師匠はそう言っていた。
霊薬に頼って無理やり意識を回復させたところで、果たしてエルザはそれを喜ぶだろうか。
『お前にしかできん仕事だ』
そうだ。オレはこいつの親友だ。
「エルザ、お前には言いたいことが山ほどあるからな」
小瓶を取り出し、親指に力を込める。
キュポン! と小気味良い音が響き、フタが外れた。
「だから……」
不死の霊薬を一気に喉に流し込む。
地球上のどんな液体よりも滑らかに、その薬はマリーの身体に染みこんでいった。
「賞品の少年とやらをとっ捕まえて、すぐに迎えに行ってやるよ」
********************
「クシュン! ……冷えてきましたね」
「風邪は万病の元と言いますし、冷たい床に転がっているのもいい加減飽きました」
「とは言え脳震盪で動けませんし」
「鉢子ー! 衣ー! 玉枝ー! 誰でもいいから居ませんかー?」
「…………」
「……グスン」
424
:
紫ノ宮 緒子
:2013/12/07(土) 23:58:36
「ふむ。コンビニのおにぎりと言えど、侮れんものだな」
「ねー。それに、やっぱり、みんなで食べるご飯は美味しいよ」
「…………」
「ど、どうしたの? 緒子? 梅干、嫌いだった?」
「む、ならば私のたらこと交換するか? 遠慮はいらんぞ、紫ノ宮嬢」
「……ですの」
「……??」
「……??」
「……何なんですの、この状況」
===============================
〜〜とあるお嬢の中指直立(とあるおじょうのファックですわよ)〜〜
6ターン目『休息(おこ と てんなみず と しょうねん)』
===============================
「ふむ。状況把握は大事だ。流石は紫ノ宮嬢」
「緒子は流石だね」
「私と君。 ここの戦闘で勝ち残ったのは二人。だが、私は君とは戦いたくなかったのでね」
「緒子、格好よかったよ」
「すでに時刻は昼を回っていたのでね。こうしてご同席させていただいている訳だ」
「やっぱり、ご飯はみんなで食べた方が美味しいもんね」
「その通り。やはり食事は、誰かと取った方が美味しい。君は良く分かっているな」
「えへへ……」
もう、なんだか、考えるのがバカらしくなってきた。
というか、いつの間に仲良くなったんだお前ら。
思考を放棄し、おにぎりを剥く。
美味しい。
「…………何ですの? 人の顔をジロジロ見て。 マナーがなってませんわよ?」
「いや、失敬。つい、ね」
「うん。やっぱり緒子は、笑ってる方が可愛いなって」
===============================
コクリ、とお茶を一口。
暖かく香り高い液体が、乾いた喉を潤してくれる。
深い息と同時に、感情の波まで吐き出しているかのようだ。
一息付くとはこう言う事であろうか。
とても時間が安らかに感じられる。
だから。
だから、今まで見た事の無い天奈瑞の真剣な面持ちには、酷く驚かされた。
「つかぬことを聞くが……。君は追われているんだね?」
おにぎりを持つ少年の手が、一瞬、しかし確かに強張る。
「……何でそれを?」
「……私はサイコメトリー能力者でね。素手で触れたモノの記憶を読み取れることが出来る」
「普段はこの革の手袋で遮断しているのだが、おにぎりを食べるにはいささか邪魔だったものでね。……いや、言い訳にしかならないな。君の記憶を除き見たことには違いない」
「そっか……。うん、僕は、追われる身なんだ」
何故だろう。
胸がチクリと痛む。
「……不礼の侘び代わりでは無いが。私が君を守ろう」
「あはは。ありがとう。天奈会長」
何故なんだろう。
胸がチクリチクリと痛む。
「……でも、僕は――――」
「――――緒子に守ってもらいたい」
どうしてなんだろう。
胸が。
胸が、こんなにも湧き立っている。
425
:
ぽぽ
:2013/12/07(土) 23:58:49
財前さん
途中
tp://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=40154782
426
:
紫ノ宮 緒子
:2013/12/07(土) 23:59:00
<続き>
「ダメ……かな?」
捨てられた子犬のような目で。
少年が覗きこんでくるものだから。
「……えーえー。分かりましたわ。貴方のことは、私が守ってさしあげますわ」
そんなぶっきらぼうな返事しか返せなくて。
「ありがとう! 緒子、大好きだよ♪」
「……はいはい。私も、大好きですわよー」
「うわっ、テキトーな返事」
そんな風にしか返せなくて。
「ふふふ。振られてしまったかな。それでは、私は紫ノ宮嬢を守るとしよう」
「期待してますわー。生徒会長さん」
「ああ! 任せていたまえ!」
そんな束の間の休息が楽しくて。
緒子は。
緒子は、自然と笑顔が零れた。
「ふふふ。うん。やっぱり緒子は、笑ってる方が可愛いな」
「ありがと……ですわ」
「ねえ、緒子」
「何ですの?」
「また、こうやって、みんなでおにぎりを食べようね」
「……そうですわね。それもいいですわ」
「うん!約束だよ!」
「ええ。約束……ですわ」
緒子と天奈瑞と少年。
束の間の休息は、ゆっくりと流れていった。
――――その小さな約束は、緒子の胸に確かな軌跡を残して
427
:
ラ・ピュセル
:2013/12/08(日) 00:33:56
『黒幕会議』
光量の抑えられた灯りが、絨毯の敷かれた床と、壁に掛けられたフラワーアレンジメントをしっとりと照らす。
いかにも高級なホテルといった趣きの廊下。落ち着いた雰囲気の漂うその一角に、革張りの重厚な扉が一つ。
全ての物音を閉ざすその扉の内側で、今日この日、密やかに物語の黒幕達が会議を進めていた。
「では始めようか」
ガラス製テーブルを挟んでゆったりとした革張りソファーが二つ。
机の上には沢山のクッキーが入ったボウルが中央に置かれ、会議参加者それぞれのカップがそこここに置かれている。
毛足の長い絨毯に足先を沈め、テーブルの脇に立つその人物が、ソファに座る参加者達を見回して会議開始を宣言した。
議長、ぶかぶかのパーカーに鉢巻き姿。いかにも業界人のいでたち、三越シュウ。
右のソファにはこの部屋の主であるラ・ピュセル。そして衣紗早雨衣。
左のソファには無垢なる導き手、クェル・クス。その弟子、バジル。そして鏑木諒子。
これは物語を作る黒幕達の会議。
密やかに行われた舞台裏の饗宴。
世界格闘大会には直接まったく関係ない、そんな出来事。
「OVA版『ラ・ピュセル』の企画会議だ」
――やっぱズガガーっとエフェクトとかつけて派手にやっちゃうんだよね!
――アニメ用に脚色はするさ。敵もそれらしく悪の組織でも用意しようかな。
――ちょっと待った! ところでアンタ誰なのさ? 大会では見ない顔だけど。
――私のアニメの制作をしてくれた方ですよ。今回の大会に私を参加させてくれたのもこの方の手配でした。
――ふーん、ま、いいか。
――クェルは何を すればいい?
――私はお師匠さまと一緒に出して頂ければ。
――シリーズのラスボスとか、構成はどんな感じになるの? 私はいい役あるかな?
――確かに巨悪役を選手の方にするのも申し訳ないでしょうか。
――ねえ、私の店の宣伝って出来るの? そんな話聞いてきたんだけど。
――タイアップは以前のアニメでもやっていましたから。今回も実在のお店を出しても問題ない……ですよね?
――クッキーひとつ いただきます。
――そーだ! ラピちんどうせなら敵組織の内輪もめとかでさ、三つ巴戦とかやったら盛り上がるんじゃないかな!
――ラスボスの話ですか?
――敵は強大だった! だが、所詮は悪の組織、結束が脆い! ラ・ピュセルがそこに辿り着いた時、敵は内戦中だった!
――なんともこれは 美味しいな。
――お師匠さま、気に入られたのならこのクッキーは私も持っていますから後でおすそ分け致しますね。
――私は派手に殴りあう感じでやらせてもらえりゃなんだっていいよ!
――大会でもそれっぽいイベントを演出しましょうか。
――ん? ラピちんの頷いたのってどの案の話ー?
――ちょっと話にまとまりが無さ過ぎますね……。
パン、パン――と手を打ち鳴らす乾いた音が部屋に響き、会議をしていた面々が一斉に顔をそちらへ向けた。
難しい顔をした三越が、仁王立ちした状態で見返していた。
流石に話が混沌とし過ぎていたか。そう考えるラ・ピュセルと、他の面々に、三越は言い放った。
――よし、敵組織の名前は涼春機関にしようか。
ああ、これはこのまま勢いで全てが決定されるな。ラ・ピュセルがそう確信した瞬間であった。
世界格闘大会が終わった後日、そっと世間に発売されたOVA版『魔法騎士 ラ・ピュセル』全8話。
そこそこ売れたその作品の売上は、友情出演となった各大会選手達へと少しだけ分配される事となった。
その祝勝会の席。奮発して良い材料を買ってきたという三越お手製のビーフストロガノフは、とても好評であったとか。
428
:
メインGK(minion)
:2013/12/08(日) 07:36:07
【SS・感想】
>>393
>>395
ラ・ピュセル 6点+7点=13点 トラロック 3点 クェル・クス 1点
>>394
魔技姫ラクティ☆パルプ 7点 シスター・マリー 1点
>>397-398
超時空軽空母『綾鷹』DEATH 5点+5点=10点 生方キリエ 1点
>>399
鏑木諒子 1点+1点=2点
>>404
天王星ちゃん 1点+1点+1点+1点+1点+1点+2点+1点+1点+1点+1点=12点
>>405
数胴兵香 7点+7点=14点 天王星ちゃん 1点 墓森アラシ 1点 鏑木諒子 1点 葦原美代子 1点
>>406-407
超時空軽空母『綾鷹』DEATH 8点+5点=13点 シスター・マリー 4点 紫ノ宮緒子 1点 アン・ラクシー 1点
鴻畔 1点 猛信寺うのみ 1点 玖波瀬ぎり 1点
>>408
>>411
>>413
ラ・ピュセル 5点+5点+3点=13点 トラロック 1点 鏑木諒子 1点 クェル・クス 1点 アン・ラクシー 1点
>>409-410
>>412
宇多津 泡沫 1点×15=15点
>>414
天王星ちゃん 7点+6点=13点
>>415
数胴兵香 1点
>>417
数胴兵香 1点
>>420-422
>>424
>>426
紫ノ宮 緒子 7点+9点+7点+9点+8点=40点 リオレイア希少種 1点 猛信寺うのみ 1点 天奈瑞 4点
>>423
シスター・マリー 7点 ルガー 1点 アン・ラクシー 1点 超時空軽空母『綾鷹』DEATH 1点
【イラスト・その他】
>>396
アン・ラクシー 8点 魔技姫ラクティ☆パルプ 4点
>>402
魔技姫ラクティ☆パルプ 7点+7点+7点=21点 ルガー 3点
>>403
アン・ラクシー 7点 天王星ちゃん 3点
>>416
アン・ラクシー 8点
>>417
魔技姫ラクティ☆パルプ 7点+7点=14点 バジル 3点
>>425
アン・ラクシー 7点 財前倉持 3点
429
:
メインGK(minion)
:2013/12/08(日) 07:38:52
>>426
までが採点集計対象となります。
>>427
以降は採点集計対象となりませんが、引き続きご投稿をお待ちしております。
430
:
ゆとりのぽこぺん
:2013/12/08(日) 09:35:09
【怪盗マタンキの最後】
ガチャリ。
「たまき選手、検温をしにきました・・・きゃあー!」
病室の扉が開き入って来たナースをマタンキは押し倒した。
倒れたナースのスカートがめくれパンツが見える。
「な、なにをするんですか!」
「フッフフ、正体がばれた以上どうなるか分からないからね。
あんたの姿を借りてこの場は脱出させていただくってわけよ」
最後の戦い、少年とめがみ相手に無傷の勝利をしていたマタンキは天狗になっていた。
ラバースーツの女相手でも勝てると油断しきっていた。
その結果正体はあっけなく知られ、ファンからはボッコボコ、乱入してきた外人レスラーや
本物のたまきやたまきを工場から救出した道家やらに散々殴る蹴るされた後、
選手用の病院に搬送されたのだった。今のマタンキは全裸で満身創痍のオッサンである。
「ここに留まっていても何されるかわかったもんじゃないからね。さあその服いただくわよオカマッ」
ずりおろされるナースのパンツ!パンツの下から現れたのはテープを貼られたモリマン!
「・・・え?」
「どうしたんですかぁー?私の服を奪って逃げるんじゃなかったんですかぁー?ほらほら」
ナースが下品な笑みを浮かべて腰をクイクイと突き上げる。その度に股間が震える。
マタンキが恐る恐るテープを剥がすと、割れ目が徐々に広がっていき中からチンチンが飛び出した!
「アバー!私の変装術!ナンデナンデ?」
「あんたはマタンキとして本当によくやってくれたわ」
「ど、どういう事よ!」
「廃工場の改装、女体化薬製造、正体を隠して大会への参加、全部自分一人でやれたとでも?」
言われてマタンキは初めて気づく。自分の記憶への違和感の正体を。
二か月前の偵察の記憶、たまきとしての4日、そしてマタンキとしての3日。
それ以外の記憶がほとんど思い出せない事に。思い返せば、パルプへの推理を
整理していた時も、一か月前の記憶がおぼろげだった。
431
:
ゆとりのぽこぺん
:2013/12/08(日) 09:35:34
「そんな、私は確かに怪盗マタンキで」
「じゃあ、あなたの本名は?マタンキを名乗る人物、その本名は?」
「あ、あれ。私の名前は」
「さようなら、自分を天才的な怪盗と思い込んだ変態さん」
ズボォ!
マタンキの口にナースのチンチンが捻じ込まれる!
そして勢いよく射精!呼吸を封じられたマタンキは精神的ショックも手伝い気絶!
ナースはマタンキの気絶を確認すると外で待つ者達に声をかけた。
「おい、もう入って来ていいぞ」
「はーいかしこまりました五三九二(ごみくず)様」
わらわらと10人ほどのナースが部屋に入ってきて全員がパンツをおろしてテープを剥がしチンチンを出す。
「放り出せ」
「はーい」
ナースのうち二人が窓を開け、残りがマタンキを持ち上げ突き落とす。
ドコーン!
どう聞いても助かってるはずのない落下音がした直後、その場所にハゲタカの様にマスコミが集まった。
「最終日を迎え、世間はこの大会に混じりこんだ異物及びそれを招いてしまった運営への批判へ集中する。
計画通りだ。これで、この大会は、『ぶち壊されずに済む』」
「しかし、本当にこれで良かったんでしょうか?」
「私に与えらえれた任務はこの大会の運営を他組織に乗っ取られるのを防ぐ事、
及びそうなってしまった場合にその事実を外部に漏らさない事。
だからこれでいい。これから批判が集まるからそれの尻拭いが終わるまでは
他組織が取って代わろうとはしないはずだ」
「魔法少女とかかませ犬商会の人とか、多くの敵を作ってしまいましたよ」
「全ては最悪を回避する為だ、私は最悪の回避を命じられたならばその過程でなんだってしてやる。
今回の最悪は組織の手から大会が奪われる事、その為のリスクとして我が組織がどれだけ弱体化しようとも
どれだけ他人を不幸にし恨まれようと、私は真の破滅だけは回避してみせる」
「もう少しマシな手はなかったんですか」
「文句は私に命令した奴らに言ってくれ。私はこういう習性を持つ人間なんだ。
ああ、いい事をした日は気持ちいいなあ、チンコの勃起具合も一味違う。お前らちょっとケツ貸せ」
(マタンキの推理と人生終わり)
・一 五三九二(にのまえ ごみくず)
今大会の語られざる裏方。格闘大会への他の組織の介入を防ぐ事を目的に結成された
暗躍部隊を任せられていたが、数多くの組織の介入をシャットアウトするのは無理と
即座に判断し、怪盗マタンキという存在を混ぜ込む事で情報戦のノイズを生み出し、
今大会で暗躍する各組織の動きをぼやけさせ、さらにマスコミに対するスケープゴートとした。
『最悪の事態を防ぐために二番目に悪い状況を引き出す』という行動理念とそれに準ずる能力を持ち
それ故に同族から疎まれているが、最後の保険役としての信頼は高い。
なお、今回の行動はやはり身内からも不評であり、相談も無しにこれだけの事をしでかした責任を後に追及される。
普段のズリネタは小学生の道徳の教科書と女装した自分が正体ばれていく過程を録画したもの。
432
:
メインGK(minion)
:2013/12/08(日) 21:09:11
無垢なる導き手ことクェル・クス。
tp://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=40174038
健全です。
433
:
ラクティ☆パルプ
:2013/12/09(月) 08:25:19
【さらば怪盗マタンキ!だがその雄姿は少女たちの胸に刻まれた!永遠に!】
二人の手から、ティーカップが滑り落ち、ジャージの膝に淹れたてのダージリンがあびせられる。
「キャーッ!」「あちちーっ!」
女子中学生2名が軽いやけどの大惨事である。
だが、二人が見ていたノートパソコンの中に映された光景はそれ以上に悲惨な有り様だった。
女性だと思われていた迷ド探偵たまきの股間から、あってはならないモノが飛び出したのだ。
2人の名は静穂と瑠璃奈。パルプの友人である。
襲撃事件の手懸かりを求めて試合映像をチェックしていた所だ。
襲撃犯がマタンキである可能性もあるので、たまきの試合は非常に集中して観てたため精神ダメージは大きかった。
「わたし静穂だけど、たまきさん本人が……マタンキだったってこと……?」
「わたし瑠璃奈だけど、被害者だと思ってたら犯人だなんて酷いマッチポンプね!」
「あーあ……服びしょびしょ……」
「お風呂にしよっか」
「入らずんばね……」
◆
妃芽薗中等部寮浴室!
20名程が無理なく同時に入れる程の広さがある、清潔で快適な大浴場だ!
部活や委員会で遅くなる生徒もいるので、夕方から深夜の間で割と好きな時に入れる!
「あ……やったぁ2人で貸し切りだよ!」
と、細身ながら出るところはしっかり出てる長身の静穂。
「おー、ラッキー! みんなさっき公開された試合結果の配信観てるのかな?」
と、小柄で肉付きも将来に期待してあげたい瑠璃奈。なお、パルプと比べれば凹凸はある。
「神崎先輩は退場しちゃったけど、天奈会長とパルプちゃんが頑張ってるもんね」
「あと、今日現れた〈終末を担う者〉って、六九さんじゃないかって噂だよ」
「えっ……六九さん!? それ本当……?」
「噂だけどね!」
「危ない所を助けてもらったことあるから、応援したいな……」
「でも何で大会に乱入しに行ったんだろ?」
「六九さんも大納言先輩の敵討ちかな……?」
「だといいねー」
シャワーで汗を流しながらお喋りする2人。
それにしてもこの世界格闘大会、妃芽薗学園からの出場者が多い。
434
:
ラクティ☆パルプ
:2013/12/09(月) 08:30:42
そして、暖かい湯船に浸かって一息ついた少女たちの話題は、やがてマタンキのことになっていった。
記録映像に大写しとなったマタンキの股間は、LoverSuitの女との脱衣バトルで興奮して完全態となっていた。
一六九に助けて貰ったお陰で、2人とも臨戦態勢の男性自身を見るのはこれが初めてだった。
「それにしてもアレ……グロかったね……」
「男の人って、みんなあんな風になるのかなぁ?」
「あ……ルリったらやらしいコト考えてる……!」
「考えてない!」
「ふーん……? じゃあ調べてみよっかなー」
「わっ、ちょっ、シズ! コラ、やめっ!」
◆
風呂から上がり、パジャマに着替えた2人は相部屋に戻った。
「ふー……いい湯だった」
「そういえば、マタンキの動き、ずいぶんぎこちなかった気がしない?」
「足を引きずるようにしてたね……」
「あれって昨日パルプちゃんと戦った時に怪我したんじゃないかな」
「もし本調子だったら今日もマタンキ勝っちゃったかも……?」
「つまり、怪盗マタンキ事件をラクティ☆パルプがばっちり解決!」
「えー……それは無理あるんじゃ……?」
少し苦しいけど、十一月の難題『怪盗マタンキ』はこれで一応解決である。
「あのさ、マタンキを見て閃いたことがあるんだ」
「襲撃者のコト……?」
「うん。私達は大納言先輩について、知らないことが多すぎると思わない?」
「まぁ、仮面を被ってて素顔も知らないもんね……でも恥ずかしいのはしょうがなくない?」
「顔は別にいいの。問題は、大納言先輩の能力のコト」
「え……短距離瞬間移動能力じゃないの?」
「あれは能力じゃないよ。フェイントを駆使して相手の意識をすり抜けるから、瞬間移動に感じるだけ」
「そうなんだ……あの動きを努力で身に付けたなんて……すごい……!」
「うん。毎晩夜遅くまで独りで練習してて、すごいよね。でも、大納言先輩の練習には不可解な点があるの」
「不可解な点……?」
「多分、大納言先輩の能力は――」
そして、瑠璃奈は推理を語った。
静穂は驚いたが、なるほどと思った。
そして、ハルコが戻ったら相談してみようと決めた。
「あっ、パルプちゃんの試合結果が配信されたみたい」
「相手は財前社長か……今日のパルプちゃん気合いがスゴく入ってたからきっと勝ったよね……」
「もちろん! 絶対勝って帰ってくるよ!」
435
:
ラクティ☆パルプ
:2013/12/09(月) 08:54:56
>>433
誤記訂正: 神崎先輩 → 神足先輩
436
:
ラ・ピュセル
:2013/12/09(月) 23:14:58
西暦2013年、平成25年の12月9日。日本の一地方都市にある、一つの書店の片隅にて――――
その人物は本棚から一冊の文庫本を抜き出し、愛おしそうにその表紙を指先で撫でた。
本棚に挟まれた通路を歩き、レジへと真っ直ぐ歩む。
手に持った本を店員へと差し出し、懐から財布を取る。
会計を済ませると、その人物は店員の元気な挨拶を背に、店を出た。
路上。手提げ袋に入った本をもう一度確認し、そこにある質量に対し、満足気に口の端を持ち上げた。
空を見上げる。
冬の快晴が、その人物の遥か頭上に、どこまでもどこまでも伸びていた。――――今日は良い日だ。
■■■
「待たせたね」
「ゆっくりでしたね」
白い壁、白い天井、白い机に白い蛍光灯。
見慣れたいつもの自室と、大きな鈴を鳴らすような、涼やかな声が迎えてくれる。
手提げ袋から買ったばかりの本を取り出し、白いPCデスクの右奥隅に、そっと置く。
「これが、そうですか」
真っ白なPCデスクの右奥隅には、黒い表紙の本が五冊、積まれていた。
買ってきたばかりの本をその上に重ねたため、今は六冊。
どの本も、黒い背景にきらびやかな衣装をまとった少女達が、瞳に星を散らして描かれている。
「これがそうさ」
この本こそが、全ての始まり。
この本こそが、最後の大ネタ。
この本こそが、ラ・ピュセルをホーリーランド4に送り出した、最大の理由。
「「これが――」」
声が重なり、ラ・ピュセルがそっと口を閉じる。目配せでこちらに言葉を譲る。
頷き、一人で言葉をつなぐ。
これがラ・ピュセルの名前の由来。
「本日より全国の書店にてシリーズ最新巻の六冊目が発売スタート。
可憐に華麗な少女が織りなす、魔法と拳のバトルロイヤル。
ラ・ピュセルの元ネタとなった同名の魔法少女も活躍する、華やぎ血煙る能力バトル。
『魔法少女育成計画』――ちょうどホーリーランド4と同じ美少女達の闘う話。
今、私がイチオシしている小説だ」
二ヶ月。時間を掛けて、語り続けた。
前回の反省にて、ラ・ピュセルは聞いた。自身の名前の意味と意図。
それの答えが今日この日。
そう、つまり。
この日この時、この瞬間に。
この発言を、せんがため。
これが最後の大ネタで。
これが名前の意味と意図。
平たく言えば、要するに。
「つまり――――ステマだ」
魔法少女育成計画 limited (後)。このライトノベルがすごい!文庫より、2013年12月9日、販売開始。
■■■ ダンゲロスホーリーランド4 〜Battle Cinderella〜 ライク・ア・カレーのゲーム日記(7) ■■■
437
:
メインGK(minion)
:2013/12/10(火) 00:38:19
【R-18】ルーシーVS秩序の守り手。
tp://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=40197485
2ターン目の事なのでもう記憶が曖昧なのですが、確かこんな感じだったような気がします。
ちょっとえろいのでwikiには載せないか、アドレスだけ転載の方針で……。
438
:
庵 白彩
:2013/12/10(火) 00:59:16
【5回しかガチャしてないのに81が2回出るのはおかしいと思うんですよ最終ターンSS】
「清々しいほどに無理だったな、倒れそうにない」
「少なくとも大会参加者3人で撃破できる相手ではなかったのです」
後半開始後3日間拠点にしていた刑務所を離れ前半戦で使用していた宿泊施設へと戻った庵白彩一行、
世界格闘大会7日目、終末を背負う者へ庵は全力で挑み全力でふっ飛ばされた。
しかし彼女の闘志の炎は一層燃え、そして剣筋は最終日を前に更に鋭くなっていた、
「・・・しかし大会中に負傷や精神的な問題で大会を去っていった参加者が
操作していたガイノイドのを私が思いっきり真っ二つにしてしまった北部明日子含め計20人、
その内いつの間にか転校生として大会に乱入するようになったのが先程知らされた2人含めて計9人」
「あと女装して参加したのがバレて大会を追放された迷ド探偵たまき、
自分から大会を去っていったリオレイア希少種を含めると22人が大会からいなくなっているのです」
「大会が始まる前から師匠や友達からこの大会は危険だとは聞いていたが・・・
それにしても異常な大会に参加してしまったものだな・・・
ここまで来たのだから大会終了まで戦い続けるがな、逃げては武闘者として恥だ」
「ところで一つ問題があるのです」
「ん?もう月の巫女に怪我の治療をしてもらえないそうだが私は問題ないぞ?
この程度なら剣筋は衰えないし高速移動に関しても全く問題は無い」
「いや、大会最終日に残っている参加者は18人なのですけど白彩は現時点でその中で賞金ランキング11位なのです、
最終的に18人からどれだけ残るかは分からないにしてもこのままでは
白彩は『最後まで残った中では弱い方』として分類されてしまうのです!」
目立つ試合はあったとはいえ総合で弱い方に分類されては『光る所はあったが所詮そこまでの格闘家』でしかない、
勝利の栄光を掴めるのは唯一人、そしてその栄光に照らされ語り継がれるのは『上位陣』のみである。
(続く)
439
:
庵 白彩
:2013/12/10(火) 00:59:53
(続き)
「・・・えっ?中々順位が上がらないとは思っていたがそんなに私順位が下だったのか?」
「白彩はとにかく相手の間合いまで飛び込んで斬りに行くから怪我が多すぎるのです、
しかも毎度毎度重傷を負っているから幾ら転校生に勝とうが賞金が治療費で吹っ飛ぶのです!
というかそもそも賞金自体治療費抜いてもトータルで650万円しかゲットできていないのです!」
「あ、あー・・・たしかにこの大会始まってからどれだけ負傷したか分からないな・・・
だが私の格闘スタイルは『超高速移動から繰り出される無限の剣閃』と言えば格好良いが、
とどのつまりはひたすら回避に専念しながら超高速でヒット&アウェイを繰り返しているだけだ。
MAP兵器軍団や脱衣四天王、そして転校生の様な奇抜で圧倒的な攻撃手段は私には無い。
だからそういった連中に勝つにはできるだけ接近して強力な一撃を与えないと勝ち目は無い」
「そして攻撃手段が乏しい故に紙一重の勝負をものにできない・・・というわけなのです?」
「そうだ、大会の中で己の技に更に磨きをかけることができたとはいえそれは他の参加者も同じだ」
「うーん・・・なら最終日はできるだけ賞金を稼ぎ続けたいけどそうなるとどうしても怪我が響くのです・・・
そうだ、ならアレを持ってきて白彩に使えばいいのです!」
「アレ?また何か不思議道具があるのか?正直またコスプレはしたくないのだが・・・」
庵の話を聞く前にぷらずまは通信機のようなものを出すとどこかへ通信をかけると、
数十分後庵達の部屋にぷらずまとよく似た少女が到着したのであった。
「いかずちよ!私に任せて!」
「紹介するのです、ぷらずまの姉妹艦のいかずちなのです!」
「お前姉妹いたのか・・・それでアレって何なんだ?」
「それはこれよ!佐世○鎮守府謹製医療用合法ドラッグ通称『バケツ』!」
「いやちょっと待てそんな堂々と薬物持ってくるんじゃない後なんだその量の多さは」
「大丈夫よ!これを使えば怪我していても何も気にならなくなるわ!」
「明らかに危ない代物じゃないか!私は薬物中毒にはなりたくないぞ!」
「大丈夫なのです!艦娘はみんな使ってるし依存性はないのです!」
「いやちょっと待てやめて無理矢理打とうとするな!やめてくれ!」
そのまま『バケツ』を使われ強制的に寝させられた庵白彩、果たして最終日を無事生き延びられるのだろうか・・・
440
:
ラ・ピュセル
:2013/12/10(火) 01:50:25
>>436
から5行の空行を挟んで引き続き
「ダイレクトマーケティングですよね」
「おおっと」
そんなこんなでラ・ピュセルのキャラクターメイキング舞台裏も全て公開となったこのゲーム日記。
とうとう数えること七回。いよいよラストも目前と相成りました。
もう前口上を長引かせる理由も、必要も、ネタもない。
「と、言う事で」
「早速、始めるのですね」
七度目の反省会、いってみよう。
○マッチング
「ネットワーク上のゲームに参加しているのだから、他のプレイヤーと絡んでナンボって奴だね」
「使用アイテムがアンダーリム……特に試合に影響は与えませんね」
「貰ったからには使う。当然だね」
「果たし状も頂いた訳ですが、せめてそちらを使おうとは考えなかったのですか」
「……考えた……が、導き出した最適解があまりに酷くてね。お蔵入りとなったんだよ」
「酷い、ですか」
「7ターン目に一攫千金を狙うなら、紫ノ宮選手を公園に呼び出して、ラスボスも公園に引っ張ってきて、
自分は焔狐に勝負を挑む――焔狐とならタイマンで勝てるからね。
そうやって賞金を稼ぎつつ、怪我を防ぎつつ、あわよくば連戦でも勝ちを拾う。これが魅力的な考えだった。
実際のところは他に同じ転校生を狙う選手が二人もいたから実践したとして奏功したかは怪しいけれどね。
まあ、でも紫ノ宮選手は伝言掲示板で声を掛けられていたからね。掻っ攫うのは申し訳ないと自重した、という訳だ」
「しかし紫ノ宮選手は最終的に伝言掲示板で断りの言葉を書いていましたが」
「……うん……そうなんだが……その書き込みの存在に気付いたのはだいぶ後だったんだ……。
近頃は携帯端末からしか掲示板を見れていないんだが、どうもここのところレスが抜ける怪奇現象に悩まされていてね」
「なるほど」
「ラスボスを狙ったのは、もう拘ってやる事が無くなったから、折角なら一度は闘っておかないと、という理由だね」
「わかりやすいですね」
○ VS <終末を背負う者>
「ラスボス戦だ」
「ラスボスとして至極妥当なステータスでしたね」
「タイマンではとても勝てない強さではあったが……だが!」
「どうしました? ずいぶんと語調が強いですが」
「君の素晴らしい闘い……しかと見せてもらったよ! ありがとう!」
「私の、ですか……負けてしまいましたが」
「だが! 君は見せてくれた! カウンタービームクリティカルという最高のロマンを実際に!」
「あ――そうでしたね。確かに、貴方の最終目標を実行に移したとは言えるのですね……スキルで100ダメージでしたが」
「300という数字を叩きだせなかったのは惜しいが、しかしロマンが実現したんだ。胸が熱くなったよ。ありがとう」
「少し胸につかえるものもありますが……どういたしまして」
「このターンは1戦だけだったから、これで振り返るのも終わりだね」
「最後までステータスは全体的に満遍なく伸びましたね」
「防御も回避も、随分と強くなったものだね」
「パワーアップイベントSSでは、成長理由を死亡フラグと受け取れるようなものにしていましたので、正直不安でしたが」
「そうだったね。本当はあそこから怪我の治療を一切しないで大会を終えようなんて考えていたのだけれど……」
「そこもロールする予定だったのですか」
「流石に君の代名詞であるロマン砲が撃てないで最終ターンは寂しいしね」
「なるほど――ところで」
「なんだい?」
「冒頭で明かされた私の名前の元ネタですが、先日は明かすのを8回目の反省会にすると言っていませんでしたか」
「ああ……うん。すまない、最終ターンの行動提出締め切りを1日勘違いしていてね。日曜で締め切りかと思っていた。
締め切り前に行動提出内容を事細かに書いた日記を出すのはどうかと思うし、
かと言って折角の宣伝書籍の発売日を過ぎてからステマをするのも遅きに失した感があるだろう?
だから、予定変更で日曜に投下予定だった7ターン目の反省会を今日に持ってきたんだ」
「しっかりしてください」
「ごめんなさい。
――と、まあ、今回の反省会はこんなところかな」
「七度目にして最も反省会の名前通りの内容になりましたね」
「そうだねぇ……これまでフリーダムにやってきたものだけれど、付き合ってくれてありがとう」
「どういたしまして――どうしたのですか、改まって」
「もう最後だからね」
「――もうそんな時期ですね」
「うん、楽しかったよ」
「では私も――こちらこそ、ありがとうございます」
「ああ、それじゃあ……」
また、次回。
441
:
ラ・ピュセル
:2013/12/10(火) 03:21:24
中庭に設えられた特設のバトルフィールドが、病院というこの場所を考えるとひときわ異彩を放っている。
魔人格闘家が動きやすいよう充分なスペースをとった空間を中心に、円形に簡易の観客席が並び、マスコミ席もある。
退屈な入院生活に飽きた患者達が賑やかな客席の中にちらほらと混ざり、黒い群衆に白い患者服が点々と斑を作る。
これまでとは少し変わった客層の間を、賑わいの中心に向かってラ・ピュセルと雨衣は歩いていた。
ざわざわ、がやがやとした喧騒を右に避け、左に躱し、ほどなく二人は客席の最前列に辿り着いた。
雨衣はここで足を止める。ラ・ピュセルは軽く頷き、そのまま群衆の視線の中心へと進む。
世界格闘大会8日目。大会最終日。最後の大一番である。
雨衣は、戦場に向かうラ・ピュセルの背中を見送り、どうか格好良く勝てますようにと祈った。
頭の中での祈りを終え、さて席に座ろうと空席を探す雨衣に声がかかったのは、その時であった。
「雨衣さーん! こっち空いてます!」
聞きなれない少年の声。しかし確かに自分の名前を呼んだ。雨衣は首を巡らし、声の主を探した。
客席の最前列に、こちらに向かって手を振る少年がいた。年頃は小学校高学年か、せいぜい中学1年生といったところか。
改めて見ても見覚えのない相手ではあったが、雨衣はひとまず呼ばれるままに少年の元へ向かい、隣の空席に座った。
「この前はごめんなさい」
どなたでしたっけ、と聞こうとした雨衣の言葉に先んじて、少年が謝罪した。
はてな、と首をかしげる雨衣に、ああそうでした分かりませんよねと少年が頷く。
「僕が『ヘタレの方のラ・ピュセル』です」
照れくさそうにそう言った少年を見て、
「ああーーー!!」
雨衣は、得心がいったと大声をあげた。
「私の本当の名前は――」
「ベルよ。よろしくね、雨衣」
大会初日の夜。既に日の暮れた夜空が窓から臨める病室。
アニメや自身が手がける衣装の話で盛り上がっていた雨衣が、最後にラ・ピュセルに対して本当の名前を聞いた時。
囁くように、名前を名乗ろうとしたラ・ピュセルの背後から、突如としてもう一つの名乗りがあがった。
「あっ」
「えっ」
ラ・ピュセルと雨衣が同時に声をあげた。
ラ・ピュセルはまずい、といった面持ちで、雨衣は信じられない、といった面持ちである。
そこにいたのは、もう一人のラ・ピュセルであった。ラ・ピュセルの背後にラ・ピュセル。雨衣は混乱した。
「こんなところにいたのね」
「ご、ごめんなさい」
「覚悟を決めた相手には、相応の敬意と、覚悟を持って相対するべき――なんて、もう言われてしまったわね」
「はい……」
同じ顔が、同じ服装の相手に説教を始めた。
先ほど声をあげた時のまま、あんぐりと口を開けていた雨衣に、後から来た方のラ・ピュセルが頭を下げた。
「驚かせてしまってごめんなさい」
後から来た方――――頼りになりそうな方のラ・ピュセルが、それから現在の状況を語ってくれた。
ラ・ピュセルは姿を継承して、受け継いでいく『名前』である事。
自分がアニメのモデルになったラ・ピュセルで、もう一人は修行中の弟子であり次のラ・ピュセルである事。
「この変身装置を使って、ラ・ピュセルの記憶も少しは伝えてあったのだけれど……まだ未熟でね」
「あーそっかー! 道理でこのラピちんちょっとヘタレだなーとか思ってたんだー」
「あう……」
明日、改めて挨拶に来ると言って、ヘタレのラ・ピュセルを連れたラ・ピュセルが病室を出る際。
「あ! ショックで忘れてたけどいっこいいかな!」
「なんでしょう」
雨衣はグッとサムズアップして、ウィンクした。
「ベルって名前、すっごく似合ってるよ! 鈴みたいな声してるもんね!」
442
:
ラ・ピュセル
:2013/12/10(火) 03:22:11
>>441
から引き続き
「それじゃ君が噂のファンの少年君だったんだー。だからラピちんってば私はすぐ会えるなんて言ってたんだね」
「僕の名前は岸颯太って言います」
「おーおー颯ちゃんかー。私の知り合いに同じ『そうちゃん』っているけど、君もなかなかイケメンじゃん」
一週間前からを振り返り、雨衣がそういえばと手を打った。
「そうだよ! それじゃお友達の女の子は大丈夫なの?」
「あ……えっと……」
颯太が上体を引くと、颯太を挟んで雨衣と反対側の席に座っていた女の子がこちらに首を伸ばし、会釈した。
「妃芽小雪って言います。あの、ラ・ピュセルといつも一緒にいる人ですよね!」
「おお! あなたが小雪ちゃん! あれ? って事は」
「手術が成功して、今は少しなら出歩けるくらいになりました!」
「わあお! おめでとー! えっ、ラピちんももう知ってるの!?」
「はい。僕がすぐに知らせたんで」
ざわざわとした観客の喧騒が、いっそう強く音色を高めた。
雨衣達が客席で話をしている間に、ラ・ピュセルの対戦相手が試合場に姿を表したのだ。
「ラ・ピュセルー! 頑張ってー!」
小雪の声援に、ラ・ピュセルが振り返る。
颯太と小雪の顔を見比べ、颯太に向かって声を返す。
「颯太! 困難は乗り越えられましたか!」
夏の風に、鈴の音が乗る。
ラ・ピュセルの問いに、颯太は頬を染めて照れながら、小雪の方を窺った。
小雪はそれに気付くと、にっこりと笑って颯太の紅い頬に唇を当てた。
「ひゅー!」
雨衣が歓声をあげ、
「宜しい! これからは貴方がラ・ピュセルです!」
ラ・ピュセルが祝福の言葉を投げかけた。
「なんだか賑やかでいいですねー」
「一部ではそれなりに有名人ですので」
「私も衛星……ゴホン、お友達が応援してくれてますけど、嬉しいですよねー」
「そうですね。励みになります」
観客席から、観る者と闘う者とに隔てられた闘技場の中心。
かつてラ・ピュセルと名乗っていた女騎士と、ほのぼのとした雰囲気を発散する大会最重量級選手、天王星ちゃん。
二人は大会最後を締めくくる闘いとして、互いに申し合い、この場に集った。
「それでは、大会の最後を飾るに相応しい煌めきを」
「よろしくおねがいしまーす!」
二人が向き合い、闘いの幕が開く。
その瞬間。
二人の選手を応援する観客達の大声援が、渦となって立ち昇る。
「せーの」
「「「ベルっちガンバ!!!」」」
割れんばかりの大声援の中。
それでも、ベルの耳には、応援してくれる友人達の声がしっかりと届いていた。
<世界格闘大会最終日、ラ・ピュセル&トラロック&ベル、大会に星を咲かす>
443
:
無垢なる導き手
:2013/12/11(水) 07:30:55
>>432
わあーい 素敵なクェル・クスだ!
あどけなさを残しつつも 凛々しい戦士の
眼差しが眩しい表情も
露出度は高めながら 性的な印象は
抱かせない見事な民族衣装も
締まるところは締まり けれど肉感的な
太腿が眩しい理想的なw ボディも
健康美を際立たせる ほのかに焼けた肌も
どれをとっても 非っ常に素晴らしい! です!
・・・実を言うと エロいイラストを描かれる
転校生ズを見ていて
「ああ ウチの子もお嫁に出したばっかりに
あのように辱められてしまうのだろうか・・・」と
戦々恐々としていたのですがw
蓋を開けてみれば 疑っていたことを
焼き土下座したくなるくらい 素敵なものを
頂いてしまい ただただ嬉しい限りです!
お礼が遅れてしまったことも含めて
本当に申し訳ありませんでしたっ!
最高のイラストを どうもありがとうございます!
不束な子ですが よくしてやってくださいw
444
:
未来支配者
:2013/12/11(水) 08:16:06
【謎の襲撃者、その正体】
真木ハルコは帰ってこなかった。
魔技姫ラクティ☆パルプは帰ってこなかった。
病院で財前倉持に敗れ、転校生〈未来支配者〉として再び姿を見せた後、どこに行ったのかはわからない。
静穂と瑠璃奈は、自分たちだけで事件の幕を引く決意を固めた。
追い詰められた真犯人が口封じを図ったら――?
その可能性は低いと思われたが、もしそうなったら2人の命はないだろう。
だが、2人はパルプの意志を引き継ぎ、危険を冒すことにしたのだ。
パルプの思いが人を動かし、誰かが最終的に未来を切り拓く。
それが、パルプの『ばっちり解決』なのだから。
夜。2人は病室の扉を開き、解決編を宣誓する。
「犯人は――」
「あなたです……!」
まだ戦いの傷が癒えず、左腕に点滴をつけた『犯人』はゆっくりと半身を起こして2人を迎えた。
「やっと――辿り着いてくれたのですね。もっとも、来るのはラクティさんだと思っていましたが……」
その声は悲しげだった。
「ラクロスと格闘技に取り組む、先輩の真摯な姿勢は尊敬しています」
「でも……あなたは『やりすぎた』。そうですね……大納言先輩」
「なぜ私自身が犯人だと考えたのか、聞かせて貰えるかしら?」
襲撃事件の『犯人』、大納言蘭は努めて平静を装って尋ねた。
だが、フルフェイスヘルム型アイガードの奥から響く、その声は震えていた。
「パルプさんがいくら調べても、参加選手の中に犯人らしき人物はいませんでした」
「先輩の言葉に嘘がないなら……犯人は『選手なのに大会に参加していない選手』」
「『被害者自身が真犯人』――私たちは迷ド探偵たまきさんの正体を知って、この発想に至りました」
「大納言先輩、あなたの真の能力は『コピー能力』……違いますか?」
「正解よ。よくわかったわね」
「先輩は、毎晩遅くまで独りで熱心に練習をしてました。でも、先輩の練習には不自然な点があったのです」
「フェイント、パスワーク、対人格闘……先輩の得意技は、独りだけで練習するのは難しいものばかりです」
「先輩の能力は――『望む人物のコピーを作り出し練習相手とする能力』!」
445
:
未来支配者
:2013/12/11(水) 08:19:06
「そうです。能力名『シャドウ蘭にゃん'sメイト』。孤独な私が生んだ寂しい能力――誰にも知られたくなかった……」
「あの夜。光璃さんと別れた先輩は、腕試しがしたくなり光璃さんのコピーを作り出し戦った」
「でも……光璃さんは想像以上に強く、先輩は大怪我をしてしまう……」
「そこに勘違いしたパルプさんが現れて先輩を助けた」
「能力を隠したい先輩は咄嗟に被害者のフリをして……そのまま本当の事を言い出せなくなってしまった……」
「全部……全部あなたたちの推理通りです……」
大納言蘭は、フルフェイスヘルム型アイガードを脱ぎ、静穂と瑠璃奈に素顔をさらした。
ユノハナガニのように白い肌。ユビワサンゴヤドカリのように可愛らしい瞳は涙に潤んでいた。
大納言先輩の素顔は、2人がしばらく言葉を失うほどに美しかった。
「私のせいで……私が本当の事を言えなかったせいでハルコちゃんは……」
大納言先輩はぼろぼろと涙を流した。
煌めく涙が頬を伝い、白いシーツを濡らしてゆく。
「先輩! 泣かないでください!」
「大丈夫……きっと、ハルコは大丈夫です……!」
「先輩も見たでしょう?〈未来支配者〉のことを。大人の姿になってたけど、あれは間違いなくハルコだった!」
「あの強さ……気品あふれる毅然とした振る舞い……」
「たぶん、格闘大会の中で、ハルコは大切なものを見つけ出したんです!」
「だから大丈夫……! 先輩も、そんなに気に病まなくていいんです……!」
「そうなの……かしら……?」
そうなのだろう。
〈未来支配者〉は、今までのパルプ以上に希望に溢れ輝いていた。
ハルコが何を見つけたのかはわからない。
でも、私たちがするべきことは、後悔ではなく応援なのだろう。
ハルコは、魔技姫ラクティ☆パルプは、きっと今もどこかで誰かのために戦っている。
たとえ遠く離れても、ハルコは妃芽薗の仲間だ。
「というわけで……」
「大納言先輩襲撃事件!」
「ラクティ☆パルプが……」
「ばっちり解決! だね!」
静穂と瑠璃奈は、ハイタッチした。
楽しげな2人の様子を見て、大納言蘭ももう泣くのはやめた。
そして、窓の外に輝く星空に目を移し、ハルコの幸福を祈った。
(おわり)
446
:
紫ノ宮 緒子
:2013/12/12(木) 01:50:48
(おとうさま、おとうさま)
(どうしたんだい? 緒子?)
(おこは、おおきくなったら、■■■■になりたいですわ)
(緒子ならきっとなれるよ。 でもね、緒子。 そのためには、緒子は強くならなきゃいけないよ?)
(つよく……?)
(ああ、そうだとも)
(だったら、おこは、つよくなりたいですわ。せかいでいちばん、つよくなりたいですわ)
(おこは。 おこはつよくなって、■■■■になりたいですわ)
===============================
〜〜とあるお嬢の中指直立(とあるおじょうのファックですわよ)〜〜
7ターン目『夢(たったひとつのおもい)』
===============================
天井一面に広がる真っ白なタイル。
身を包む毛布は、冷え切った身体を優しく抱きしめてくれる。
少しだけふらつくのは、差し込む光のせいだろうか。
朦朧とした意識の中、再びまどろみの海へ落ちそうになるが、
頬を撫でる隙間風がそれを許さなかった。
(懐かしい夢を見ましたわ……)
幼い頃の自分。
純粋に、無垢に。
絵空事のような夢を信じていた自分。
自分は……何になりたかったんだっけ?
「おー。起きたか、シノミヤ」
ふいに投げかけられた言葉は、冷水を浴びせられたかのように意識を覚醒させる。
声はすれど、その姿は見えず。
申し訳程度におかれた簡易カーテンを挟むように、声の主は居るらしい。
どこか、どこか聞いたことのある声だった。
「鏑木さん……ですの?」
「おー。大正解、私だ」
447
:
紫ノ宮 緒子
:2013/12/12(木) 01:51:15
=================================
「ビックリしたぞ。シノミヤが運び込まれてきた時はな」
「ここは……?」
「病院だな。それすら覚えてないの?」
「……」
そうだ、自分は敗北したんだ。
分かっていたはずだ。
気づいていたはずだ。
自分が討ち倒されたことを。
少年はもう、傍に居ないことを。
「全く。肩を並べて戦った二人が、同じ部屋で横になってるとはなー。 知ってるか? あたしら、バカ1号と2号って呼ばれてるらしいぞ?」
「……ふふふ。 返す言葉もありませんわ」
その通りだ。
自分は大バカだ。
約束したのに。
”守ってみせる”という、たった一つの約束も守れずに。
「転校生を守るとか、確かに真っ当な考え方じゃないよなー」
「でもなー、シノミヤ。 私はバカでいいと思ってる。 この性格は生まれつきだからな。 変えるつもりもない」
「どうせなら、世界一かっこいいバカになってやるさ。 なんたって私は、ヒーローだからな!」
……
…………
………………
……ああ。
そうか、そうだったんだ。
何でこんな簡単な事を忘れていたのだろう。
幼い頃の夢だけれど。
幼いからこそ純粋で。
幼いからこそ真っ直ぐで。
その思いは、決して間違っているわけなんか無いと信じていたから。
「鏑木さん……ありがとう、ですわ」
「おー。……なんだもう行くのか? 良かったら今度、うちの店に来てよ。ラーメン奢ってやるよ」
「ふふ。楽しみですわ」
=======================
ゆっくりと閉められた扉。
音は、やけに廊下に響き渡った。
長く、冷たい廊下を歩く。
でも、決して下は向かず。
真っ直ぐに、前だけを見て。
きっとこの道は、間違っていないと信じているから。
紫ノ宮 緒子、最後の戦いへと足を運ぶ。
(おとうさま、おとうさま)
(おこは、おおきくなったら――――)
(――――ヒーローになりたいですわ)
448
:
ぽぽ
:2013/12/12(木) 01:53:17
アン・ラクシー
tp://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=40231611
449
:
メインGK(minion)
:2013/12/12(木) 22:22:47
>>443
SSにもイラストにもご丁寧な感想ありがとうございます。
色々勝手な設定やデザインを足したり引いたりしましたが、ご容赦ください。
クェル・クスは性的な感じよりも躍動感のある健康美が合いそうなのでそうなりました。
但し、今後については保障できません!w
450
:
メインGK(minion)
:2013/12/12(木) 22:24:27
魔技姫ラクティ☆パルプ。
tp://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=40242083
魔法少女です。
451
:
メインGK(minion)
:2013/12/13(金) 23:02:32
紫ノ宮緒子&賞品の少年。一夜を過ごした二人、いったい何をしていたのか……その答えはこちら。
tp://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=40259229
緒子ちゃん「絶対に負けたりなんかしませんわ!」
↓
緒子ちゃん「ふぇぇ……どうしても勝てませんわ……」
452
:
そーラン
:2013/12/14(土) 01:24:06
>>446-447
諒子ちゃんのバカで真っ直ぐな生き方が、夢を思い出すきっかけになれたのなら幸いです。
緒子ちゃん優勝できるといいですね!
453
:
ぽぽ
:2013/12/14(土) 21:22:09
描いた絵を全部並べてみた
tp://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=40269614
454
:
超時空軽空母『綾鷹』DEATH
:2013/12/14(土) 21:47:19
【 Battle Cinderella『女王』の敗北 〜姫騎士たちの散華〜part4】
――地下カジノ跡地 最終日――
「今更、何をおっしゃってるのです!聞く耳持ちませんわ!どきなさい!」
『何言ってるかわかんね―けど、お前、端から人の話きかね―じゃないか』
優勝候補たる上位ランカー達が激しくぶつかり潰し合うこととなった最終日
その幕開けは奇しくも互いに聴覚喪失に陥ったこの二人だった。
偶発的な遭遇。そして戦いは―
火力で勝る紫ノ宮 緒子が超時空軽空母『綾鷹』を順当に下し、そのコマを進めた。
†††
………。
『やれやれ、負けた負けた。最後はみんな大好きおこちゃんとのバトルか。
最後まで噛みあわなかったが、お互い耳が聞こえない現状じゃそこはしゃーねか。』
地に伏した彼女は、対戦相手が、次の相手を求め、移動するのを確認するとゆっくりと起き上る。
まず自身の身体の状態をチェックし、深刻なエラーが発生していないかを確認。
ついで、ぐーとの身体を反らし、ついで清々しくひとのびをした。
それは肉体ダメージだけでなく精神ダメージまでもまるで感じさせない動きだった。
この大切な優勝決戦戦、初戦で敗退し脱落することとなった立場にしては…
『おーし、最後は気持ちよく負けたことだし。わらわもラストミッションいこう。よっと。』
全然堪えてなさそうだった。
『強めの気配を幾つか感じるな。こちらの戦いの推移を慎重に伺ってる感じだ。目的は少年の確保…。
恐らくは運営側の人間だな。主催者にも内緒で…案の定、運営側も腹に一物あったってことか』
主催者側と運営企画側は一枚岩の存在ではない。ある意味当然の成り行きであるともいえる。
もし手をこまねいてそれに云い様にやられるとしたらそれはされたほうが悪いのだ。
そして、それは”運営”側にも”主催者”側にもいえることなのだ。だからこそ彼女もそのラストに
備え、歩を一歩踏み出す。
その眼の前に突如、羽根を生やした少女が、ぽむっと擬音を立てて現れた。完全に血相を変えている。
現れた暇もなく彼女に向かいこう叫んだ。
「女王つつつつ、大変大変〜へんたいへんたい〜で、エライことに」
それはマリーの夢の中でファルコネンの聖霊を名乗っていた綾鷹そっくりの少女だ。
そのまま軽空母の頭上をぐるりと飛び回る。
綾鷹はその様子に軽く顔をしかめると素早く周りに目をやる。周囲に人の気配はない、それを
確認してからゆっくりと口を開いた。
『たく落ち付け。わらわは今耳が聞こえない設定だ。急に会話しだしたら、変な奴に思われるだろうが。
で、どうした?緊急通信てことは依頼人(クライアント)の”じじい”がついにくたばったとかの朗報か?』
今更、世間体を気にするキャラでないだろうに女王と呼ばれた軽空母『綾鷹』は余裕綽々の態度で
全然洒落になってない冗談を言う。依頼人に対する敬意が足りてないんじゃなかろうか。
その軽口に対して妖精はこう真顔で答えた。
「いや、それだったら、まだ世話ないんけど。違うの。」
お前のほうもそれはいいのかよ。依頼人に対する敬意が足りてないんじゃなかろうか。
「大変申し上げにくいんですが…実はこっち方面でね。大会選手の誰かが、”ラバースーツの痴女”に
ちょっかいかけたみたいでして…。その魔人能力の発動の影響でですね。今度は病院地域一帯が陥没しは…」
反応は劇的だった。妖精さんが云い終える間もなく、強烈な怒声と舌打ちがニトログレスリン級の威力を
持ってあたり一面になり響いた。
『ッ〜〜どこのアホウの仕業だッ! 状況は!」
私にいわないでよー。
頭ごなしに怒気を喰らうことになった妖精さんはその衝撃にふらふら揺れながらも端的に答える。
「依頼人のほうのセキュリティーは端から万全だから問題なし。
ただエルザさんの一般病棟の状況は不明。
私も手が離せられないから、そっちのほうがどうなってるかまで掴めてないデス。」
その返事を聞きながら、綾鷹は再度舌打ちを行う。
今からマリーをつれ、おっとり刀で戻ったとして間にあうとも思えない。完全に予測外の事態であった。
綾鷹は頭の中で素早く計算を組み立てる。ならば取る手段は一つだ。
『どーせ最後だ。こうなりゃ纏めて片づける。
まず賞品の少年を連れて”そっち”に跳ぶ。んで”二人”を会わせた後、エルザの元に駆けつける。
それが一番早いはずだ。
連チャン使用になるからな。準備しっかりしておけよ、お笑い二等兵』
「アラホラサッサー。」
勇猛果敢な上官のこの命令に妖精さんは最敬礼で答えた。
455
:
紫ノ宮 緒子
:2013/12/14(土) 22:02:45
物語も終わりを迎える。
これは、少女達の戦いの軌跡。
少女は戦う。勝利の美酒に酔いしれるまで。
少女は戦う。敗北という泥を啜ってまでも。
ある者は欲望のため
ある者は名誉のため
そしてある者は、誰かのため
これは、とある少女の物語
===============================
〜〜とあるお嬢の中指直立(とあるおじょうのファックですわよ)〜〜
最終話『とあるお嬢の中指直立(とあるおじょうのファックですわよ)』
===============================
勝利を確信したのは、膝に確かな手応えを感じたからだった。
零距離からの膝蹴りが、女王蜂の膝蹴りが。
超時空軽空母『綾鷹』DEATHの顎を撃ち貫いた感覚が確かに残っていたからだ。
「貴方は強く、聡明で。 確かにランカー1位に恥じない方でしたわ」
「それでも……。それでも、”女王”を名乗るには、些かおこがましいのではなくて?」
糸の切れた人形のように力無く崩れ落ちる、超時空軽空母『綾鷹』DEATH。
一瞥も無く彼女に背を向けたのには理由があった。
『綾鷹』に、問いに返答する意思も意識も無い事も理由の一つではあったが――――。
乱れた髪を。
乱れた服を。
乱れた呼吸を整える間も無く。
――――見知った少女が眼前に立ちふさがっていたからだ。
「おー。シノミヤ。また会ったな」
「……ええ。随分と早い再会でしたわ。鏑木さん」
「ははは。そう言うなって。それじゃ、始めようか? 最強のバカ決定戦だ」
荒い呼吸を隠そうともせずに、眼前の少女は続けた。
乱れた髪。
血で塗れた服。
ひしゃげた岡持ち。
彼女もまた、数多の傷を負っているのだろう。
――――恐らく自分よりも。
きっと、これが彼女の最後の戦い。
だから、きっと、これが彼女の最後の一撃。
だから、私は、彼女の一撃に真正面から応えなければならない。
「ははは。流石シノミヤ。やっぱりバカだなー。 ……サンキュ」
岡持ちを握る手が。
鞘に納められた足刀が。
僅かな沈黙。
抜かれるは同時。
ぶつかり合うは一瞬。
決着もまた――――。
===============================
456
:
紫ノ宮 緒子
:2013/12/14(土) 22:03:56
傍らで眠る少女に、僅かばかりに頭を下げる。
気を失っているのだろう。
だが、その顔は満足そうだ。
見入る気持ちを邪魔するかのようにかけられた声は、酷く、
「緒子…………?」
酷く、懐かしく感じられた。
「え……緒子? どうして……?」
「えー、えー。 緒子ですわよー。 緒子ちゃんですわよー」
弾む心を抑え、冷静ぶろうとする自分が、今は怨めしい。
本当は――――。
「まったく。 いつの間にかどこかに行ってるだなんて。 ファックですわ、マジファックですわ」
「あ、あはは……。お、緒子、怒ってる?」
「激おこですわ。全く」
――――本当は、泣きそうな位に嬉しいのに。
457
:
紫ノ宮 緒子
:2013/12/14(土) 22:04:11
「緒子……。ただいま」
「う”…………」
全く。
こいつは。
可愛い顔して。
女の子みたいな顔して。
でも、強くて。
そこはやっぱり男の子で。
いつの間にかドアをノックしてきて。
いつの間にか心に入り込んできて。
トランプが強くて。
トランプが楽しくて。
一緒に居ると楽しくて。
それでも、一緒に居たいと感じさせて。
それでも――――。
「……約束しましたものね。”守る”って」
「ふふ……。それじゃ、帰りますわよ。もう一つの約束……私達と天奈さん、3人でおにぎりを食べるんでしょう?」
「…………うん!」
そういうと少年は。
子犬のような笑顔で手を差し出してきた。
「……なんですの?」
「えへへ。手、繋いで帰ろう?」
「ふぇっ!? な、何言ってますの!?」
「……だめ?」
お願いだから。
お願いだから、そんな捨て犬のような目で見ないで欲しい。
「……急にそんなこと言われても、あ、いや、ダメって訳では無いのですがそれでも……」
「ふふふ……えいっ!」
胸の前で弄んでいた指を強引に掴まれる。
少年の、その見た目には似つかわしくない強引さで。
「ふぇえっ!」
「嫌だったら、振りほどいてもいいからね」
卑怯だ。
この少年は卑怯だ。
答えなど、分かりきっているくせに。
熱い。
顔がやけに熱い。
こんな顔、見られたくない。
だから。
だから、ふいに投げかけられた言葉は、冷水で顔を洗ったみたいに頭をスッキリさせてくれた。
「せんせー。こっちも手、つなぎますー?」
「この戦いが終わったらね」
ランカー2位。アン・ラクシー。
かつて、緒子に敗北を植え付け。
かつて、緒子の左足を破壊した女医。
「どうやら勝ち残ってるのは私達だけみたいだからね。ラストバトルだ」
震える。
手が震える。
勝てなかった。
勝つことが出来なかった。
「……緒子」
強く。
繋いだ手が、強く握られるのを感じる。
そうだ、今は違う。
今は――――2人だから。
繋がれた手が解かれ。
硬く握られた拳から、真っ直ぐに中指がそそり立つ。
そして、その手を包むように、少年の手もまた、ゆっくりと中指が――――。
これが紫ノ宮 緒子の最後の試合
これが紫ノ宮 緒子の最後の戦い
これが最後の――――
「ファックですわよ!」
〜〜これは、とある少女の物語〜〜
〜〜これは、とある少女と少年の物語〜〜
<完>
458
:
天王星ちゃん
:2013/12/17(火) 00:37:52
天王星ちゃんエピローグ-side Pluto-
「ただいまー」
「おかえりなさい!」
天王星ちゃんが帰ってきた。右腕骨折という怪我を負いながらも、それでも元気に帰ってきた。
「結局再起不能にならずに済んだね―。お疲れ様!」
「わわっ。またそうやって抱きしめる―」
「だって可愛いんだもんー。」
殺そうだなんて思っててごめんなさい。
殺さなくても、私がずっと地球で養えばいいんだもんね。
私のとりあえずの目標は、天体としての彼女を宇宙にいさせないことだから。
「もー。賞金、10万円しか稼げなかったよ―」
「じゃあそれは骨折の治療に使おうか。普通のお医者さんなら10万も使わずに済むでしょ。」
「えー。じゃあ余ったお金は焼き肉にでも使おっか。」
「お?焼き肉かー。行っちゃう?」
「行っちゃお行っちゃおー!」
こんなに自然に笑えたのはいつぶりだろう。
吹っ切れたからかな?
あぁ、焼き肉楽しみだなぁ。
【END】
459
:
メインGK(minion)
:2013/12/19(木) 23:17:56
精気を啜るモノことルガー。
tp://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=40370411
吸血鬼から吸精鬼への変身は正直予想外でした。
460
:
メインGK(minion)
:2013/12/24(火) 23:59:49
緒子ちゃん優勝おめでとうございます!
というわけで、紫ノ宮緒子&賞品の少年。ヒーローとヒロインらしい立ち位置で。
tp://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=40483284
ステータスは順に、防御力・技ポイント・HPとなります。
461
:
メインGK(minion)
:2013/12/27(金) 02:58:40
【R-18】絡新婦の仔こと鴻畔。
tp://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=40536430
ちょろいん化+7ターン目の結果を考慮に入れた結果、これしかないという結論に達しました。
462
:
メインGK(minion)
:2013/12/28(土) 00:49:01
未来支配者こと魔技姫ラクティ☆パルプ。
tp://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=40559247
未来の姿。クリックで本気の衣装。
463
:
メインGK(minion)
:2013/12/28(土) 21:45:29
シスター・マリー。
tp://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=40577134
暴力不良シスターです。おっぱいがややおっきい。
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